初心者のための登山とキャンプ入門

上手な焚火のやり方 ① 焚火台と薪を使った方法

焚火台のイラスト

上手な焚き火のポイント

焚火はキャンプの醍醐味!

キャンプの最大の楽しみは焚火!焚火なしにはキャンプはありえない、とまでは言いませんが、それくらい私の中で焚火をする事は重要です。
実際キャンプの夜ごはんは早い時間からはじめるので、食べ終わると就寝までに意外と時間があまってしまいます。かといって外は真っ暗なので身動きもとりづらく、寝るしかない、と言うのも寂しすぎます。

そこで焚火。焚火は火を見ているだけで楽しい。薪をくべながらお酒を飲んだり、例えばそこで会話がなくても、人と同じ火を見ているだけで暖かい気持ちになれます。気が付けば時間は過ぎ、焚火の火が小さくになるにつれ自分もどんどん眠くなり、キャンプの夜でもぐっすりと眠る事ができます。

焚火がないキャンプなんて考えただけでやっぱり寂しいですね。ですので今からキャンプをしようとしている人には焚火は絶対におすすめ。直火禁止のキャンプ場が多いのでそろえなければならない道具もありますが、焚火をすればキャンプが何倍も楽しくなるはずです!

焚火のポイントは小さな炎から大きな炎へ

初心者の人には焚火の火を熾すのはなかなか難しいもの。しかしポイントをおさえていれば、初めての焚火でも上手にできます。

火のおこし方の基本は小さな炎から大きな炎へ。最初は着火材などで細い薪に火をつけます。細い薪に火がついたら中くらいの薪を、次に太い薪を。小さい炎からはじめ火床の温度を上げていけば火は自然と大きな木に燃え移っていきます。一度火が安定してしまえば、あとは薪をくべていけば良いだけです。

焚火の注意とマナー

直火禁止のキャンプ場では焚火台を

最近のキャンプ場では、焚火を地面で行う「直火」が禁止されているところが多くあります。そのようなキャンプ場で焚火をする場合には、焚火台を利用しましょう。またキャンプ場以外の場所でも、美観を損なう事無く焚火ができるので、焚火台は非常に便利な道具です。

焚火の場所選び

焚火はテントやタープから十分に離れた、キャンプサイトの風下場所で行いましょう。焚火台を使う場合でもきれいに整備された芝生の上などは避け、また火事の危険や樹木への影響を考えて、草や木々が茂るところも避けましょう。焚火の風下には可燃物を置かず、近くに水場が無い場合は水の入った容器をそばに置いておきます。また焚火を行う前に地面を整理して燃えやすいものは取り除いておく事も大切です。

焚火の後片付け

焚火は水をかけて消化するとたくさんの燃えカスが出てしまいます。ですので白い灰になり完全に燃えつきるまで待つのがベスト。就寝前の焚火では薪の量を計算してくべる様にしましょう。また焚火の灰や炭はキャンプ場のルールに従って処理をしましょう。

薪の管理

薪が濡れる事を避けるため、保管するときはビニールシートなどでくるみます。夜露や雨で濡らさないよう対策をしましょう。

焚火台と薪を使った上手な焚き火のやり方

スノーピーク / 焚火台L
スノーピーク 焚火台・L

焚火と言えばスノーピークの焚火台。発売から現在まで常に人気の高い商品です。一番の特徴は薄く折りたたんで運べる事。荷物の多いキャンプでこの薄さは非常にありがたい。「焚火をしよう!」と気軽に思わせてくれる道具です。
オプションも豊富なので、焚火での料理の幅がいっそう広がります。サイズも嬉しいS、M、Lの3サイズ。カヌーやバイクのソロツーリングなどではS、ファミリーキャンプではM、Lサイズがおすすめです。また焚火台はキャンプ用としてだけではなく、災害用としてもニーズがあります。

1. 着火材を置く

焚火台に着火材を置いているイラスト

焚火台の中心に着火材を置きます。着火材の種類には、チャコールブリケットや固形材、ジェル状のものなどがありますが、ここでは着火しやすい薪を使っているので、どのタイプの着火材を使ってもかまいません。
着火材がない場合には、新聞紙を着火材として使用しましょう。その際新聞紙を強く丸めると燃えにくくなるので、軽く丸めるだけで十分です。またマツやスギの枯れ葉、シラカバの皮、ススキの穂なども着火材として向いています。

2. 細い薪を並べ点火する

焚火台に細い薪を並べているイラスト

着火材の上に、空気が通りやすい様少し間隔をあけて細い薪を並べます。並べ終わったら着火材に点火します。良く乾燥した薪を使いましょう。細い薪がない場合にはナタやノコギリで細い薪をつくります。

3. 太い薪をくべる

焚き火に太い薪をくべているイラスト

細い薪に火がつき安定したら、太い薪をくべます。一度火が安定すればあとはもう自然に焚火は育ちます。太い薪を燃えやすくするために、ナタで途中まで裂いて、新聞紙などを挟む方法もあります。また料理用の焚火にはおき火の状態が向いています。火が落ち着くのをまってから料理をすると良いでしょう。