初心者のための登山とキャンプ入門

奥高尾 日影沢のバリエーションルートから城山・景信山・陣馬山縦走登山

陣馬山山頂のオブジェ

4月28日の朝6時頃。そろそろ寝ようと布団に入るも目がらんらんとしている。目玉がらんらんとしているのはバイキンマンだったろうか。ジャムおじさんだろうか。うーん眠れない。
そうだ、高尾山に行こう。

高尾山に。
このまま布団の中で羊を3万匹数えても眠れないだろう。起きたら夕方で、またひどい生活リズムになるだろう。今日は暖かい。高尾山の天気も晴れ。きっと素敵な登山になるだろう。

先週も寝ずの登山をした。高尾山に登り景信山まで歩いた。桜を楽しみ帰り道にふじだなのコーヒーを飲んだりもした。全ては生活のリズムを取り戻すために。そしてそれは成功した様に思えた。しかし3日もすればもとに戻った。いつになれば夜に寝て朝起きると言う、大半の人類と同じ生活リズムを持てるだろうか。タンタカタンとノリがいいリズムを。

そしてまた僕には高尾に行きたい明確な理由もあった。リベンジをするのだ。前回の登山では膝を痛め、陣馬山の手前の景信山で下山してしまったからだ。その後一週間の間、陣馬山まで行きたいという気持ちと、膝とカカトの痛みの原因を究明したいと言う強い気持ちが僕の中でずっと燃え続けていた。
寝る前にフットサルのボールでリフティングをし、川沿いを無駄にダッシュし、筋トレをし、そして酒を飲んだあとなのでコンディションはとても良いとは言えない。むしろ今までで一番最悪かもしれない。しかし時はきた。何の時だかはわからない。とにかくリベンジをするのだ。どうせ寝れないのだ。
僕は覚悟を決めベッドを出た。

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高尾駅北口から日影 バス停へ

いつものように早朝は驚きの連続。
バス停には数人の客がバスを待っているし、東西線の座席に一人分の空いたスペースもなく、中央線は昼間の様に混雑していた。多くは行楽客ではなく、通勤客や学生の様に思えた。土曜日の早朝にこんなにも多くの人々が活動しているなんて、僕が思う以上に世の中はまともに動いているようだ。

中央線の高尾山駅に着く。今日は京王線の高尾山口には行かない。高尾山駅から小仏行きのバスに乗り、2つ3つ手前の「日影」バス停で降りる。そこから名も無きバリエーションルート(山と高原地図ではバリエーションルートは点線)で城山の山頂を目指す。

高尾駅北口のバス停 登山客でいっぱい
朝8時40分の高尾山北口のバス停の様子。

今日が土曜日と言うこと、そしてゴールデンウィークの初日と言う事もあり高尾駅北口のバス停はひどく混雑していた。いや、あるいは毎日この様に混雑をしているのかも知れない。僕はここからバスを利用するのは初めてなのではっきりした事はわからない。けれど今後は土日祝日には絶対に来ないようにしよう、と思った。
そんな混雑したバスでも運良く席を確保することができた。
僕の目の前には登山客のお年寄りが数人立っていた。席をゆずろうかどうか考える。登山に来てるくらいだから健康だろうとも思う。そうやって頭の中で2つの意見が議論している間に、バスは日影へと到着した。高尾駅から10分か15分くらいだ。

日影バス停。前回の登山の帰りがけにここを通った。そして今日はここから登る。空は曇って山の上の方は真っ白。天気予報は晴れと予想していたが本当に大丈夫だろうか。雨が降っては困る。折り畳み傘を忘れた事にはもう気がついてるし、カッパはスボンしか持ってきていない事にも気がついている。普通家に忘れるならズボンの方だろう。雨が降らないといいな。

日陰沢からのバリエーションルート

日陰沢登山道の入り口
バリエーションルート、日影沢の登山道、いろはの森コースの入り口はこのような感じです。日影バス停からすぐ近く。奥に駐車場があります。

バス停から南へ歩くとすぐ日陰沢の駐車場がある。駐車場を抜け、道なりにしばらく歩けば「いろはの森コース」と「日陰沢コース」という事になるが、僕が選んだバリエーションルートはすぐ入り口がある。電柱5と6の間。そこがバリエーションルートの入り口のようだ。
そしてその場所はあった。「広場」というほどでもないが沢に下りられる場所があり、そして飛び石があり、対岸に渡れる様になっていた。

