初心者のための登山とキャンプ入門

ATC・ロック式カラビナ・ハーネスでロープクライミングはじめよう。

ATC,ロック式カラビナ,ハーネス イメージ

ボルダリングからクライミングへのステップアップ。

マイシューズ・マイチョークを手に入れれば(レンタルで手に入れなくても)ボルダリングはスタートできます。
慣れてくる頃、ロープを使ったクライミングにチャレンジをしたくなりますよね!ジムでロープができる所だとカッコいい道具を身につけたクライマーに憧れの眼差しをしてしまうのではないかと思います。

ちなみにロープを使うクライミングは、トップロープ:天井・終了点からロープを垂らして登っていく方法。と、リード:ロープをクイックドロー(カラビナ)に掛けながら登っていく方法。があります。
登る道具はクライミングシューズとチョーク・チョークバックがあれば出来てしまうので登る人を確保(ビレイ)する事を中心に説明していきたいと思います。
まずはトップロープからスタートする方が順序的には高さにも長さにも慣れると思いますのでトップロープで使う道具から説明・紹介して行きたいと思います。

まずは、ビレイ器(ATC)!ATCって何?

ATC

日本語で表すと「確保・下降器」とも言われていて、名で表す通り、クライマーが落ちた時に下まで落ちないように確保する事。また、ロープを通して下降する事のできるアイテムです。

ビレイ器(ATC)の種類。

バケツ型:穴が2つ開いているバケツのような形

バケツ型

シンプルな構造で使い易く、ミスが起こりにくく覚えたての方におすすめです。

V字型タイプ:こちらも穴が2つ開いている穴の片方がV字になっているタイプ

V字型

こちらのタイプは「V」の部分で摩擦が大きいのでそれほど力を入れずにブレーキがかかるので、女性や自分より大きい人をビレイする時に有効なタイプです。

スポーツクライミングタイプ:穴が1つ開いている穴の片方がV字になっているタイプ

スポーツクライミングタイプ

ジムなどスポーツクライミングではロープ1本しか使わないので専用に作られたタイプです。カラビナが変な方向に変わりにくく、ロープの出し入れが楽なモデルです。

多機能モデル型:マルチピッチなどセカンドクライマーのビレイなど、さまざまな状況でつかるタイプ

多機能モデル型

マルチピッチなど、アルパイン要素のあるクライミングを目指す人に向けたモデルです。多機能だけに多少重くなってしまうのが難点。

セルフブレーキ型:機構が複雑で重くなるのですが、クライマーが落ちた時にブレーキが自動でかかるタイプ

セルフブレーキ型

自動でブレーキがかかり安心なのですが…使用するロープの径に範囲があったり、セット方法が少し複雑なのでビレイに慣れてきたら使用する事をオススメします。

 

結論を言うと、初めに買うなら…バケツ型かV字型をおすすめします。

ベケツ型はロープの出し入れでミスが少なくなる事がメリット。で、V字型は力を使わず確保できる事がメリット。なので慣れない時はミスを少なくできる道具を選んでください。

ペツル ユニベルソ

また、ペツル ユニベルソ(120g)のようにロック式カラビナとセットで販売している物もありますのでビレイ中にカラビナが横に向いてしまったり、ひっくり返ったりとロープ以外でも心配な要素が少なくする事ができますので、こちらもオススメです。

次に、ロック式カラビナ。ATCとセットでゲットしよう。

ロック式カラビナ

ビレイするのに、ATCとセット使うロック式カラビナ(安全環付きカラビナ)が必要になります。
カラビナはネジ式・バネ式のロックが効く物で、HMS式(茄子型)と呼ばれてる形が適しています。いろんなメーカーから販売されていますので、好みの物を選んでください。

ブラックダイヤモンド

ブラックダイヤモンド カラビナ

ペツル

ペツル カラビナ

カンプ

カンプ カラビナ

シモン

シモンド カラビナ

などなど…まだ一部しか紹介しきれてないのですが、他のメーカーにもありますので自分に合うモノを探してみてください。

そして、初めて買う人におすすめしたい物が「マムート エレメント スマート HMS」や「ブラックダイヤモンド グリッドロック スクリューゲート」、「DMM ビレイマスター」のようなカラビナが横に向いてしまったり、ひっくり返ったりしないような物が安心して使用できると思うのでおすすめです。

そして…ハーネス。登るにもビレイにも必要な道具。

ハーネス イメージ

ここまで確保の方の話を進めてましたが…登る人もロープと体を繋ぐ物。そしてビレイする人にも必要な物で腰と両足の太ももの3点で体を支える道具です。
落ちた時の衝撃やぶら下がる時など負担を分散してくれるので必ずロープクライミングをする際には、慎重に選びたい道具です。

