初心者のための登山・山歩き入門

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登山用ザック(リュックサック)の選び方

ザックをしょってテンションが上がる人

  1. 登山用のザックとは?
    普段のザックじゃだめ? / 登山用ザックの特徴
  2. ザックの選び方
    実際に登山用品店で選ぼう / ザックの大きさを選ぶ / 体にあったザックのサイズ
    女性用のザックと3サイズあるザック / ザック選びのポイント / ザックの機能紹介
  3. ザックの手入れと洗い方
  4. ザックの背負い方とハーネスの調整

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1. 登山用のザックとは?

1-1. ザックは重要な登山用品の一つ

登山に行ったことがある人は見かけた事があると思いますが、登山をする人は専用のザックをかついでいます。太いウエストベルトにがっちりとした形、大きなサイズ。高価なものも多いので、果たして登山をするためにわざわざ用意しなければならないのか?日常使うもので十分では?、と考えられる方も多いでしょう。
確かに普段使っているザックでも登山が出来ない事はありません。ですが登山用のザックは普段使っているものと違い、登山用は登山用に作られていると言う事です。当たり前のことですが、用途に適した道具を使えばより安全で快適な登山を楽しむ事ができます。逆に登山にあわないザックを背負ってしまうと異状に肩が痛くなったり、腰を痛めたり他の人よりも疲れやすくなります。登山靴と同様にザックも重要な登山用品の一つですので、是非専用のものを用意するようにしましょう。

1-2. 登山用ザックの特徴

グレゴリーZ25

Gregory / Z25

背面にメッシュパネルが入った。通気性と背負い心地に優れたグレゴリーのZ25

① 背負いやすく疲れにくい

通勤や買い物などではそこまで重い荷物を背負うことはありませんが、登山ではお弁当やカッパ、水など重い荷物を背負って長時間歩かなければなりません。ですので登山用のザックは長時間背負って歩いても疲れにくく、また背負いやすいよう作られています。たとえばショルダーベルトは柔らかいタッチの素材で背負いやすい形状をしています。がっしりと安定感のあるウエストベルトは荷物のブレをなくし、また肩だけににかかる荷重を腰にも分散させることができるます。 それだけではなく、ザックの背面も背中にフィットする形状をしているので背中全体で荷物を支えることができますし、背面がメッシュになっているモデルは通気性に優れているので背中の蒸れを軽減することができます。

② 耐久性に優れている

登山ではたくさんの道具を持って歩かなければなりませんので、登山用のザックはそれらの重い荷物を入れても壊れない様耐久性に優れた素材が使われています。また木の枝や岩などに擦れても簡単には破れない頑丈さがあり、なおかつ軽い素材が使われています。

③ 便利

登山用のザックには日常で使うザックとはちがう便利な機能がたくさんあります。たとえば中型以上のザックになると、ザックの一番奥の取り出しにくい荷物を簡単に取れるものもあります。アマブタには良く使う荷物を入れたり、たくさんあるポケットは小物や地図などを入れておくのに便利。まだまだありますが、荷物が多くても必要な時に必要なものをサッと取り出せる機能がザックには満載です。

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2. ザックの選び方

2-1. 実際に登山用品店で選ぼう

自分の身長にあったザックを選んでも、どうもしっくりこないと言うことはよくあります。ザックの形も人の肩や背中の形も様々なので、あうあわないは当然出てきてしまいます。体にあわないザックを選んでしまうと必要以上に疲労してしまう場合もありますので、ザックを選ぶ際は店頭で店員さんに相談をしながら選びましょう。
その際ザックの使用目的を話し、似たようなサイズのザックをいくつか選んで背負ってみましょう。時間に余裕があれば他の店にも足を運んで、同じ様にザックをかわるがわる背負ってみるのもおすすめです。店員さんの考えをたくさん聞く事ができますし、ザックに対しての知識を得ることもできます。また自分にぴったりのザックに出会えるかも知れません。

2-2. ザックの大きさを選ぶ

オスプレーのタロンシリーズ

Osprey / タロン

人気のオスプレーのタロンシリーズ。左から11ℓ、22ℓ、33ℓ、44ℓ

ザックの大きさは「リットル」で表され、10リットル前後の小型のものから90リットル以上の巨大なものまで様々なサイズがあります。このサイズは持っていく荷物の量によって決まります。その荷物の量は、登山をする季節、日程、山行形態、どこの山に行くか?などによって変わります。

初心者の方や体力に自信のない方は、とりあえず30リットル前後までのザックがおすすめです。30リットル前後のザックはテント泊用の荷物は入りませんが、山小屋で一泊する程度の荷物なら詰めることができます。まず最初に日帰りや山小屋に泊まる登山を経験してから、様子を見て大きい容量のザックを購入するのがおすすめです。

① どのサイズのザックを買ったらいいか?