対岸を渡ると広くはないがはっきりとした登山道があった。これだけはっきりとした登山道ならまず道迷いはなさそうだ。木々には目印の赤いテープもあるし、iPhoneにインストールされたGPSアプリもある。というかGPSアプリがあるからこそ、バリエーションルートに僕は挑んでいる。以前丹沢のバリエーションルートで遭難しかけたので、地図上の「点線」歩きは少し怖い。

話を戻す。
朝も早いしこのバリエーションルートを利用している人は少ないだろう、というのが伺えた。この尾根を登っている間は人に会わないかもしれない。高尾山駅で人の多さに辟易していたので嬉しくなった。靴紐をしっかりと結び、登山を開始する。

日陰沢からのバリエーションルートの入り口
日影沢を渡ってから撮影しました。
バリエーションルートの様子
バリエーションルート様子はこんな感じです。しっかりとトレースがあります。

何と言う名の尾根だろうか。
登山道が狭いため木や草との距離がとても近い。様々な植物が様々な場所で自由に育っている。昨夜の雨で濡れ生き生きとしている様な気がする。地面はぬかるんでなく歩きやすい。しかし傾斜のきつい箇所もある。さて、問題はカカトの痛みがくるかどうか。これが今日の登山で知りたかった事の一つ。

雑木林的な雰囲気の登山道は10分も歩けば終わり、杉の木が立ち並ぶ尾根歩きに変わった。良くある登山道。でも気持ちが良い。朝の山は静かで、ひんやりとしている。登山靴が地面を踏みしめる音が心地よい。
そしてそんな心地よさに浸るのもつかの間、もうカカトに違和感がでてきた。認めたくはないけれど、どうやらゴローのS8を履き始めてからカカトが痛くなる様になってしまったようだ。原因はどこにあるんだろうか。

登山道は続く。30分も登ると杉の木ロードは終わり、熊笹ロードが始まった。登山道のスわずかなペースだけを残して熊笹が辺りを覆っている。絵変わりをして嬉しいが、1人で歩く熊笹の道は苦手かもしれない。なんとなく、その密集した熊笹に何かが隠れているのではなかろうか、という気になってくる。何かがじっと息を殺してる。僕が歩く足音にじっと耳を澄ませてる。
地面から20~30センチほどの背の低い熊笹なので、隠れると言っても大きな動物は隠れられないだろう、と思っても一度考えると不安は拭いされない。クマがうつ伏せで地べたにぺたーっとなっているかも知れない。イノシシではなくウリボウが飛び出してくるかもしれない。とりあえず手頃なサイズの枝を選び拾う。攻撃をする練習をする。ヒュッ!と言う音が鳴る。
やっぱり人のいない山は面白いと思う。

熊笹の登山道の様子
熊笹が生い茂った登山道がしばらく続きます。開けていて気持ちよかったのですが緊張しました。

そんな熊笹ロードも終わり、また視界の良い杉が立ち並ぶ道になる。ほっとする。そしてカカトの痛みは本格化してきた。前回の登山でもそうだったけれど、もうこうなってしまったらどうしようもない。どんなに歩き方に工夫を凝らそうと、靴紐の結び方を変えようと、山を登り続ける以上カカトの痛みがおさまる事はない。まあ良い。カカトの痛みなんて大した事はない。僕のカカトが弱いのがいけないのだ。強くなればいい。空手の達人のコブシの様になってしまえばいい。

少しこのバリエーションルートにも飽きてきた。山と高原地図の参考タイムには1時間40分とある。後半からは同じ様な風景の尾根歩きが続いている。

城山の山頂に向けての最後の急坂だろうか。そこを汗をかきながら乗り越える。すると東側の展望が開けた場所へと出た。高尾山が見えるし、高尾山から一丁平への桜並木も見える。山の稜線だけが桜色に変わっているので、先日どのように僕が歩いて来たのかが良くわかる。まだまだあちらの桜も散ってはいないようだ。

高尾山からの稜線
高尾山からの稜線です。真ん中にピンク色が桜並木です。

NTTの巨大なアンテナが見え、城山の山頂へとたどり着いた。登り始めから1時間と少し。カカトは痛いが前回よりもペースは上がっているようだ。どうした事だろうか。体の動きにもキレがある。膝の痛みもしばらくは心配する必要がなさそうだ。まだまだ足の筋肉達にも十分な余裕が感じられる。

