初心者のための登山とキャンプ入門

登山用品・装備のレンタルとは

登山用品レンタルの流れ イラスト

「友人に登山に誘われたけど行こうかどうか迷ってしまう。だって登山用品って高いし」。 そんな人にオススメなのは本格的な登山用品のレンタルです。きちんとした専門のトレッキングシューズや高機能のレインウェアがネットで手軽に借りられます。ぺったんこの運動靴とムレムレのカッパを着て「二度と行きたくない」ということにならないように、またもちろん安全のためにも本格的登山用品のレンタル、オススメです。

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レンタルした登山用品のレビュー

まずはレンタルして届いた装備の紹介をしたいと思います。
今回利用したのは登山やキャンプ用品のレンタルをしている会社「そらのした」。その中から「はじめての富士山登山セット セルフコーディネート(レディース)」7点セットを注文してみました。料金は1泊2日で13,980円。登山に必要な装備がしっかりと入っているので、他に準備するとしたら登山用の靴下や運動用の服(速乾性の服)くらいでしょうか。

  1. ザック
  2. レインウェア
  3. 登山靴
  4. ヘッドランプ
  5. トレッキングポール
  6. スパッツ(ゲーター)
  7. インナーダウン

このセットなら好きなブランドや好きな色を選ぶことができます。チョイスはおまかせでいいなら11,980円に。さらにインナーダウンを外した6点なら9,980円。さらに費用を抑えたいならゴアテックスではないけれどきちんとした透湿性雨具(こもった熱や蒸気を外に逃す)のレインウェアのセット「はじめての登山セット ライト」8,980円もあるのでとてもリーズナブルだと思いました。

セットの中身

不織布のバッグに入って届いたレンタル登山用品

不織布のバッグに入って届きました。これなら、このまま車などで登山に持っていくのにも良いですよね。こんな小さな中に7点も入っているの?と疑問に思うようなコンパクトさです。

レンタル登山用品の中身

開けると、ザックにすべての登山用品がパッキングされてコンパクトになっていました。装備の使用方法や出発準備に必要なものが書いたしおりと、調整用の中敷きなどが入っています。

レンタル登山用品の中身

ザックの中に入っていた物を取り出してみるとこんな感じになります。すべてが「新品?」と思うほどキレイで清潔感あふれる品々。かつ丁寧な梱包に日本人らしい”職人のこだわり”すら感じます。登山靴はプチプチに入ってきました。

ザック

ノースフェイスのザック テルス

ザックはノースフェイスのテルス、30L。日帰り登山や山小屋1泊にちょうど良く、必要な機能を揃えていて使いやすい人気モデルです。色もかわいくてうれしくなりますね。サイドポケットにザックカバーが内蔵されているので別途カバーを準備する必要はありません。(ザックカバーが付いていないモデルの場合には、この会社では無料でレインカバーを付けてくれます。)

レインウェア

モンベルのレインウェア

モンベルのレインウェアです。新品みたいにパリパリで汚れ・ニオイの一つもありません。雨が降ってほしい、とさえ思ったりしてしまいます。
こちらの会社は特に撥水メンテナンスが自慢というので、さっそく試してみました。試す部分はおしりの部分にしてみます。見たところ唯一使用感があったのがここだったんです。おそらく、以前レンタルした人が岩や雪の上をズリズリすべってしまったか、転んだりしたのでしょうか。

レインウェアの撥水処理

霧吹きで水をかけてみると、パラパラっとまるで砂をまいたかのような弾くような音がして、すべてが小さな水玉になってしまいました。持ち上げると、そのまま転がってどこかへ行ってしまいました。すばらしい撥水力だと思います。

水が染み込むレインウェア

一方、こちらは私のレインウェアの同じおしりの箇所です。長年使ってはいますが、実はおしり部分に目に見える傷みはありません。高価なレインウェアを買い直すのはイヤなので絶対におしりは地面につけないように気をつけて使っているし、おしりを突いて転ぶようなことは滅多にないんです。それなのに残念な結果です。

