初心者のための登山とキャンプ入門

お別れの時。ヘウンデビーチとクァンアンリビーチを観光。韓国旅行記⑩

ヘウンデのバスターミナル近くのカフェにて

ヘウンデでみんなを見送る

韓国旅行は6日目となった。この日から韓国はぐっと寒くなった。今までの暖かさがうそのよう。これくらいの寒さが本来の韓国なのかもしれない。そして今日はケビンとスーラン、ジョンミンとビビアンが帰る。ここでもう一泊していくのは僕とリブ、そしてエイデンの3人だけとなる。

10時過ぎに起きてでかける準備をする。今日帰るみんなは荷物のパッキングをしている。昨晩早く寝たスーランは元気そうだったが、ケビンは頭が痛い、気持ち悪いと言っていた。リブもあまり調子が良さそうではない。飲み過ぎた二人の調子が悪いようだ。

11時にHello Guesthouseを出ると、僕らは朝食にカルグクスというヌードルを食べた。店員のおじさんが鍋の面倒を見てくれる。火の加減をしたり、麺を入れてくれたり。勝手に鍋の蓋を開けると「まだだ」と制された。韓国のレストランは多くの場合店員があれこれとやってくれる。焼肉にいけばおばちゃんが肉を焼いてくれるし、鍋物なら奉行をやってくれる。最初は驚いたけど食べ頃がわかるのでありがたい。
僕らのオーダーしたカルグクスはノーマルと辛いものの2種類ありどちらも美味しかった。韓国では飲んだ翌朝なんかはカルグクスが定番のようだ。確かに食べやすくて朝食としても良いかも知れない。それにしても皆静かである。

みなでカルグクスを食べる

朝食が終わるとヘウンデ駅近くのバスターミナルに行き、ケビンとスーランのソウル組はソウル行きのチケットを買った。バスの出発は確か13:30くらいだったので、それまでの時間つぶしのため皆でカフェに行った。
カフェでは特別な話しはせず、みなで写真をやたら撮りあった。スーランに「今回の旅行で一番印象に残ったのは?」と聞かれ、思わず「それはあなたと行ったソウルタワーの素敵なバーであります」と答えそうになったが、こらえて「昨晩だよ。みんないたし楽しかった」と答えた。まあどちらも本当だけど。

まあそんな感じで13:30近くになり、僕らはバス停でケビンとスーランを見送った。人が去って行くというのは何千回経験しても寂しいものだ。そしてこの二人は今回の旅行で相当疲れたに違いない。二人ともソウルからずっと僕と一緒だから、僕と同じくらい歩いてる。気疲れなんかもしてるかもしれない。ありがとう。
そしてその後ヘウンデ駅に行きビビアンを見送った。僕はビビアンともすごく仲が良いけど、今回は一日とちょっとくらいしか一緒にいる事ができなかった。今度来たらその時はもっと長く話せる時間を作ろう。ありがとう。
そしてジョンミンも見送った。就活で忙しい中良く来てくれた。ソウルで仕事が見つかるといいな。ありがとう。

ヘウンデビーチとクァンアンリビーチ

そして僕らは3人だけとなった。カメラのバッテリーもなぜだかきれた。僕らはヘウンデビーチに向かった。
ヘウンデビーチの波打ち際は海を見る観光客でいっぱいで、どこか不思議な光景だった。僕の場合、海を見に行きたいって思ったとしても、大体は堤防からとか離れて眺める事が多いと思う。だけどここではみな、波打ち際でまさに海を見ていた。内陸の観光客は海が珍しかったのかも知れない。こうしているとなぜだか、海がいつも以上に特別なものに思えてくる。年明けに見る太陽の様なものかもしれない。

ヘウンデビーチ

海を眺めながら僕らはビーチ沿いを歩き、半島の海沿いに作られた遊歩道を歩き、APEC HOUSEを見学した。

半島歩きも終わり、お腹が空いた僕らはDongbaek駅からクァンアンリ駅に向かった。僕が肉を食いたいというと、二人はiPhoneを駆使してプルコギのレストランを見つけてくれた。
時間はもうすでに16時を過ぎていたし、昼飯もカルグクス以来食べていなかったのでこのプルコギは最高にうまかった。サンチュにピリ辛のネギと巻いて食べてもよし、ご飯だけで食べても美味しかった。キムチなどの小鉢も美味しかった。毎回思うのだけれど、韓国では注文する度に沢山の皿がでてくる。食器洗浄機がなきゃやってられないなって思う。
また面白かったのが肉をつけるタレで、タレがなくなる度に店員に「タレ下さい」とお願いしなければならなかった。その都度店員はテーブルにやってきて、醤油を入れる様な小皿にタレをちょっと注いでまた戻ってゆく。テーブルにタレが置いていないのだ。4回はお願いした。秘伝のタレかもしれない、ということになった。

クァンアンリのプルコギレストラン

ご飯を2杯と大量の肉を食べたせいで動けなくなり、僕らはカフェで休憩する事にした。クァンアンリビーチ沿いにある、確か”Engel in us”というカフェ。2Fの席からは、広安大橋(クァンアンテキョ)を眺める事ができる絶好のロケーションにあるカフェだった。
ここに僕らは2時間くらいいたかも知れない。リブとエイデンの二人は地図を見ながら韓国のおすすめ観光地を教えてくれた。また僕が頼むと、僕が韓国旅行で食べてきた料理の名前を日付ごとのリストにしてくれた。それ以外には日本の話し、日本に来たらどこに行きたい、何がしたい、という話なんかをした。基本的に二人とも田舎が好きで、日本で食べたいものはラーメンとカレー、寿司、とんかつ、お好み焼き、たこ焼き、そば、うどん。いいね。寿司以外はごちそうできそうだ。

日も完全に沈んでクァンアンテキョはライトアップされた。僕らはカフェを出るとクァンアンリビーチを歩いた。素敵なビーチと素敵な街。リブはこのクァンアンリが好きならしい。うん、僕もここが気に入った。今はものすごく寒いけれど暖かい時期に訪れたら最高の場所だろう。南国の雰囲気、海の街の空気感がしっかりとある。

クァンアンリビーチの夜景
クァンアンリビーチからの夜景。右側がクァンアンテキョ。

ヘウンデまではバスに乗った。僕らの移動は電車ばかりだったのでわざわざバスを選んでくれたのだ。「バスの方がエキサイティング」とリブは言う。確かにエキサイティング。今までこんなに速く街中をかっ飛ばすバスに乗った事がない。つり革はきしんで大きな音をたて、掴んでいる手はすぐに疲れた。

バスの中とエイデン

ヘウンデに着くとバンバンと呼ばれるチキンを夜ご飯に買い、ゲストハウスのリビングでそれをつまみながら3人で酒を飲んだ。夜もふけると僕が誘って近所の居酒屋にいきフルーツソジュを飲んだ。みんなどことなく元気がなかったけれど、それでも音楽の話しなんかをして楽しんだ。

Hello Guesthouseのパーティの様子
Hello Guesthouseのスタッフに誘われ、なぜか写真撮影に参加。ゲストハウスのスタッフも韓国人旅行者もフレンドリー。韓国でのバックパック旅行も面白いかもしれない。素敵な出会いが多そうだ。
ヘウンデの居酒屋 エイデンとリブ
ヘウンデの居酒屋。フルーツポンチとフルーツソジュを飲む。最後の夜。

明日は東京に帰る日だ。