城山の桜

城山は楽園のようだった。桜は咲き色鮮やかな名を知らない花も咲き、空は青く、日差しは強すぎず、山頂を抜ける風は心地よく、そして人々の顔は幸せそうだった。ここにある全てが平和だった。
あまりにも感激してしまい写真をたくさん撮った。前回のガスで覆われたあやしげな城山でも充分に楽しめたけれど、今回はさらに素敵。最高の時期に来たと思う。人の多さも、それがごく自然の姿に感じる。背景の様に、しっかりと絵に溶け込んでいる。エキストラみたいに。

そしてまた城山茶屋でなめこ汁を注文し、高尾山駅で買った桜オニギリと一緒に食べた。缶コーヒーも買って飲んだ。ゆっくりとした足取りの猫が、おすそわけを求めてテーブルからテーブルへとあいさつ回りをしている。空から桜の花びらが程よいリズムで落ちてくる。春だ。
甘い缶コーヒーを飲みながらこれからの事を考える。僕は進むべきか。下るべきか。僕はこの城山で100点に近いほどの満足感と充実感を得ていた。ここで登山を終えてもいい。この幸福感を下界に持ち帰る。それも最良の選択肢の1つだ。
しかし僕は先に進む事にする。膝がどこで痛くなってしまうのだろうか、自分の筋肉の限界はどこだろうか、という好奇心の方が強かった。
とりあえずここ城山から陣馬山まで目指してみよう。エスケープルートも沢山ある。膝が痛くなった場所が下山の場所だ。

そして僕はザックに入れてきた、もう1足の靴下を上から履くことにした。なんとなく、メインの靴下が薄すぎるのではないかという気がしていた。
今年の1月に赤岳に登った時、僕は寒さから靴下を2重にしていた。あの時の登山靴のフィット感は良かったと記憶している。最近はずっと靴下1足のみで登山していたので、その差を試してみたかったのだ。

城山から小仏峠を越え景信山へ

陣馬山に向け、登山を再スタート。
登山者が多い。登山者が多い上に、登山道は相変わらずぬかるんでぐちょぐちょになり流れが滞る場所も多い。みんなの登山靴はもれなくドロドロだし、ズボンの膝下くらいまで泥だらけの人もいる。
対向者に挨拶をする。挨拶が帰ってくる。楽しいな、元気が出てくる。人が多い登山も良いじゃないか、と思う。

登山道は小仏峠に向け下り続ける。そして小仏峠には相変わらず狸の置物がある。そしてここから景信山に向けやや急な登りがある。カカト泣かせの急な坂だ。

小仏峠からの上り坂
高尾山から続く稜線は雨が降ると乾きにくそうです。登山前日や前々日に雨が降ったなら、靴がどろんこになっても良い様な準備をした方が良いかも知れません。

靴下を二重にしたところでやはりカカトは痛い。すごく痛い。すごく痛いが、別に苦痛ではない。と言うのも、もう痛みに関しては諦めた。痛いものだと思う事にした。痛いと思う事が痛みの原因なのだ。そう思うとなんだか楽に登れる様になった。今までカカトの痛さに怯えるあまり、変な歩き方になってしまっていたのかも知れない。

山の稜線が禿げ始めるとそこはもう景信山の山頂手前。木がないので展望が良い。遠くの山の上にアンテナが見える。城山だろう。そして景信山に到着した。

景信山の山頂も前回とはうってかわって賑やかだった。茶屋は開き人々は休憩や食事、そして山頂からの眺めを楽しんでいる様子だ。僕の気分も違う。前回景信山にたどり着いた時は膝が痛くて困っていた。それが今はない。それだけで幸せだ。カッパのズボンしか持っていない事も気にならない。

景信山ではやや長めの休憩を取る事にした。太ももの筋肉が疲れると膝に負担がかかる、というなので少し筋肉を休めてみようと思った。陣馬山まではまだ2時間あるし、そこからの下山もある。筋肉を大事に行こう。
アイスを食べのお土産のバッヂを買い、入念にストレッチを行った。筋肉にはまだ余裕がある。まだまだ行ける。陣馬山へ向け景信山をあとにした。ここからは新しい土地でわくわくする。

景信山山頂
景信山山頂の様子です。南東方面の眺めを楽しむことができます。
景信山山頂2
こちらでは北東方面の眺めを楽しめます。

景信山から明王峠を越え陣馬山へ

昼も過ぎ暖かくなった。顔と腕が日差しでジリジリとする。良い具合に日焼けできるだろうか。登山道は相変わらずと言う感じだが、起伏は少なく「ハイキングコース」と言った感じで非常に歩きやすい。こんな道はぶらぶらと歩きたいものだが、景信山から陣馬山までは2時間以上もある。良いペースで進まなければならない。

