パン好きには「トースト&ソーセージ」で山朝ごはん
登山の朝食と言えば雑炊やラーメンが定番ですが、「寝起きからそんなの食べたくないよ」という人も多くないですか?そんな場合はトーストを試してみませんか。「トースターを持って行くなんてめんどう」と思うかもしれませんがトースターはたったの172g。もしパン好きなら、試してみる価値アリです。焼き立てパンや焼きたてソーセージは食料というよりも「ごちそう」っていう感じです。
トースト&ソーセージに使用する食材
好きなパンと好きなソーセージを持っていけば良いのですが、今回は2人分でこのような食料を持って行きました。
1. 食パン 3枚
一人あたり1.5枚にしました。最近では少ない枚数のものが売っているので便利です。多少潰れても温めるとまた美味しくなるのでうれしいです。行動食として持ってきて余ったパンを最終日の朝食に回すのも良いかもしれませんね。レーズンボールでもバターロールでも何でもOKです。
2. シロップ&バター
握りつぶすとシロップとバターが両方出てくるものです。100円ショップでも4個入り100円で売っていたりします。いろんな味が売られているのでトーストも楽しくなります。
3. ソーセージ
皮がパリパリになるやつがおいしいです。フライパンで焼くよりも美味しくなりますよ。こちらは日本ハム(株)ロングシャウエッセン。138g、328円。2人分ですとちょっと多めかもしれませんね。
4. マスタード
無くても良いですし、人数が多ければみんなで1本持っていっても良いかも。
マスタードを入れないで379g。2人分のイメージです。
作り方
1. ソーセージを焼く
乗せて焼くだけです。下にぞうきんを敷いておくと汁が垂れても安心です。
パリッと皮が割れると中から出た汁がストーブのヘッドに落ちて煙が出ますので、たくさん油が垂れてくるものは避けたほうがよさそうです。このソーセージだと数回程度でした。トースターもボンベもほとんど汚れませんでした。たぶん焼き鳥とか青魚を焼くと煙だけでなくボンベもドロドロになると思います。
2. パンを焼く
食パンはあっという間に焼けますので目を離さないで下さいね。しかしさすがトースター。細かいメッシュと空間のおかげで火の上の一部だけが丸く焦げるということはありません。
3. できあがり
これにコーヒーとかを合わせれば登山の朝食とは思えない優雅な朝食になりますよね。ただ、ノンビリしていると出発までに時間を食ってしまいます。パンはすぐに焼けますが人数が多い場合は焼き待ちのロスタイムが出ないよう工夫しましょう。
磯辺焼きバージョン
「パンは腹もちが悪いからイヤ」というメンバーが居るならお餅はどうでしょう。調理器具を使いませんからトースターなら同時に作ることが出来ます。
こちらは1~2人分の食材、お餅、海苔、しょうゆ です。合計128g。
ちなみに醤油は使いきりパックで、キッコーマン食品(株)より5ml☓10本入り、168円。賞味期限も見てみると4ヶ月先。意外と日持ちがしないのですね。わざわざ買わなくてもお寿司コーナーでもらったものをいくつかとっておくと便利ですよね。
お餅も普通に焼けました。ただ、トーストより時間がかかります。火力にも依りますが弱火で6分かかりました。磯辺焼きも私的には朝食で食べやすい一品です。海苔の風味が食欲をそそるのかもしれません。
醤油をつけて海苔で巻いたら出来上がりです。
プリムスの「フォールディングトースター2型」
今回使用したトースターはプリムスの「フォールディングトースター2型」です。折り畳めてこのように平らになります。重さは172g、厚みは一番厚いところで1cmです。畳むと14.3cm×16.8cmです。
下が細かいメッシュで出来ていて、上が目の大きなアミになっています。ステンレス製です。
ハンドルをもつと、ハンドルの下のフラップがタテになって立体になるという、単純な構造です。空間は3cmあるので、火が直接食べ物にあたって焦げるということはありません。今回焼いたソーセジもコンロの火の2倍の長さがありましたが、そんなに意識しなくても全体がきちんと焼けました。
一人での登山だと少しでも荷物を減らしたいので必要がなければ持って行きませんが、2-3人でテントで1泊以上するならなんとなく持って行ったら楽しいかも、その程度の気軽に持っていける荷物感なのが一番のウリでしょうか。
これと比較されるグッズに、ユニフレームから fan マルチロースターというものが販売されています。こちらは値段も300円くらい高いだけですが、パンがたくさん乗せられたり、山型や平らと使い方が選べたりとファンが多いようです。
また100円ショップやスーパーで売っている300円位のアミを利用したりする人もいます。焼き網というのはそこまで劇的に機能が変わることもないのかな、と思いますので登山用製品にこだわらずにぜひ使い勝手の良いものを見つけてみて下さい。