初心者のための登山とキャンプ入門

赤ちゃんと子供と立山・雷鳥沢へ ② 名古屋から立山へ

さくちゃんと雷鳥沢へ

あらすじ:お盆の休みを利用して赤ちゃんと子どもと立山の雷鳥沢へ行くことにしました。このページはその日記の1日目、名古屋から立山までのことを書いています。

石井スポーツ 2016冬季 岳人祭

名古屋発、富山経由、立山まで

布団の上でやけに盛り上がる子どもたち

2013年8月16日(金)朝8時に名古屋を出発。いつもの通り小牧周辺で少しの渋滞にはまり、高山あたりの片道一車線の高速道路やトンネル10連続では気を遣う。こんな高速道路初めて通った!東名と中央道ばかり使っているので細い高速道路はあせる。最近車内で大活躍しているのは、スーパーで売っている「マイバスケット」だ。300円くらいで売っている。全面がアミ状なので何がどこに入っているか分かるし。これが意外に重要で、色つきのバスケットの場合だと、近づいて上から物を探さないと下に入っているものが分からない。子供がいると「水ちょうだい」「ハナが出た」「おなか減った」と、とにかくいろいろやることがあって飲み物やらゴミやらお菓子やらが散在しやすい。それをとにかくここに放り込むと散らからないし、帰りはそのまま家に持ち込んで片付けが出来るから便利なのだ。ただ、座席を一つ占領してしまうので空き席が無い場合はじゃまになる。

富山ICが近づいたころにお昼近くになり、急に高速道路を降りて富山の街中で昼食を食べることになった。降りるとすぐに回転すしとかたくさんの海鮮系のお店があった。そのなかで目に止まった 海鮮市場 海楽館 というところに入った。ここで1580円の海鮮丼を食べた。ネタは新鮮であら汁もついてとても美味しかった。お土産屋さんも隣接していて、そこでは氷見うどんとかまぼこ、めかぶっこ(乾燥めかぶ)を買った。 そのあとは弟が口唇ヘルペスの薬を買うということでドラッグストアに寄るとお盆で薬剤師が居なかったり在庫を持っていなかったりで、無い、という。電話で確認してもらい3店目のウェルシアでやっとゲットで来た。それにしても、千葉で何回か見たウェルシア、名古屋では1つも無いのにここらへんに3店もあるなんて。気になって調べたら富山県内には38店舗もあるようだ。愛知県は0なのに。ドラッグストアがこんなに地域によって違うなんて、関東を出るまで考えたことも無かった。マツキヨは全国にあると思っていたし、名古屋ではスギ薬局がそこらじゅうにあって驚いた。

立山駅付近のペンションまでは、水田の中を何度も走っていく。水田の緑の色はとても気持ちがいい。それは3歳のサクチャンにも分かるようで。「お米のヒーだ」(fieldと教えたつもり)と水田を見るたびに連呼していた。もしかして何度教えてあげても「ヒー」と言っていたのはわざとかもしれない。最近よくそういう事をする。途中パラパラと小雨が降ったものの、ちょこっと小山を超えたらまったく降っていなかったよ、と言わんばかりの空で、そうだここはもう山の麓なんだと知らされた。熱さはどうかというと、立山駅で標高475mだけどやっぱりここも普通に蒸し暑い。今回泊った宿はペンション ホワイトベル。じゃらん検索してお盆のこの日も1部屋だけ空いていたので比較せずにすぐに予約した。家族でやっているペンションでオーナーのご主人初めみなさん親切で気さくで、食事を頼んでいない3歳のサクチャンにご飯とふりかけをくれたりと、良くして頂いてありがたかった。部屋は子連れにはやはり和室がいい。というか、和室しかあり得ない。物が多過ぎるし寝相が悪すぎる。それに和室の場合、人数の増減に対応できるのもいい。お風呂もお湯がツルツルするタイプで、露天風呂があってよかった。