旅人の様に、目的地を目指してひたすらに足を進める。どんどん行く。どんどん体が温まってゆく。

一定の心地良いリズムで歩き続けていると、だんだんと気持ちが良くなってきた。歩いていると言う感覚がない。足が自然に前へ前へと進んでゆく。脳から足へと送られる信号を遮るものはない。頭が別の事を考えていても体は目的を達成するために、機敏に、正確に動いているようだ。これが調子が良い状態なのかもしれない。

そしてふと気がつくと、登山靴が軽い。靴下を2重にした効果だろうか、フィット感が素晴らしい。足に一粒のストレスもない。適度なクッションがあり地面に着地する度に足が心地良い。 気持ちいい。母親に抱かれる様な安定感と安心感が足にはある。無敵だなと思った。どこまでだって歩いて行ける。ゴロー最高。

明王峠に到着した。明王峠は景信山と陣馬山の中間にあり、そしてここにも茶屋がある。本当に高尾山からのコースは歩きやすいと思う。食料も水も手に入る、トイレもある。

明王峠
明王峠の様子。ここにも桜が咲いてました。

明王峠を過ぎると陣馬山に向けての登りが始まる。それでも、ここから陣馬山まで標高差は100メートルと少ししかないから、ゆっくりとした登りだ。そして相変わらず気持ちが良い。山も、天気も、僕自身も。

木段が現れると陣馬山の山頂が近い証拠だ。どこからか人々の話す声のざわめきも聞こえてくる。長く続く木団をゆっくりと慎重に登った。まだ僕は下山をしなければならない。筋肉の使い方には神経質になっても良い。

そして陣馬山に到着。景信山からは1時間40分で来れた。これで山頂でのんびりと出来る。

陣馬山山頂で陣馬そば

陣馬山山頂のオブジェ
陣馬山の山頂のオブジェです。陣馬山と言えばこれって感じですね。やっと出会う事ができました。好きになりました。どの山の山頂にもオブジェを置いたらいいのに。

初めての陣馬山の山頂。広い山頂は整備され木が一本も生えていない。おかげで360度の展望を楽しむ事ができる。風情はないかも知れないが、これだけ開けていると気持ちがいい。素晴らしい天気と眺め。景信山からずっと山中にいたので、久しぶりに遠くを見渡せる。気持ちがいい。

お腹が空いたので食事をとることにした。陣馬山には3件の茶屋があったが、1番人のいなさそうな、しかも長めの良さそうな清水茶屋で食事をとる事にした。山の斜面に立っているし、広いテラスは気持ちが良い事だろう。

清水茶屋では、確か「陣馬そば」を注文した。500円くらいだっただろう。まずはボリュームに驚いた。どんぶりにぎっしりと入っている。そして嬉しいのが具の多さ。山菜、きのこ、タケノコ、そして手作りのこんにゃくの様な物も入っていた。
食べごたえもあり非常に満足をしたが、残念ながら味はなんだかなあ、という感じ。そばは水を吸い過ぎ、また汁の味が薄い。下界では許されないだろう。それでも、僕はそのボリュームに満足。量があればある程度は許せるほうだ。

この清水茶屋でのんびりと景色を楽しみたいところだけれど、そろそろ下山の事も考えなければいけない。道中同じペースで仲良くなったじいさんが言うには、相模湖方面の駅「藤野」までは最低2時間はかかるそうだ。
ここが今日の核心部になりそうだ。太ももの疲労も溜まってきた事だろうし、700メートルは下らなければならなそうだ。下山の最中のどこかで膝が痛くなるかも知れない。

下山道は栃谷尾根と一ノ尾根の2つが考えられたが、距離が多少短い栃谷尾根を選んだ。

陣馬山山頂の様子
陣馬山の山頂の様子です。
清水茶屋と陣馬そば
清水茶屋のテラスから陣馬そばと景色を撮影しました。写真は切れてしまっていますが、もうちょっと右に大きな生籐山があります。
陣馬山山頂の様子2
こちらは陣馬山の山頂から北の方面の様子です。開けているので非常に眺めもよく気持ちが良いです。