状況により荷物の量は異なりますので、これ!と言うサイズはありませんが、目安のザックのサイズを書きます。 日帰りの荷物の少ない登山では20リットル前後のザックを。それより荷物が増える登山では25リットルくらい。山小屋で一泊予定の登山なら30リットル前後のザックが適当です。もちろんこれは決まったものではありませんので、登山用品店などで直接店員さんと話しながらサイズを決めるようにしましょう。

② 大は小をかねるか

登山をする季節、日程、山行形態、どこの山に行くか?などでザックのサイズが変わる、と最初に書きましたが、初めは日帰りでもいずれはテント泊がしたい!最初に大きい容量のザックを買ってしまえばよいのでは???、と考える方もいると思いますが、これは間違いです。大きなザックで少ない荷物を持つと型崩れをし、せっかくの登山用ザックが背負いにくくなってしまいます。ですので荷物が少ない時は小さなザックを、大きい時は大きなものを用意するのが最善の方法です。しかし初めのうちは全てのサイズをそろえるのは難しいので、必要に応じて少しずつ買い揃えていく方法が良いと思います。

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2-3. 体にあったザックのサイズ

トルソーの図

① ザックの背面と背中の長さがあっているかを確認する

ザックにはバックレングス(トルソー)と言う表記があり、バックレングス(トルソー)とは背中の長さ(計測する場所は決まっている)をさします。これは靴を買うときのサイズの表記と同じで、メーカーが作ったザックのサイズがどれくらいの背中の大きさの人にあうか示したものです。人それぞれ背中の長さが異なりますので、自分にフィットするサイズのザックを選べるようメーカーが表記しています。
しかし全てのザックに表記があるわけではなく、またワンサイズしかないザックも多いので、サイズがあっているかは直接背負って確認する必要があります。ザックのバックレングスが自分より大きければザックの位置が低くなり、ウエストベルトの位置も下がります。逆に小さいとザックの位置が高くなり、ウエストベルトの位置も高くなってしまいます。ウエストベルトは腰骨の位置に来るように設計されているので、鏡を見ながら適切なサイズがどうか確認してください。

② フィット感も重要

バックレングスがあっていてもどうにもしっくりこないザックもたくさんあります。人間の骨格や筋肉のつき方はそれぞれですので、どうしてもあう、あわないがでてきてしまいます。ですので店頭で選ぶ際には同じサイズのザックをいくつか選び、それぞれ背負い心地を比べてみると良いでしょう。背中がちゃんとフィットし、ザックと背中に大きな隙間がありすぎないか、当たって痛い部分や違和感がある場所はないか、などを確認するようにしましょう。

③ 女性サイズと3サイズのザック、背面を調節できるザック

ノースフェイスのリーコン

THE NORTHFACE / Recon Squash

狭い肩幅にもフィットする女性用のザック、20リットル。

最近では女性のサイズにあわせた女性専用のザックが販売されています。バックレングスは女性にあわせ小さめで、ウエストベルはト女性の骨盤にあわせた形状をし、ショルダーベルトは胸のふくらみにあたらないような形状をしています。女性用のザックはまだほとんどありませんが、一度背負い心地を確かめてみるのも良いでしょう。

またS、M、L、の3サイズをそろえたザックや、SM(スモールミディアム)、ML(ミディアムラージ)の2サイズをそろえたザックも数多くあるので、気に入ったザックでサイズがあわない場合は異なるサイズのザックを試してみるのも良いでしょう。これとは別に、中型以上のザックにはザックの背面の長さを調節できるものもあります。このタイプのザックを背負いたい時には、店員さんにザックの背面の長さを調節してもらいましょう。

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2-4. ザック選びのポイントとザックの機能

ザックの機能名称

① ウエストベルト

容量が少ないザックにはウエストベルトが付いていないものもありますが、ウエストベルトが付いていると肩だけでなく腰でも荷物を支えることができるので、ウエストベルトが付いているザックがおすすめです。またウエストベルトのタイプにはナイロンのテープだけのものや、パッドが入った幅が広いがっしりしたものがあります。特に荷物が多い中型以上のものではしっかりと腰で荷物を支えなければならないので、後者のタイプのウエストベルトで、しっかりと締められるものを選びましょう。

