初心者のための登山とキャンプ入門

登山のテント泊の装備「テント・寝袋・マット」の解説と選び方

夜テントの中で本を読む人イラスト
石井スポーツ テント・寝袋の選び方

テントについて

アライのエアライズ2
アライのテント エアライズ2

山岳テントの大定番、アライテントのエアライズ。テント場でみない日はありません。

テントの選び方は「登山用テントの選び方」のページで詳し詳しく説明しようと思いますので、ここでは簡単に。登山用テントを選ぶ際、第一に注意したい点はテントの軽さです。テント泊をしようと考えるとそれ以外の荷物の事もありますので、まずテントは軽いほうがベターです。日本の登山メーカーは、日本人の体格や日本の気候にあわせた軽量テントを販売していますので、まずはそちらから選んでも良いかもしれません。

シュラフ(寝袋)の選び方

マミー型とレクタングラー型の違い

寝袋はシュラフ、もしくはスリーピングバッグとも言います。このシュラフの形には大きくマミー型とレクタングラー型に分かれています。マミー型のシュラフの形は肩から足に向けて細くなっており、人の体にフィットする形状をしています。レクタングラー型は封筒の形をしており布団の様な感覚で使用することができます。
普通登山ではマミー型のシュラフを使用します。マミー型のシュラフは余分なスペースをなくして軽量化していること、そして体にフィットしているので熱を逃しにくいという利点があるからです。一方レクタングラー型のシュラフはオートキャンプなどで使用されています。車で荷物を運ぶオートキャンプでは、荷物が多少かさばっても問題がありませんが、登山のように運べる荷物が限られている状況ではレクタングラー型のシュラフは適していません。

シュラフの素材にはダウンと化繊がある

イスカのエア450x
イスカ エア 450Xショート

ショートサイズとミディアムサイズから選べるイスカのダウンシュラフ。女性や体の小さい方におすすめ。

シュラフの中綿の素材にはダウンと化繊の2種類あります。
ダウンの特徴は軽い、保温力が高い、収納がコンパクトになる、この3つがあげられます。しかし水に弱いと言う面もあるので、使用中にはシュラフカバーを利用するなどして濡らさない様気を使う必要があります。同様に日頃のメンテナンスも大切です。化繊のシュラフは耐久性もあり扱いやすいのが特徴ですが、ダウンのシュラフと比べると重くコンパクトにはなりにくいです。通常化繊のシュラフはダウンのシュラフと比べて価格がやすいです。

ダウンのシュラフ、化繊のシュラフ、おすすめなのはダウンのシュラフです。テント泊の登山では荷物の重量が増えてしまいますから、なるべく軽い登山用品を選ぶ事をおすすめします。また登山用品の軽量はなかなかしづらいものですが、そのなかでもシュラフは軽量化をさせることが出来る登山用品の1つです。同じ保温力のものを化繊からダウンに変えただけでも、重量を半分以上軽くできる場合もあります。

またダウンはフィルパワー(FP)と呼ばれる数値でダウンの品質が表示されています。フィルパワーが高くなるにつれ保温力も上がり、そのためより軽いシュラフとなります。

登山の季節・条件にあわせてシュラフを選ぶ

シュラフには使用する季節や条件ごとに、異なる保温力のものが展開されています。例えばモンベルのスーパーストレッチダウンハガーシリーズなら、#0~#7まで用意されており、#0は厳冬期登山に、#7はキャンプ用(夏)に、と言う様に位置づけされています。この場合で言うと、初心者の方には#4、#5あたりがおおよその季節で使用できるのでおすすめですが、購入する際にはアウトドアショップに出向き、店員さんに相談をしながら選んだ方が安心です。どんな山に登るつもりなのかという事を話せば、それに適した商品を選んでくれると思います。

私の場合

私のシュラフは3シーズン用で、夏の高山、冬の低山向きと言われる一般的なダウンのシュラフです。これ1つで済ましています。特別に寒い時は防寒着を大量に着てシュラフに潜り込み、シュラフにはシュラフカバーをかけます。それ以外にもテント内の底冷え対策などもしっかりします。暑い時にはジッパーを半開にして使用したり、全開で掛け布団の様にして使用しています。

シュラフのサイズも考える

イスカのシュラフを例にあげますが、イスカのエアシリーズは、ショートとレギュラーの2サイズ展開です。背の低い方や女性はショートサイズ、背の高い方はロングサイズと言った具合に自分の体にフィットするサイズを選ぶことができます。シュラフが体にぴったりとフィットすれば暖かさを逃すこともなく、必要のない部分の重量をなくすことができます。