ハーネスの種類。

ハーネスと言っても使用用途に分かれた種類があります。

  • スポーツクライミング用…動きやすさ、軽量…などスポーツクライミング向けに開発された物。
  • 登山用…アルパインやシャワークライミング、山スキーなど、登山用に作られた物。
  • 汎用性のあるタイプ…スポーツクライミング〜アルパインなど使用用途に幅がある物。
  • レスキュー用…レスキュー隊や高所作業用など、特定のケースで使用に向く物。

といろいろな種類がありますが、クライミングの事だけ考えると…「スポーツクライミング用」もしくは「汎用性のあるタイプ」のどちらかのタイプがロッククライミングには向いていると思います。

おすすめ高性能ハーネス。

高性能ハーネス

近年のスポーツクライミング用ハーネスは各メーカーごとに工夫しつつ、最新のテクノロジーで軽さ・動きやすさ・快適性。などクライミングに適したアイテムがいくつも登場しています。各メーカーごとのテクノロジーと共におすすめのアイテムを紹介していこうと思います。

Warp Strenght Technology(WST)

アークテリクス ハーネス

シンプルな構造でありつつも強度がありつつもコシのある質感。尚かつ軽い「Warp Strenght Technology(WST)」。
繊維の束を横方向に配置・形成する事で、軽量・シンプルで快適なハーネスを作りだした

  • アークテリクス S-220LT(スポーツクライミングタイプ)230g
  • アークテリクス R-280(スポーツクライミングタイプ)女性用 230g
  • アークテリクス R-320A(汎用タイプ)320g

フレームコンストラクション

ペツル ハーネス

縁の部分を強度を持たす事により、中の部分をメッシュと発砲樹脂で構成。強度を落とさずに通気性・動き易さをアップ。快適性が格段にあがる「フレームコンストラクション」
ウエスト・太もものパーツに強度があるフレームシステムで構成した事により荷重を全体で支える事ができ、力を分散できる。尚かつメッシュ素材で快適性が高い

キネティックコア構造

ブラックダイヤモンド ハーネス

縁を柔らかい樹脂版と接合させる事により、ライトウェイトというメリットを活かしつつ荷重を全体で支えるようになる「キネティックコア構造」。
フィット感と衝撃を吸収力が高く、尚かつ軽量なハーネス。コストパフォーマンスも高いのも嬉しい。

体型に合わせたハーネス選び。

違った方向でハーネスを考えると体型に合わせた方が体にフィットするので、落ちた時に衝撃を分散できるので自分の体型に合ったハーネスという事も選択には大事な要素になります。

足が細い人向け…ペツル。

細い人

足が太い人向け…ブラックダイヤモンド。

太い人

中間の人向け…マムート。

中間の人

軽量ハーネス。

負荷が少ない方が登りに有利なのは間違いが無いのは事実です。限界のグレードなど自分にチャレンジするハングリー精神旺盛な方におすすめです。

コストパフォーマンスの高いハーネス。

やっぱりお財布に優しい事が嬉しいですよね。ちゃんとしたメーカーばかりなので、品質には問題がありません。しかも調整が効く物もあるので
体型が変わっていったり、友人に安心して貸せるなど…使い買っての良い物もあります。

  • ブラックダイヤモンド モーメンタム(汎用タイプ)定価 ¥5,250
  • べアール エアロクリフ(スポーツクライミングタイプ)定価 ¥6,750
  • エーデルリッド エモ(汎用タイプ)定価 ¥6,825
  • マムート オフィーラ(スポーツクライミングタイプ)定価 ¥7,980
  • Mt.dax レジスタ(汎用タイプ)定価 ¥8,190

というカテゴリで分けると自分の求める物が分かりやすくなると思いますので好みの物をゲットしてください。

ヤハケンのATC・ハーネス選び

今、所有しているATCとハーネスは…
ペツル ベルソ(57g) 定価:¥3,255ペツル アジャマ(汎用タイプ)男性用 435g

毎度おなじみなってきましたが、お店に行って店員さんに丸投げな感じで決めてもらった感じです。その後、いろいろ知識が増えて来て…やっぱり買い直したいと思ってはいるのですが…まだ使えるので買い替えはもうしばらく先になりそうな感じです。
上の説明で軽いなど高性能などいろいろありますが…自分の体に合う事も大事です。あまり買い替えが無いと思いますので慎重に選んでもらって、納得がいく物を手に入れてください。

でも個人的には…

  • アークテリクス S-220LT(スポーツクライミングタイプ)230g
  • アークテリクス R-320A(汎用タイプ)320g

が欲しいです。あと…

が、めちゃくちゃ欲しいです。考え過ぎて、のどから手が出てきそうです…。