初心者のための登山とキャンプ入門

髪を切る。バックパッカーで暮らすねずみのお話し

メルボルンでの動きも止まりつつある。特に日記に書くような事もなく同じ様な毎日を繰り返し始めている。

そう、髪の毛をとうとう切った。肩よりも長いロン毛をとうとう切ったのだ。恐らく3年くらいはロンゲの期間があっただろうが、一昨日とうとう終止符を打った。理由はメルボルンが寒いからである。ドライヤーも無いのでシャワーの後に風邪をひいてしまいそうだからだ。美容院はBOZOバックパッカーから歩いて5分くらいのところ。小さな美容室で、恐らく日本人オーナーの店だと思われる。カット代は35ドルと割と安めで、ホームページを見たと言ったら30ドルになった。しかしワックスも買ったのでプラス10ドルの40ドル。

シャワー上がりの髪が乾くスピードは凄まじいものがある。そして多少若返った様にも思う。しかしあれである、朝寝癖をなおさなければならないのと、ワックスをつけなければいけないのが面倒だ。まあでも風邪をひくよりはよいだろう。

書くことがないのでねずみの事を。僕の部屋にはねずみがたくさんいる。いる、というか夜な夜なやってくる。調査したところ入り口が2つあるようで、そこが出入口になっているようだ。
僕の今までの調査によると、彼らは音に敏感であるが、光には敏感でない。ねずみのいる所にライトを当てたとしても全く逃げる素振りは見せない。しかし少しでも音を立てるとシュタタタターと入り口の方へ走っていく。

この間、僕のベッドの近くにロッカーがあるのだが、夜中寝ているとその辺がかさかさとうるさかった。なのでそーっと体を起こして、手を伸ばしてロッカーのドアを閉めてみた。そしてその後、部屋の明かりをつけた。特別何も考えておらず、さりげなくロッカーの扉をあけてみると、何とねずみが3匹ブシャーと飛び出てきた。もうあまにりにもぞーっとして体全身が痒くなった。腕なんかは赤くなって小さなぼつぼつがたくさん出ていた。

BOZOに住んでいるねずみは小さなねずみで動きが早い。彼らが全力でダッシュしている時は「ねずみ」としてとらえる事ができない。黒くてぼやっとしたものが高速で動いている、というだけだ。まっくろくろすけに近い。そして運動能力は高い。部屋にある学校の椅子のようなパイプの椅子も登る事ができるし、その上に乗せておいたおわん型の長細いゴミ箱を駆け上がる事もできる。まあだいたいこれは失敗して、その後1メートルくらいの高さから落下するのだが。
そんなねずみの姿を見ていると、むかし家で飼っていたジャンガリアンを思い出した。 (5/23 end)