私のカッパは、この後すぐにタオルで拭きましたがすでに染みこんで生地の色が変わっていました。いくらゴアでもキチンと防水スプレーなどのメンテをしないとこうなってしまいます。しかし面倒なのでなかなかできませんし防水スプレーも安くはありません。でもそれだと、やっぱり「湿ったカッパを着ている感」はすごく感じられて、ゴアテックスといえども水を吸い込んで重いし、ヒヤッとするしでとても不快になります。メンテナンスって重要なんですよね。

登山靴

モンベルのレンタル登山靴

登山靴はモンベルのワオナブーツ。泥がついたとき用の袋まで付けてあるという親切さ。これは富士登山をイメージしてレンタルしてみました。適度に足首をサポートするミドルカットかつ、初心者向けには、布製で硬すぎず重すぎないものが良いでしょう。経験者の人といっしょに行くなら聞いてもいいし、モンベルなら全国に店舗があるのでお店で試してみるのも良いと思います。

登山靴の履き心地を調節する中敷き

この会社では「いきなり履いた靴で合うのか心配」という人向けに”中敷きで調整する”という方法を用意していました。写真の左のグレーのものが予め靴に入っていた中敷き、真ん中の白いものが調整用の中敷き。登山用靴下を履いて、靴紐を正しく結んでも「ちょっと大きいかな」と思う時だけ、試せばいいと思います。

使い方は、はじめにグレーの中敷きを外します。

中敷きを登山靴に入れた状態

白い調整用中敷きをつま先に入れて、その後でグレーの中敷きを戻しましょう。

登山靴は普段の靴よりも1センチ大きいサイズを選び、指先に空間を残すように履くのが普通です。厚めの登山用靴下と靴ヒモを調整して足にフィットさせます。布製で内部が柔らかい靴ならほとんどの人は合わせられると思いますが、足の甲が薄めとか幅が細めという方も居るかも知れません。
ためしに調整用中敷きを入れて履いてみると甲の先の方が、よりフィットした感じになりました。靴の先の方は固めに作られており、靴ヒモの調整が効きにくいのでこのように調整するということになっています。

レンタル登山用品に付属のしおり

同梱されていたしおりには登山靴の正しい履き方が書いてありました。靴ズレをしたり足が痛くなるときは、実は微妙な靴のサイズや靴のタイプがどうというよりも、「正しくはけていなかった」ことが原因だったりするものです。しおりをよく読んで正しく履き、休憩時には面倒がらずにチェックしたり下山時には締め直したりと、気にかけていくと良いと思います。

ヘッドランプ

ペツルのヘッドランプ

ヘッドランプは人気のペツルでした。すごく小さくていい感じです。明るさが調整できます。電池は単4サイズが3本。

トレッキングポール

ブラックダイヤモンドのトレッキングポール

トレッキングポールはブラックダイヤモンドのディスタンスFL。とても軽く、折りたたみ式になっていて早くセッティングできることで人気です。気になっていたものがレンタルで試せてうれしいです。

トレッキングポールのセッティング方法

しおりにはモデル別の組み立て方も書いてあるので、安心です。

ゲーター(スパッツ)

イスカのゲーター

雨の時に使うゲーター(スパッツ)です。登山では下りの時に小石が靴の中に入るのを防ぐ目的で使ったりします。晴れていてもズボンの裾の汚れ防止や、靴がひっかかるのを防ぐためにに使う人もいます。ゴムで引っ掛けるタイプなので簡単に装着できます。

インナーダウン

モンベルのインナーダウン

モンベルのインナーダウン。最高品質のEXグースダウンが入っており、重量はなんと約150g。丈夫で薄い生地や軽いボタン、手首のしぼり。随所に軽量化の工夫が光ります。

以上が今回注文した「はじめての富士山登山セット セルフコーディネート」7点セットになります。モンベル、ブラックダイヤモンド、ペツル、ノースフェイスなどどれも有名なアウトドアブランドなので安心です。借りる点数によって料金は変わっても、品質の高さは変わらないのはありがたいことです。そしてメンテナンスもしっかりされてりいるので安心して使うことができます。

レンタルはどんな流れなの?

