初心者のための登山とキャンプ入門

1月 高尾山の6号路登山

高尾山の表参道
石井スポーツ 2016冬季 岳人祭

登山靴を慣らしに高尾山へ

珍しく早く起きる事ができたので、今日は高尾山を登る事に決めた。
早く起きたと言っても一般の人よりはずいぶん遅い。
駅を降りてすぐ登れる山「高尾山」しか選択肢がないのだ。
今月末に雪山の赤岳を登る予定なので、
そのため急ピッチで登山靴を慣らす必要があった。

高尾山口の駅前には観光客は少なく静かだった。
去年の秋に高尾山には来ているが、それよりもずいぶん少ない。
1月の平日と言う事もあるだろうか。
静かな登山が期待できた。
空は晴れていて雲ひとつない。風もない。

登山を開始する前に駅前をぶらぶらとする。
駅前の高尾山麓駐車場は、観光客が少ない割にいっぱいだった。
ファミリーマートに行動食を買いに向かうと、
看板に「有料駐車場あります。1回1000円」とある。
気になったので店員さんに尋ねると、
ピーク時で駐車場がいっぱいになった時は、ここの駐車場を貸す事があるんだそうだ。
さらに店員さんが言うことには、
この辺では、隣の「祈祷殿」が500円で一番安いわよ、
私たちのとこも1000円だし、駅前も1000円でしょ、
距離もたいして変わらないし「祈祷殿」を利用した方が良いわよ、
と言うことだった。

高尾山 ファミリーマートの駐車場

親切な店員さんにお礼を言いファミリーマートを出ると、
その後は祈祷殿に行ってみたり、高尾森林センターを覗いてみたりした。
ちなみに「高尾森林センター」では、樹の枝や木の実を使い、
ハンドクラフトを体験することができる。
暖炉のあるウッディな暖かい部屋でハンドクラフトも良いなあと思ったが、
僕には登山靴を慣らすと言う使命がある。
そのために今日ここに来たのだ。

95円の高尾まんじゅうを頬張りつつ表参道を歩く。
人気の蕎麦屋「高橋家」の辺りは風情があり、
遠い所に旅行に来た気分を味わうことができた。
もちろん高尾山が自宅から近いわけではないんだけど。

高尾山 高橋屋

6号路登山開始

高尾山口から山頂を目指すには、
1号路、6号路、稲荷山コースの3コースがある。
6号路と1号路、3号路のミックスなんてのもできるし、
もちろんリフトとケーブルカーを利用することもできる。

去年は稲荷山コースで登ったし、
1号路は登山道と言うより車道で登りにくい。
という事で今回は6号路で登る事にした。
一昨年の秋に6号路で登っているが、
静かでなかなか悪くない登山道だ。

6号路は沢沿いのコース。
ケーブルカー清滝駅の左脇の道を沢沿いに登る。
しばらく行くと左手に道が現れ、自然研究路「6号路」と書かれた道標がある。
ここが6号路の入り口。
ここでアスファルトの道は終わる。

沢の音を聞きながら、ゆったりとした勾配の道を登る。
昼過ぎともなると、下山をしてくる登山者が多い。
挨拶をしながら、道をゆずったりゆずられたり、
登山靴の調子を確かめながらもくもくと登った。

右手に水行道場である琵琶滝が出てくる。
琵琶滝の奥にも登山道があり、その道は1号路や2号路につながっている。
急勾配を登る事になるが、短距離で1号路の「十一丁目茶屋」まで行く事ができるのだ。
お腹が空いていたので茶屋に行きたかったが、
登山靴の調子を見るためにも6号路で山頂を目指す事にした。

高尾山の主なコースは3つと書いたが、
その中でも6号路が一番日が当たらなく暗いコースだと思う。
道の左右が山だから空が少ない。
登山道は濡れているし、凍っている場所もある。
霜柱まで立っている。
でも静かで心地よい。山が外界の音をシャットアウトしてくれているのだ。

高尾山 6号路の霜柱

沢の源頭近くでは、飛び石伝いに沢を登り、
高尾山で度々出現する木段の急勾配を登る。
急勾配の木段が出てくれば頂上が近いのだ。
そして3号路との分岐がある、ベンチのある開けた所を抜け、
コンクリートの急勾配を登って山頂に到着。
清滝駅からここまで、約1時間かかり山頂にたどり着くことができた。

山頂付近で去年の高尾山の事を思い出した。
一人で高尾山に来ると、山頂ではしゃいでる人らを見ると寂しいのだ。
なるべく人を見ないよううつむいて山頂をとぼとぼと歩いていたが、
山頂にも観光客の姿は少なかった。
富士山がきれいに見えた。

