初心者のための登山とキャンプ入門

ウェリントンのbnzで銀行口座を開設

今日で日本を旅立って20日になる。
そして今僕は最高に難しいシチュエーションにいる。ここが正念場である。何年後かにウェリントンでのことを思い出すとしたら、今、この瞬間を思い出すだろう。それくらい僕にとってはハードだ。

朝は8時頃起きた。僕の部屋に2名の女子が入ってきたため、4人部屋は満タンになり居心地が悪くなった。一人の女子は、僕の視界の外でパンツを隠さずに履き替えていたと思われる。ああ、早くこんなところから移動したい。

まずはマックに行き軽くインターネットをし、その後銀行に向かった。フラットのための口座開設である。銀行はbnzに決めた。特に理由はないが、ウェリントンを歩いていて見かける機会が多かったからだ。

銀行口座担当の女性は、愛想のない女性だった。たまに笑ってくれるが、目が全く笑っていなくて怖い。取り調べの様にやりとりは始まる。困った事に、パスポートとクレジットカードだけでは証明として弱いようだった。免許証はないか、と聞かれたが、ないと答えると、IRDナンバーを取ったらそれを持ってきてくれ、と言われた。IRDナンバーとは、ニュージーランドで働く時に必要な番号だ。それにしても、ネットではクレジットカードとパスポートで証明になると書いていたが、それはどうやら銀行にもよるようだ。もしくは昔はOKだったかもしれない。

どうにかこうにか必死でやりとりについていき(半分以上理解していない)、口座は開設をすることができたようだ。ネットバンキングの口座を持つこともできた。そして10万円分のトラベラーズチェックをニュージーランドドルに替え、200ドルの現金は受け取り残りは銀行に預けることにした。なんとかかんとかやりとりは終わったが、話が違う。ネットではみんな簡単だと言っていたのだ。すごく疲れたよ。

宿に戻ると今度はさらに集中して、フラットの不動産に電話だ。昨日の時点で分かっていたことだが、僕が住む予定のフラットは不動産会社を通しているのだ。なので家賃一週間分の手数料が必要になる。しかしどうもこうも言っていられない状況なので、申込む事に決めた。

恐る恐る電話をかける。つながる。しかしやっぱりほとんど聞き取れないが、どうやら申し込み用紙を送るか、ファックスで送るか、オフィスに直接持っていくか、の3通りの選択肢があるようだった。オフィスは近くにあるので持っていくことにした。

オフィスだと聞いてやってきたところは、バックパッカーであった。フロントの怪しげなねーちゃんに、この不動産会社はどこだ、と聞くと、ここでやっているとのことだった。そしてその後怪しげなお兄さんが出てきて、ここからファックスするんだよ、と言った。それだけか、と聞くと、それだけだ、とのこと。かなり不安であったが、申込用紙を彼らに託し、僕はそこを去った。あとで僕に電話がかかってくると言う。

あとで電話がかかってくるなんてとても迷惑だ。いつになるかもわからないし、だいたい、すごく静かで集中した場所でないと英語での電話なんて不可能だ。本体はどこにいるのだ。直接話したい、と思いながら持て余した時間を街の捜索にあてた。XSサイズのシャツを扱う安い洋服屋を見つけ、そこで3000円ほどのロンTを購入。騒がしい街中を歩きながら、いつ電話がかかってくるんだよ、と思ってたらかかってきた。

とりあえず出てみたが、完全に何を言ってるかわからない。街の喧騒でかき消されてしまい、1つの単語も聞き取れない。なのであとでかけなおすと言い、電話を切った。

部屋に戻り集中して電話をかける。つながる。彼の言いたかった内容は、本当に僕が申し込み用紙に書いた部屋番号はあってるのか、人が住んでるぞ、ということだ。なので僕は、部屋に人は住んでいたが、あなたのスタッフが、その住人はすぐここを去るよと言っていた、と言った。そして突然、電話が切れた。圏外かと思いかけ直すと、留守電のアナウンスが流れて繋がらない。どうしたことだろうか。とうとう不動産屋はなげたのだろうか。片言のアジア人を放棄したのだろうか。また振り出しに戻るのだろうか。

夜飯は最近外食ばかりしている。3日間続けて外食だ。ちなみにウェリントンの繁華街で多いのはマレーシア料理。メニューにはカレーやナシゴレン的なものがある。値段はマレーシア料理も中華料理も、最低10ドルはとりたいようだ。しかし調査を重ねて8.5ドルでカレーを食べれるマレーシア料理屋を発見。今日はそこで食べた。飯を食っても気が重い。

さて、難しい状況になってきた。明後日には今いる宿から移動しなければならない。そして来週の頭には語学学校が始まる。時間がないのだ。
今できることその1、まずはまた不動産屋に電話をして確認をとるように言う。これはきつい。もしくは昨日の日記に書いた ”小屋” でも良いと言う。これならできそうだ。次に他の不動産屋を探してみる。どこにあるのか、そして手数料も必要。そしてその次は他のバックパッカーを探す。長期戦に備え安い宿泊先を探しておく。そして最後、究極は語学学校のかかえている部屋を借りる。週250ドル。高いがすごく簡単。

心が折れそうになる。ジェームスを頼ってオーストラリアへ、とか、知り合いになった日本人(英語話せる)を頼ってオークランドへ、とか、そんな考えが頭に浮かんでは消える。しかし、ここが旅の正念場である。自分で選んだ、僕流の語学留学、山場だ。絶対に退かない、と思っているような、思っていないような。まあまだフラットを探し始めて数日である。
暇そうな外人をつかまえて、50ドルで代理人でもやってくんないかな~。あー疲れるぜー。(1/26 end)