今回利用したレンタル会社は「アウトドアギアレンタル そらのした」でしたが、こちらのサイトで注文した時の手順を簡単に紹介します。思っていたよりとても簡単でした。

1. サイトより品物を選ぶ

サイトより品物を選ぶ

初心者向けのセットが用意されているので選ぶのも手軽です。経験者の友人と行くなら一緒に選ぶのも良いですね。選んだら仮申込。発送日数の関係から、ネット注文できるのは登山の5日前まで。急ぎの場合は電話で確認もOK。

2. 在庫の確認

在庫の確認

お店では申し込んだ品の在庫確認。3日以内にメールで返事が来ます。

3. 本申し込み、住所などの入力

本申し込み、住所などの入力

お店からOKのメールが来たら、住所や保証金返金口座などの情報を入力して本申し込み終了です。

4. 料金を振込

料金を振込

銀行振込を選択したならレンタルの3日前までに振込(保証金5000円が必要)。クレジットカード利用なら振込もなし。

5. お店からの発送

お店からの発送

6. 商品の受取(前日)

商品の受取(前日)

基本は前日の受取ですが、オプションで3日前受取などの指定もできます。富士山に行くなら、河口湖駅の店舗や五合目提携店などでの現地受取や現地返却も可能です。

7. 登山

登山者イラスト

次も登山をしようと思ったらどんな装備を買おうかな・・・専門の登山用品をまずは試してから買える、というメリットがレンタルにはあると思います。

8. 商品返却(翌日)

商品返却(翌日)

洗わないで良いので、送られてきたケースにそのまま入れたら同梱の荷札を貼って発送。「当日扱い」になるようコンビニの受付時間の確認をしましょう。

9. 受取、チェック

受取、チェック

紛失やヒドイ破損があれば連絡が来ます。

10. 銀行口座へ保証金が返却

銀行口座へ保証金が返却

問題が無ければ10営業日以内に指定した銀行口座へ保証金が返金。

おためし登山の強い味方、レンタル

登山用品も、スキーやスケートと同じくレンタルがしやすくなってきたようです。スキーウェアと同じく、これから続けるかどうかもわからないし1年に1回行くかどうかも分からないのにいきなり10万円位出して装備を買うっていうのは抵抗あります。それにヘッドランプは防災用とか、レインウェアはゴルフ用とか、そうやって兼ねられるかも知れないですし比較的長期間保管することが出来ると思います。しかし保管にもかさばるトレッキングシューズなどは意外ともちが良くなく、私も数回も履かずに2年でダメにしてしまったことがあります。

買う前のお試しが出来るのもレンタルのメリットで、使ってみたあとだと「こういうのが欲しい」とか、逆に「中古でもらったあれで十分そう」という判断ができます。

私に関して言えば、「富士山に連れて行ってほしい」と言われて友人と行く時に、これまでは自分の登山仲間に連絡して装備を借りてあげていましたがレンタルがあればそんな手間も無くなります。同時に、登山用品を持っていないお友達を山小屋一泊の登山とかに誘いやすいですよね。
特に富士登山などは、「会社のみんなで行ってみよう」、「結婚記念日に登ってみよう」などとイベントと絡めて記念に挑戦してみるパターンも多いですから、そういった時にももってこいかもしれません。

スキーウェアのレンタルを例に出しましたが、実は今回レンタルを試してみて一番意外だったのはスキーのレンタルとは比べ物にならない品質の良さでした。これまでスキーウェアをレンタルして「あぁ、丁寧にメンテナンスされてるな」と感じたことは特にありませんでしたが、今回は”こだわり”を感じました。みなさんも会社を選ぶときはその点もチェックしてみてください。