昼ごはんを食べようとやまびこ茶屋に行くと準備中。
その隣の大見晴亭も店の中が暗く営業をしていない。
なので山頂で唯一営業していた「曙亭」に入る事にした。

曙亭では「なめこそば」を注文した。
なめことぶつ切りの山菜、ぶつ切りのネギと、
うどんの様な太さの蕎麦。
野趣に溢れた、まさに山で食べる蕎麦という感じがした。
腹が減って森の中のとある小屋を尋ねると、
小屋の主人が出してくれた一杯。
そんな蕎麦だ。

曙亭のなめこそば

いろはの森コースと4号路で下山

曙亭の座敷でしばらくくつろぐと下山の時間だ。
冬は日没が早いので、早めに下山した方が良い。

初めての4号路での下山を考えていてわくわくしていたのだが、
なんと4号路は工事中。
去年の9月から3ヶ月過ぎたが、まだ工事が終わっていないようだ。
しかし4号路は途中から使えると言う事なので、
1号路でしばらく下山、その後いろはの森コースを通り4号路に出て、
また1号路で下山、と言うコースをとることにした。

1号路を250メートルほど高尾山口に向け下山すると、
いろはの森コースの入り口がある。
初めてのいろはの森コース。
いきなりの長い木段で驚いたが、静かで登山道も広く歩きやすい。
いろはの森コースはすぐに終わり、そこからは4号路を歩く。
4号路は吊り橋あるコースなのだ。

吊り橋があるからさぞ人気のコースだろう、と思ったが、
4号路にもいろはの森コースにも人っ子一人いなかった。
鳩が2匹いただけだった。
やはり多くの人は1号路だけを使って登山するのだろう。
なんてたって1号路には薬王院や茶屋、たこ杉、展望台などの名所があるのだ。
しかも4号路は遠回りをしている雰囲気すらある。
それにもう1つ言うと、高尾山は分岐が多すぎる。コースが多すぎる。
そのコースの多さが魅力的なのは言うまでもないのだけれど、
度々現れる道標がややこしく思う時がある。
みんなが1号路だけで山頂を目指すのもうなずけるのだ。

高尾山 4号路の吊り橋

そんな事を思いながら、誰もいない4号路を歌いながら下山した。
そして浄心門でもう1度1号路に合流した。

さる園を過ぎたこ杉を過ぎると、初めての展望台に登った。
階段が多く今まで敬遠していたが、展望台からの眺めは良かった。
面白かったのは展望レストランで販売されている「天狗ドッグ」。
長さ30cmのポークウインナーを使用した巨大ホットドッグだ。
高尾山の名物だと書いてある。
天狗の鼻をイメージした商品だろうが、気分的にどうだろうか。
食べながら天狗の鼻を思い出したりはしないだろうか。
次高尾山に来たら食べてみようと思う。
480円だ。

高尾山 天狗ドッグののぼり

そこからは1号路を下り続けた。
コンクリートの車道なので勾配が容赦ない。
気を抜いたら膝を痛めてしまいそうだった。

1号路を下り続けると、金比羅神社のある金比羅台にぶつかる。
そこで登山道を発見。
山と高原地図を見ると、尾根を歩いて高尾駅方面へ出る登山道だとわかった。
ここから高尾駅までは40分。
下山後はしばらく街を歩かねばならないけれど、全然問題ない。
既に1号路にうんざりしていたのだ。

高尾山 金比羅台から高尾駅への登山道

この金比羅台からの登山道はなかなか良かった。
道がワイルドなので、利用する登山者が少ないとわかる。
恐らくこの時間にこの登山道を利用しているのは、
僕だけではなかろうか。
歌を歌う時間がやってきたのだ。
歌いながら登山をするのが大好きなのだ。

そして金比羅台から20分も下れば登山口に到着した。
この登山道の入り口は裏山の入り口的な感じでひっそりとしていた。

高尾山線 登山口の様子

そこからは京王線沿いを高尾駅方面へ向かった。
無事に登山は終了。新しい登山靴の調子も良かった。

高尾山は度々訪れているが、毎回異なるコースを選んでいるのでなかなか面白い。
まだまだ歩いていないコースがあるので、今度はそれに挑戦したいし、
もっと早く起きることができたら陣馬山や景信山まで足を伸ばしてみたいものだ。

1月、高尾山登山の服装

一応みなさんの参考になればと思い登山の服装について書いておきます。

6号路の登山口まではアウターとフリース、ヒートテック、登山中はアウターを脱ぎました。1月の登山でしたが、基本的にこれくらいの服装で大丈夫です。休憩をゆっくり外でしたい人はもう一枚インナーダウンなどがあれば大丈夫かと思います。
下はワコールのタイツと夏山用のズボンで充分でした。寒い時の事を考えてカッパの下を持ってくると安心です。