② ショルダーベルト

ショルダーベルトは適度な硬さで、肩への感触がソフトなものが良く、長さが自分の体とあっているか、長すぎないか、短すぎないかなど確認することも大切です。またストラップをしっかりとしめた時に痛い部分がでないかをチェックしましょう。

③ 機能と特徴

ザックには便利な機能が沢山あるものや、シンプルですっきりとしたデザインのザックまで様々あります。ごちゃごちゃと色々な機能があると逆に使いづらくなったりもしますので、シンプルかつ自分が良くつかう機能を備えたザックを選ぶと良いでしょう。

アマブタ

容量が少ないザックの場合はジッパーで開け閉めするタイプのものが多いですが、アマブタがついたタイプのザックは表示の容量より多く荷物を入れることができます。着脱の多いジャケットなどをアマブタとザックの間に挟んだり、登山の帰りにお土産が増えてしまった場合には、ベルトを伸ばして強引に挟んで持ち歩くこともできます。

ポケット

ウエストベルトのポケットやザックのサイドのドリンクポケットなど、ポケットがあれば小物の出し入れに便利です。ただしポケットがありすぎると上手に利用することが出来なくなりますので、上手く使える分だけポケットを備えたものが良いでしょう。

ストックホルダー

ストックホルダーとはザック前面についたワッカで、ストックが必要のない時は、ストックをザックの前面に固定しておくことができます。ストックホルダーがない場合でも、ザックのサイドポケットをストックホルダー代わりに使うことができます。

バンジーコード

バンジーコードとはザックの前面やアマブタに備え付けられている、ゴムがクロスしている網のようなものです。バンジーコードにジャケットをひっかけておけば、わざわざジャケットをザックから引っ張り出すことがないので便利です。ただしザックの外に色々と引っ掛けておくと木の枝に引っかかったりして危険なので、登山中には注意をしましょう。

コンプレッションベルト

主にザックのサイドに備えつけられたベルトで、荷物が多いときにザックの厚さを調節することができます。少ない場合にはザックの中の荷のブレを防止することができます。

ハイドレーション

ハイドレーションとはザックをおろさずに歩きながら水が飲める機能です。水を入れたバッグをザックの中に入れ、その水を外のチューブから吸引して給水します。

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3. ザックの手入れと洗い方

ザックは汚れやすいものですが、だからと言って丸洗いするのもよくありません。防水性が失われ雨に弱くなる可能性があるからです。もちろんドライクリーニングも厳禁です。

ザックに泥汚れがついてしまったら、まずはその泥を良く乾かし、ブラシを使って乾いた泥を落とします。ひどい汚れの場合にはその部分だけ中性洗剤を使ってブラシ洗いをしたり、良くしぼった濡れ布巾で拭いて泥を落とします。
洗ったあとはよくすすいで(中性洗剤を使う場合)充分に陰干し、防水スプレーをかけておきましょう。

ザックを長持ちさせるには何よりも汚さないことが一番です。そのためにはザックカバーを利用して、ザックに雨や泥をつけないことが大切です。

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4. ザックの背負い方とハーネスの調整

1. ザックを背負う
まず最初に各ベルトをある程度ゆるめておきます。 ザックの背面のトップにあるホールドを持ってザックを膝にのせ、ショルダーハーネスに腕を通してザックを背負います。
ザックを膝に乗せないで地面からそのまま背負うと腰を痛める原因にもなりますので、まずはきちんと膝の上に置いてから、ゆっくりと腕を通して背負う様にします。

2. ウエストベルトを締める
ウエストベルトは腰骨の位置で締めます(メーカーによりやや違いがある)。ベルトを左右均一の力で引っ張っているかどうかも確認しましょう。

3. ショルダーストラップを締める
ショルダーストラップを引いてザックのぐらつきがなく、それでいて苦しくない程度に長さを調節します。ショルダーストラップが緩すぎると、後々ウエストベルトも下がってきてしまいますのでしっかりと締めましょう。

4. トップストラップを締める
ショルダーストラップ上部にあるトップストラップ(ショルダースタビライザー)を引き、ザックを背中に密着させます。引きすぎに注意をしましょう。

5. チェストストラップを締める
チェストストラップの位置を鎖骨から10センチほど下に調節し、適当な力でとめます。

6. 確認する
ザックを上下・左右にゆすったり歩いたりしながら背負い心地を確認します。肩だけで荷物を支えていないか、足をしっかりと上げバランスをとることができるか、なども確認し、問題があれば各ストラップを調節しましょう。

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