初心者のための登山とキャンプ入門

フリーズドライカレー&ジャーマンポテト

フリーズドライカレー&ジャーマンポテト

山で作るカレーって、かつぐ食材の重さや手間の割には満足が少ないと思ったことないですか?想像を超える味にはならないというか。インドカレーみたいにスパイシーにするのは難しいし生肉を入れたいなら日持ちしないし、ナベを掃除するのも手間ですよね。もしそう思ったらフリーズドライ(FD)カレーはどうでしょう。自分では作るのが難しようなスパイシーな味もあるし、いろんな味が楽しめます。ただどの商品もカロリーやボリューム的にとても登山の一食分には足りません。そこでジャーマンポテトでボリュームを出してセットにすればカレーを作るのと材料も手間もさほど変わらない上で、満足度はだいぶ上げられますよ。

フリーズドライカレー&ジャーマンポテトの食材

FDカレー&ジャーマンポテトの材料

フリーズドライカレー

アマノフーズより、1個315円。30.5gと軽いですがカサはそこそこあります。お湯を150ml注いで混ぜると10秒で完成なのはうれしいですがカロリーが135gと非常に少ないのが残念です。登山の晩ご飯では一食800kcalは欲しいところ(白米はお茶碗1杯140で235kcald)ですね。味は「香る」カレーシリーズというだけあっていろんな風味豊かなカレーがあります。ふつう ”カレー” と言えばそれだけでメインディッシュのイメージで、登山の食事では1品料理になることがほとんどだと思います。しかしフリーズドライカレーを持ってこようとする時はサブとして捉え(むしろスープ的な存在)、もう一品で調整するのが大事かなぁと思います。

ジャーマンポテトのスパイス

エスビー食品より、98円。2食分入り、1食(2人分)4.5g。

じゃがいも 大1個

2人で1個なのでなかなか食べごたえがあります。

たまねぎ 1/2個

山行の後半で食べようとする場合は、切って持っていくのではなく翌朝のスープにするとか翌晩のサラダにするとかで使いまわすと良さそうです。

ベーコン 1パック(40g)

3人で食べる場合はウィンナーとかに代えるとボリュームも出て良さそうです。

チューブでバター

写真のものは大きいですが、最近はセブン-イレブンでも90gで170円くらいで売っているので便利ですよね。

FDカレー&ジャーマンポテトの材料

2人分のカレーも含めて、423g。じゃがいもと玉ねぎがやはり重いですね。山行の後半にこのメニューを持ってきてベーコンすら日持ちしなそうな場合は、ベーコンを魚肉ソーセージやサラミやツナなどに変更すれば何日目でも食べられる献立になります。価格は2人分のフリーズドライカレーだけで630円になってしまうので、普通に作るよりも倍くらい高くなってしまいます。

フリーズドライカレー&ジャーマンポテトの作り方

1. 具を切る

具を切る

じゃがいもを拍子切り、玉ねぎを薄切り、ベーコンを適当な大きさに切ります。

2. バターで炒める

じゃがいもをバターで炒める

じゃがいもをバターで炒めます。もしコッヘルセットに炒めるのにちょうどいいフライパンがない場合は、具は全部茹でても大丈夫です。

3. 玉ねぎとベーコンも炒める

玉ねぎとベーコンも加えて炒める

玉ねぎとベーコンも加えて炒めます。炒めるのにジャマだったらじゃがいもを少し別の容器にどけると良いですよ。

4. スパイスを和える

ジャーマンポテトのスパイスを掛ける

適度に火が通ったら、スパイスをかけて混ぜたら完成です。じゃがいも以外は本来生でも食べられるものなので火の入り具合をさほど気にすること無く好きな歯ごたえ具合に炒めれば良いでしょう。

5. フリーズドライカレーにお湯を注ぐ

フリーズドライカレーにお湯を注ぐ

フリーズドライカレーを器にセットします。開けてみると他のフリーズドライと同様、こんなふうにカラッカラの四角い茶色いカタマリです。30.5g。これがどのようにおいしいカレーになるのか不思議ですよね。
お湯を注いで、10秒間かき混ぜてください。150mlってけっこう少ないので多すぎないよう、ここは慎重にいきましょう。

できあがり

FDカレー&ジャーマンポテト

ジャーマンポテトの出来上がり量は237gで、この写真はちょうど半分(一人前)の118gです。なかなか食べごたえがあり、登山の晩ご飯にほしい”満腹感”が得られると思います。じゃがいもや玉ねぎはカレーの具になり得るものですが、一つの料理に入れてしまうよりもこのように別の料理としてあったほうが品数が多くてうれしくないですか。味もハーブが効いてとてもおいしいです。

アマノフーズのチキンカレー

そしてフリーズドライカレー味ですが、”香るチキンカレー”というタイトルだけあって、とてもスパイシーなインドカレー風で、おいしいです。あるインドカレー屋さんで食べた”ホットチキンカレー”というメニューに似ていました。
レトルトのルーではこのようなスパイシーなカレーはあるのでしょうが、フリーズドライでもあるというのは嬉しい事です。疲れていてもめちゃくちゃ食が進むと思います。ルーはサラサラなのでスープっぽいので、ご飯にかけてしまうよりもつけて(入れて)食べたほうが良さそうです。

お肉は、少しパサパサ気味のトリのササミ(または胸肉)っぽい細かいものが入っています。チキンカレーと言っても、主役はやはりルーと言えそうです。量は150mlでこのように300mlのシェラカップに半分ですので、やはりメインディッシュには少ないかと思います。これで一食食べようとしたらルーを節約しつつお米を山盛り食べないと足りないでしょう。なのでじゃがいもの様に食べごたえのある野菜とセットにするとちょうど良いかなぁと思います。ただ、今回両方の味が予想以上にスパイシー&スパイシーだったのでこのアマノフーズのカレーに合わせるんだったらじゃがいもは塩コショウなどシンプルな味付けでもよかったかも・・・と正直思いました。

今回のおやつ「フリーズドライおしるこ」

たとえば今回のフリーズドライカレーを用いた場合などはこれ一品では満腹になれないという場合が多いと思います。そんなときに副菜を増やすのも一つの方法ですが、女子だったら食後のデザートでお腹を満たすのはどうでしょうか。「登山の料理は一品でガッチリ、ボリュームもカロリーも必要!」なんて言っていると実際選べる品目が少なくなってしまいます。時間があるならこういう食べ方も良いのではないかなぁと思います。

フリーズドライおしることスライス餅

森永より4個入りで280円。近所のスーパーやドラッグストアで売っていました。手に入りやすいって良いですよね。また一食70円なのでフリーズドライとしては安めかなと思います。一食19gです。

写真のおもちは個装されていないので登山には不便です。いろんな会社から発売されているので買う時はおもち数枚づつが個装されているものを選ぶと良いですよ。

フリーズドライおしることスライス餅

あずきの粒感もあってとってもおいしいです。スライス餅はお湯に入れるだけでこんなかんじで柔らかくなるのでとってもオススメです。たった1枚でもめちゃくちゃ存在感があります。

冬なんかはサーモスに入れたお湯と紙コップとアイスについているスプーンを持って行って公園で食べています。すごーく温まりまるし寒空の下で食べるとすごくごちそうに感じます。もちろん秋冬の登山の昼食時や休憩にもいいですよね。元気が出ることまちがいなしです。