シュラフカバー

モンベル / ポルカテックス スリーピングバッグカバー
モンベル / ポルカテックス スリーピングバッグカバー

保温性能を向上させるために使うのがシュラフカバーです。名前の通りシュラフに被せて使用します。厳冬期には必要になる登山用品ですが、それ以外の季節でもシュラフカバーがあると便利です。夏用の薄いシュラフしかない場合でも、シュラフカバーを併用すれば春や秋にも使用出来る場合もありますし、春秋用のシュラフと併用すればさらに寒い時期の登山にも使うことができます。
シュラフカバーはシュラフを水から守る役割もあります。特にダウンのシュラフは水に弱いのでテント内の結露から守る必要があるのです。また夏の暑い日にはシュラフカバー1つだけで過ごすこともできるので、シュラフ代わりにしてザックを軽くすることができます。1つあると重宝するので、できれば用意しておきたい登山用品の1つです。

マット

テント内でシュラフの下に敷いて使用するマットです。地面のデコボコをカバーする役割のほかに、地面からの冷気を防ぐ役割があります。テント泊をする場合には必ず必要な登山用品の1つです。
マットの種類はインフレータブルマット(空気注入式)、ロールマット、フォールディングマットの3種類に分かれます。どのタイプのマットももちろん役割は同じですが収納方法や持ち運び方が異なります。なおどのタイプのマットが良いかは使用条件にもよりますし、好みの別れるところです。私は基本的にロールマットの寝心地が好きで使用していますが、アルプスなどの岩場を縦走する時はザックにくくりつけられたマットが邪魔になるので、インフレータブルマットを持っていく様にしています。

またマットもシュラフと同様にスモール、レギュラー、ラージと3サイズ用意されているモデルがあります。断熱性を重視するならレギュラーやラージサイズ、身長の低い方や、軽量化にこだわる人はスモールサイズの利用もおすすめです。この場合マットの足りない足の部分は、ザックを敷くなどして対応します。

インフレータブルマット(空気注入式)

サーマレスト / プロライトプラス(レギュラー)
サーマレスト プロライト プラスレギュラー

3種類あるマットの中で一番コンパクトになるのがインフレータブルマット。空気を入れて使用します。非常にコンパクトに収納できるのでザックにくくりつける必要もありません。ただし空気を注入する作業や、スタッフサックに収納するのにやや手間がかかります。

ロールマット

サーマレスト / リッジレスト(レギュラー)
サーマレスト / リッジレストソーライト(レギュラー)

銀マットに代表されるロールマットです。丸めて収納するのですが非常にかさ張ります。持ち運びはザックの外にくくりつけるか、ザックの内周に沿わせて収納します。
使用したい時にサッと取り出せるこのがこのロールマットの魅力で、テント内以外でも食事時や休憩時のシートとしても使うことができます。耐久性にも優れているので直接地面に敷くことができます。

フォールディングマット

サーマレスト /Zライト(レギュラー)
サーマレスト / ZライトソルR(レギュラー)

アコーディオン式に折りたたむことができるマットです。ロールマットとの違いは巻き癖がつかないこと、無駄な空間なく収納できることがあげられます。また長すぎて必要のない場合は折り目で切って、それを座布団や枕として使用できます。

ランタン(ヘッドランプ)

ユーコ / キャンドルランタン
PETZL(ペツル) / ティキナ 2

夜間にテント内で過ごす場合にはヘッドランプの明かりだけで十分です。またテント場では暗くなれば眠りにつくことが普通なので、ランタンの活躍はほとんどないでしょう。
しかし山中のテント場だけでなく、麓のキャンプ場を利用することもあり、そんな時にはランタンを用意することもあります。日記をつけたり小説を読んだり、ランタンの優しい明かりで過ごすゆったりとした夜はなかなか素敵です。

キャンドルランタン

ユーコ / キャンドルランタン
ユーコ / キャンドルランタン

登山でランタンと言えばキャンドルランタンです。キャンドルのサイズにもよりますが、テント内で荷物を整理したり、手元に置いて本を読んだりするには十分な明かりを得ることができます。写真のユーコのキャンドルランタンは移動時には小さく収納することができ、シンプルな構造で使い勝手も良い人気のあるキャンドルランタンです。またリフレクターや虫除けキャンドルなどのオプションも豊富に用意されています。(180g)

ガスランタン

プリムス / IP-2245A-S ランタン点火装置付
プリムス / IP-2245A-S

老舗メーカーの超ロングセラーガスランタン。

キャンドルランタンより明るさを求めるならガスランタンです。ストーブと同様にガスカートリッジに接続して使用します。一般的な登山で使うことはまず少ないですが、大人数のパーティ登山で、みなで料理を作ったり食べたり、そう言ったシーンで出番はあるかも知れません。