初心者のための登山とキャンプ入門

語学学校、新しい先生への不満

アイヴァンの友人の日本人とその家族は、家は流されてしまったが無事だったようだ。とりあえず良かった。

学校の授業内容は一転して悪くなった。前にも書いたが、レイチェルが4週間のホリデーに旅立った。そして昨日から新しい女性の先生、フランシスカ?がやってきた。授業は最悪である。

どのように最悪か、まず進み方が遅い。多分授業のスピードはレイチェルの5分の1くらいだと思う。今日も授業の始まりに盛り上がらないゲームをやり、20分間を費やした。まず時間の使い方がヘタなのである。ゲームの長々としたお題を一生懸命ホワイトボードに書いているのだ。それが書き終わるまで僕達は待たなければならない。僕以外の生徒もみんなすごい顔をしている。

次に、テキストの問題を考えさせる時間が長い。もっと短くていい。時間があまってしょうがない。できないのはどんだけ考えてもできないし、簡単なのはすぐ終わる。そして解答に関して隣人と話しあわせる、というのもあまり好きではない。答えについて議論しあうのはいいことだと思うが、大体が最後に、I'm not sure と言って終わる。なので議論して良い方向に向かった試しはない。

次に、席を移動させて戻さないのが許せない。昨日も今日もそうだが、何かの拍子にみなの席を移動させるのだが、それを戻さないまま授業を続けるのである。席を移動させるのは別に悪いことだとは思わない。しかし戻してくれないと、コーヒーもノートも全て遠くの席にあるままなのだ。先生に直接言えばいいことかもしれないが、タイミングが良くわからない。

そしてもう一つ。単語や文法の説明が不十分。結論をださぬままごにゃごにゃして終わる事が多い。問題の解答に関しても答えをはっきりさせぬまま次へ進む。これがほとんどの生徒の悩みのようである。韓国人のリブが、「あの先生は英語を知らない」、と言っていたほどだ。僕は、僕の方がうまく教えられる、と答えた。

そんなこんなで授業の休み時間。マネージャーのような人に文句を言う事になった。メンバーは5名であったか、「文句の輪」に入って楽しんでいたら、僕もメンバーの一員になってしまった。授業に対する文句を各々言っていた。マネージャーはそれをしっかりと聞き、結論としては来週全ての先生が入れ替わるから、我慢してくれ、という話になったと思う。あと3日間我慢すれば良いだけである。しかし金を捨てているようなもんで、僕が一人で勉強しているほうがよっぽど身になる。

別に新しい先生は悪い人間ではないと思う。ペニーの様にヒステリックに怒りを撒き散らすわけでもないし、人としては好感が持てる。しかし、「知り合いの外国人が好意で教えてくれる授業」を受けているような感じである。こっちのテンションとあっちのテンションがあわない。僕らは金を払った分、得ようと必死で常に心ではカモン、カモン、と言っている。マネージャーが言うにはかなりの教師経験があるようだが、どうも信じられない。
良い先生に出会う、というのはとても大切なことだ。明日みんながボイコットしてしまうのではないかと不安だ。

学校が終わるとスイス人のマーティンと飯を食べた。マーティンは先週で学校を終えていたが、週末は南島を旅しており、そしてまたウェリントンに戻って来ていた。これでマーティンとはお別れである。マーティンは42歳くらいで、僕と同じくアダルト組に所属していたのでいつも仲良く話せた。入学した日も一緒だ。きりっとした見かけとは違ってジョークが好きで、いつもお互いくだらない事を話していた。というか、お互いボキャブラリーがないのでくだらない話ししかできなかった。きっと彼はすごく頭がいいのだろうと思うし、仕事もスイスの大手である。しかしここでは、お互い幼稚園児のような会話しかできない。だからその、なんというかイメージと実際のギャップを想像するといつもおかしかった。
多くの人間が学校を去っていき、環境は次々と変わる。一箇所に長い事留まるのはつらいことである。そのうち、昼飯を一人で寂しく食べる、という日も訪れるかもしれない。 (3/15 end)