初心者のための登山とキャンプ入門

遠征用のダッフルバックはキャスターつきかキャリータイプかオスプレーか。

イーグルクリークのローリングダッフル

登山の遠征で現地で車を借りてを周ると考えると、山用のザック1つでは面倒な事が多い。山を登るのに必要なザックは35リッターもあれば十分なんだけど、キャンプをする予定もあるからテントや寝袋、火器類なんかも必要で、ついでに移動する際には登山靴は履きたくないし一眼レフも携帯したくない。ノートパソコンが必要な場合もある。
そのためだけに巨大なザックを買うのもナンセンスだし、やはり何か、旅行に適したスーツケース的な大容量のバッグが必要だと考えるに至った。

そこで調査、いやネットで調べて想像を繰り返し、ダッフル・ボストン系のバッグはおおよそ4タイプ+1という結果になった。探していたダッフルバッグは80リットル以上の大容量のもの。最終的にはイーグルクリークのローリングダッフルを選んだんだけど、その過程でピックアップしたバッグのメリットとデメリットをあげてみました。

1. 一般的なダッフル・ボストンタイプのバッグ

モンベル L.W.ダッフル 80
モンベル L.W.ダッフル 80

モンベルのL.W.ダッフル

  • 肩にかけられる
  • 基本的に安い
  • サイズが豊富
  • 収納にジャマにならない
  • 20キロくらいの荷物を肩掛けで駅を徘徊すると想像しただけで恐怖

とにかく安いし狭い家でもしまっておけるし、扱いやすそうだし、最初はこのノーマルタイプのダッフルで良いと思っていた。けどもし駅で迷子になって1時間くらい徘徊するかも知れない、と想像するとこれじゃあきついと思った。バスや電車を使わずに、最初から最後まで車の旅ならいいと思う。

2. 背負えるダッフルバッグ

グレゴリーのスタッシュダッフル
GREGORY スタッシュダッフル

グレゴリーのスタッシュダッフル

  • 肩にかけたり背負ったりできる
  • そこそこ安い
  • 収納にジャマにならない
  • ウエストベルトなしで、20キロくらいの荷物を背負って駅を徘徊すると想像しただけで恐怖

背負えるってのはとても魅力だったけれど、でも例えば80リッターにパンパンに山の荷物を詰めてそう簡単に背負う事ができるだろうか。洋服など軽くてかさばるだけの荷物を入れて背負うならいいけど、20キロ近くになると悲惨な感じになるだろうと想像できる。ウエストベルトがついていれば多分買ったかも知れない。グレゴリーは好きだし、色もサイズもあってお手頃価格で素敵なんだけど。

3. キャスターが着いたダッフルバッグ

EAGLE CREEK(イーグルクリーク) ローリングダッフル L
EAGLE CREEK(イーグルクリーク) ローリングダッフル L

イーグルクリークのローリングダッフル

  • キャスターで転がす、肩にかけられる
  • そこそこ安い
  • 収納にジャマにならないし、軽い(105Lモデルで1.5キロ)
  • 立たないと思ったら立った
  • キャリータイプではないので取り回しはどうだろうか

色々と検討を重ねた結果選んだのがこのキャスター付きのダッフル。機能的にはキャリー付きのダッフルが良かったんだけれど、価格とか収納とか総合で考え、最終的にイーグルクリークのローリングダッフルを選んだ。別のページでレビューをしています。

4. キャリー付きのダッフルバッグ

モンベル ウィーリーダッフル 80
モンベル ウィーリーダッフル 80

モンベルのウィーリーダッフル

  • キャリーが付いている、ダッフルの様にも持てる
  • スーツケースの様に立つ
  • キャリーが付くとキャリーなしの2倍くらい高くなる
  • 収納はややかさばる、重い(80Lモデルで4.5キロ)
  • 安定性も、取り回しも良さそう

移動の際や取り回しを考えるとこのキャリータイプが一番良いだろうと思った。けど1万円あたりで探していたので少し高く感じた。というのも、ダッフルバックはそこまで出番があるとは考えられなかったから。もし頻繁に使用するのならばこの価格でも問題がなかった。

5. キャリーがついているバックパック

オスプレーのソージョン
OSPREY (オスプレー) ソージョン28

オスプレーのソージョン

  • キャリーで転がせる、本格的に背負える
  • 価格は3万円近くになる
  • 収納はかさばる、重い(80Lモデルで3.6キロ)
  • 安定性も、取り回しも良い
  • 通常のバックパックとは違い、スーツケースの様にフロントから内部にアクセスできるので荷物を取り出すのは楽。
  • 非常に面白くて魅力的

ここまで来るともうダッフルというジャンルじゃなくなってしまうんだけど、一応候補だったので紹介しときます。

ここで紹介しているオスプレーのソージョンは実際に山屋さんで試して、そしてすごく欲しくなった。ソージョンを試す際に10キロ分の水を入れたんだけど、やっぱりオスプレーってだけあって、山用のザックと比べても遜色なく背負いやすかった。正直驚いた。

ハーネスは背面に収納可能になっていて必要じゃない時はしまっておけるし、荷物を圧縮するコードもついている。キャリーで転がした感じはすこぶる良かったし、80リットルも入る荷物はフロントから取り出せる。機能的ですごく優秀なバッグだった。何よりも背負って転がせるってのが最高に面白くて気に入った。
でもどんなに優れているにしろ30000円は出せない。60リットルだったら海外旅行を兼ねて購入するのも良かったけれど、欲しいのは80以上の大型の物だったから今回はパスした。ちなみに世界一周の旅を考えている人はこのソージョンの60リットルモデルを選ぶ事が多い様だ。

ということで最終的に買ったのは、キャスターの着いたイーグルクリークの「ローリングダッフルL」。こちらのページで紹介します。→イーグルクリークのダッフルバッグ「ローリングダッフル」レビュー