栃谷尾根で藤野駅に下山

栃谷尾根の様子
栃谷尾根の様子です。傾斜がきついので膝に悪そうです。

栃谷尾根を下り初めてすぐにわかった事だけれど、太ももの筋肉はかなり疲労しているようだ。足を降ろそうとする度に、少しぷるぷるとする。ゆっくりと下りるのはしんどい、と言う事で走って下る様にした。ドスンドスンと着地するのではなく、太ももをクッションにして優しく着地するのだ。アシモの様に。

左右の手も大きく振り、トレランの人の様に下った。膝は痛くない。丁寧に慎重に足を運んで下った。

30分も下ると山道は抜けた。山の斜面に民家が点々とある。長めの良い場所だ。こんなところに一度は住んでみたいと思う。
そしてここからはひたすら一般道を下ることとなる。道が急だし舗装されている道なので地面が硬い。こうなってくると足が痛くなってくる。陣渓園など温泉の看板が出てきて心が惹かれるも、そこに立ち寄る時間もパワーもない。ひたすら下る。硬い地面と硬い登山靴のソールが硬質な音を辺りに響かせる。

栃谷尾根の様子2
こんなところをずっと歩けたらさぞかし気持ちがいいな、と期待していましたが、3分後には終わってしまいました。その後は硬い地面を歩き続けなければなりません。

下山を始めてから1時間後くらいに一ノ尾根との分岐にぶつかった。地図ではここまで1時間10分とある。あれだけダッシュで下って来たはずなのに地図の参考タイムとほぼ同じだ。きっと疲れているせいだろう。僕が思う以上に僕のスピードは早くないのだ。疲れてくると距離の判断を見誤る事は良くある。たくさん歩いたようで歩いていないのだ。

その分岐からは沢井川沿いを藤野駅に向け南下する。ここからは下山後の楽しみの1つの町歩きだけれど、景色を楽しむには少し疲れすぎていた。日にも少し当たり過ぎた様に思う。そして硬い地面のせいで足も痛い。

ふじの駅へと続くトンネル
藤野駅手前のトンネルです。歩いてここを抜けなければなりません。

まあそれでもなんやか歩いて、そして中央線の藤野駅にたどり着いた。今日の登山はこれでお終い。お疲れ様。

帰りの電車の中、疲れきってはいたが充実感があった。問題を克服することや、疑問を解決することで満足していたからだ。
まずは膝が痛くなかったこと。最初から最後まで膝が痛くなることはなかった。これが一番嬉しい。これはやはり太もも、足の筋肉の問題だろう。前回は久しぶりに登山をしたのできっと膝を痛めてしまったのだ。筋肉も目覚めていなかったのだ。その前回の登山のおかげもあって、今日はこれだけ歩いても膝が痛くなかった。計算すると16キロも歩いた事になる。荷物が軽い事もあるけれど、これだけ歩ければまずまずだ。この結果が出せた事で、買おうと思っていたストックも膝サポーターもとりあえずは必要なくなった。嬉しいことだ。

そしてゴローの登山靴。カカトは依然として痛いものの、靴下を2重にすることで快適なフィット感を得られる事がわかった。そして抜群に履き心地も良くなり、もっと一緒に歩きたい靴になった。別に靴下を2重にする必要もないかも知れない。厚手の新品のフカフカなものでも良いかもしれない。試してみる価値はありそうだ。
また重すぎる靴故に岩場がどうだろうという心配もあったが、これだけフィットして足が捌ければ問題がない。むしろ以前の靴よりもクイックに安全に岩場を歩けるかも知れない。登山靴の色んな問題が片付き、課題がカカトだけになったのが本当にに嬉しい。今後の登山が非常に楽しみだ。

ゴローの登山靴S8について

泥だらけのゴローS8
どろんこになったゴローのS8

カカトの件が気になったのでネットで検索してみると、ゴローを履き「スーパーフィート」のインソールを使用するとカカトが痛くなる、という様な文章を発見した。なるほど。確かにスーパーフィートはカカトが厚いのだ。それはあるかもしれない。
と言うことで家にあった適当なインソールを入れS8を履いてみる。アキレス腱を伸ばす格好をしてカカトの感じを試してみる。良い感じだ。スーパーフィートを履いた時のようなつっぱった感じがない。これはもしかすると、カカトの問題も改善されたかも知れない。

次の登山が楽しみでしょうがない。とりあえず適当なインソールで一度山で試してみて、機会があったらゴローに行って、足にあったインソールでも作ってもらおうか。
時間はかかっているけれど、ゴローの登山靴がどんどん僕の足にあってきている様な気がする。最高の足回りを作り上げて、今年は山を歩きまわるぞ。