油を求め、立山駅のなんでも屋さんへ

後輩への差し入れにハムやベーコンを買ったが、果たして焼く時の油は持っているだろうかと心配になった。宿のひとにコンビニを聞くと、ここらにそんなものはない、駅前になんでも屋さんが一件あるだけ、という。100円ショップでもあったら簡易的なアミを探して見たいと思っていたが、そんな店はとてもないらしい。ハテ、立山駅とはどれほどの駅だったか。富山側から室堂に行くすべての人がかならず通る駅ではなかったか。マイカーの人も全員ここで車を降りてケーブルに乗る、いわゆる玄関口。観光客と登山客で賑わうところ。コンビニや宿や土産物屋がたくさんあるかと思っていたら、そうでもないらしい。ケーキ屋さんがあればカップケーキか手作りプリンを買って差し入れに持って行きたいと思っていたが、ぜんぜんそういうふうでもないらしい。でも、オリーブオイルくらいはあるんじゃないか、と宿の方がおっしゃるので買いに行くことにした。宿から立山駅までは車で6分。まさに白暮時、外が見えにくい、こんな時間はアブがたくさん出るそうだ。車に乗ってあー涼しそうとうっかり窓を開けたら、一気に数匹入ってきた。こっちも子供が二人いるのでびっくりしたけど、アブもアブで大きな羽音を立ててフロントガラスから出ようと行ったり来たりジタバタするので車内はめちゃくちゃ緊張感が高まる。2008年に行った山形の朝日岳を思いだした。あのときは後部座席にいたので、助手席と運転席とフロントガラスとの間で行われているアブと男二人の慌てようと真剣具合を、滑稽だなと思いながら冷めた目で見ていた。あの山もアブが多かった。どうやら水が多いところにいるんだそうだ。キタオくんは家の中に蚊が入ることや、車内にアブがいることに関してすごくうるさい。「いいからタエちゃんは運転に集中して!」って言われながら私は運転する。刺されたら諦めるしかない。たった車で6分の距離ではあるが、このあたりの山深さを感じた。山には最近しょっちゅう行っていた。でも何がちがうって、一番に谷が深い。すごく、下の方に河原が見える。大きな石と岩の、ゴウゴウと冷たそうな青い水が流れる、そういう川だ。山も大きくて、暗くて、とにかく自分が街から遠くはなれたところにいる感覚。昔北アルプスや南アルプスに登っていた時なんかによく感じた閉鎖感だ。そんななか、立山駅はあった。駅前のロータリーと周辺の駐車場は整然と整備されていたが、それだけだった。さみしい駅だ。その一角になんでも屋さんはあった。棚にはパラパラと洗剤とかお菓子とかいろいろあって、そのなかで差し入れ用にオリーブオイルと100円ゼリーを買った。弟いわく、地元で作ってるふうの菓子パンも売っていたらしい。私達は翌日のお昼ごはんを持っていなかったので、ここで買うべきであった。

夜はお風呂のあと、暖炉のある部屋でくつろいだ。この部屋は喫茶店風に玄関から土足でも入ってこれるようになっていて、マンガやオセロなどのゲーム、飛び出す絵本や手作りの飾り物がたくさんあって薄暗い照明でくつろぐにはもってこいだった。ここに3Dを見る時にかけるような紙のメガネがいくつかあって、私が風呂から出ると無料レンタル用浴衣を着たサクちゃんがそれをかけて踊っていた。理由は忘れたけどMCハマーのあの有名なシーンらしくメロディーを口ずさみながら右に左に変な動きをしていた。そのメガネをかけると照明の光がハートマークやピカチュウに見えるというもので、たぶんこれをかけたところ「MCハマーに似ているね」となって誰かが動きを教えこんだのだろう。とにかくサクちゃんは陽気で、部屋に戻ってすでに敷いてくれていた布団を敷き直したりしているときもでっちゃんとふたりでゴロゴロしてマックスにテンションが高かった。

布団の上でやけに盛り上がる子どもたち
完全にテンションがおかしい

宿を出発

当初は朝食を6時にさせてもらって、それまでに荷物も用意して車に積んでおいて朝イチのケーブルカーで行く予定だった。イヤ、朝イチの6:20はムリだ、その次あたりで。室堂にうまく連絡してるのは、夏は6:20が一番早く、7:30に室堂に着く。ケーブルカーは20分おきにあって、うまく連結していて1時間10分後に室堂に着くのだ。よく考えたら、ガンガンの炎天下のもと、テントとかの日除け拠点も持たない私達が17時ごろまで居れるんだろうか、急がなくていいんじゃないかということになんとなくなって、朝食を他の宿泊客と同じ7時から8時のあいだに取って出発することにした。3歳になるサクちゃんの分はお布団だけお願いして、食事はなしにしたので朝食も分けあう形になった。本当はまともに食べれば量は食べられるのだろうけど、なにしろ好き嫌いと食べたり食べなかったりが激しいので子ども用の食事をお願いしなかった。昨夜は白身魚のホイル焼きを気に入ってほとんど食べて、あとは釜飯をたべた。朝はお姉さんがお茶碗に白ご飯と、昨夜と同様にアンパンマンの容器に入ったふりかけと一緒に持ってきてくれた。しかしだし巻き卵などを少しつまんだももの、ほとんど食べなかったので、その白ご飯は持っていたビニールにおにぎりにしてもらっていくことにした。こうやって食べるときに食べないから私が別に用意して、お腹が空いた最高のタイミングでそれをサッと出して喜んで食べる、ということをやっているので、3歳4ヶ月になろうとしている今でも食事がきちんと出来ないんだろう。この時のおにぎりとウィンナーとだし巻き卵は結局この日サクちゃんにとって重要な食事となった。