初心者のための登山とキャンプ入門

登山の料理に使うストーブ(バーナー)の種類

MSRのガソリンストーブ、ドラゴンフライとウィスパーライトインターナショナル

登山で使われているストーブ(バーナー)は、使用される燃料の違いで4つに分けられます。ガス、ガソリン、アルコール、そして変わったところでは、木を燃料にするソロストーブがあります。このページではこれらのストーブの簡単な違いと、私がどの様に使い分けているかを紹介しています。

ガスストーブ

一番最初に買うならガスストーブ

専用のガスカートリッジを使用するガスストーブは、軽くてコンパクト、自動点火装置付き、クッカーとの相性が良く収納に便利、などの利点から一番使われているストーブです。扱い方も非常に簡単で、初めてのストーブならまずガスストーブを選んで間違いないでしょう。火力も強く山の料理にも最適です。

ガスストーブ EPIのrevoガスストーブ EPIのrevo 手のひらサイズ
EPI(イーピーアイ) REVO-3700ストーブ(日本製)

ガスカートリッジは専用の物を使用します。こちらのカートリッジはアウトドアショップか登山用品を扱うスポーツ店でしか入手することができないので不便ですが、下記で紹介している商品は一般のカセットボンベを使用できます。

EPIのガスカートリッジ
イーピーアイガス(EPIgas) 230レギュラーカートリッジ

一般のカセットボンベが使えるタイプ

ソトのストーブ
ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310

コンビニなどでも購入できるカセットボンベを使用するストーブです。専用のガスカートリッジをわざわざアウトドアショップに買いに行く手間も省けますし、飛行機で登山に向う場合でも燃料の現地調達が簡単です。
鍋などで使用するカセットボンベは外気温が低いと火力が低下してしまうのですが、こちらのレギュレーターストーブを使用すると外気温の影響を受けずに使用できます。こちらのストーブはやや重量がありますが、自宅でも使いやすく、また災害時にも活躍するメリットがあります。

ストーブ、カートリッジ分離型タイプ

エクスプレススパイダー プリムス
PRIMUS(プリムス) エクスプレス・スパイダー・ストーブ

ストーブをガスカートリッジに直接装着する一般的なモデルの場合、大きな鍋やボリュームのある料理を乗せると不安定になります。大人数の登山でたくさんのご飯を作ろうと考えている人には、ストーブとガスカートリッジが分離しているモデルを選ぶという選択肢もあります。

ガソリンストーブ

MSRのガソリンストーブ
MSR ドラゴンフライ(左)
MSR ウィスパーライトインターナショナル(右)

長期縦走・大量の料理・旅に

燃料にガソリンや灯油を使用するストーブです。
重い、嵩張る、手間がかかる、などの理由から敬遠されがちなストーブですが、私は大人数の登山で料理を作る時、本格的に料理を作る時、また長期縦走の際にガソリンストーブを持っていきます。軽くはないですが、燃料を大量に持ち運べるので燃料切れの心配がなく安心ですし、五徳も安定しているので巨大な鍋でカレーを作るのも問題ありません。

また旅でもガソリンストーブの出番は多いです。前述した様にたくさんの燃料を持ち運べるということもありますが、ガソリンスタンドがあれば燃料を入手できるのが強みです。ガスカートリッジを買いに町にでなければならない、という煩わしさもなく旅を続けることができます。

下記リンク先でMSRのガソリンストーブの比較、レビューをしています。

アルコールストーブ

手製のアルコールストーブ
知人からいただいた手製のアルコールストーブ

カップラーメンやコーヒー、最小限の荷物で済ませたい時に

燃料に燃料用のアルコールを使用します。燃料用のアルコールは薬局やアウトドアショップ、アマゾン等でも入手することができます。

ストーブ自体も軽いですし、燃料は必要な分だけ小瓶に入れて持って行けば良いので気軽なハイキングに持ち出すことの多いストーブです。火力も強いのでお湯を沸かしたり炒めモノを作ったりは出来ます。ですが、ちょっとした料理作りを作る時には扱いにくいので、私はカップラーメンやコーヒーの湯を沸かす程度の登山で使用しています。

トランギアのアルコールストーブ
trangia(トランギア) アルコールバーナー

ソロストーブ

ソロストーブに使用する燃料ソロストーブでご飯を炊く
ソロストーブ Solo Stove ウッドストーブ

面白さではNo.1。災害時には心強い

このストーブの魅力は燃料が要らないところです。
私がよく使うのは、駐車場にテントを張って翌日の登山のために前泊する時。ストーブに小枝をちょくちょく足しながら焚き火気分でノンビリお酒とおしゃべりを楽しむ、と言った使い方をしています。 拾ってきた枝やまつぼっくりを燃やすというのは原始的で楽しいですし、焚き火の火は見ていて癒されます。

直火では無いので山への悪影響も無くゴミもほとんど出ないのも良いところです。もちろんお米も炊けるし料理もできるのですが、山の上で使用したことはまだありません。