コタキナバルの屋台
海から戻ったあと、部屋でシャワーを浴びて着替えてから、ハンディクラフトマーケットの隣にある屋台街に向かった。部屋の外に出てみるとあまりに夕日がきれいで驚いた。
コンドミニアムも夕日に照らされて赤くなっている。
きれいだったから、海沿いにバーが並ぶウッドデッキを通っていくことにした。夕陽の時間ということもあってみんなが写真を撮ったりしている。空全体が赤くなってとってもきれいだ。次々と店の呼び込みをうけ、ピーナツ味の焼き鳥、サティを2本を買って食べながら向かう。おいしいけど、サティってチキンがめちゃめちゃ小さいよね。
私はアジアに来たらやっぱりこういうフレンドリーな屋台街が好きだな。これなくしてマレーシアの魅力を語るなら何があるってくらいだ。
ここはやっぱり海の近くだということで、魚介類がとても多い。
もっと長く滞在するなら油とか買ってイカのパスタとか作ってみたいところだ。
この写真、ちょっとボケてるけど少年がビニールの使い捨てエプロンをして魚を売っている。少年たちは皆髪型がおしゃれで、明るくて笑顔がさわやかだ。
アメ横のようにその魚コーナー一角のみんながなにかを叫んで呼び込みをしている。
コタ・キナバルのマーケットでよく見たのは、なんかかわいくディスプレイしている店。こうやってきれいに魚を皿にもったり、マンゴーをきれいに積みかされたり、キャベツなんかも皮をむいてつるっつるの同じサイズにして山積みにしている。
鮮魚コーナーを過ぎると、次は揚げ物コーナーを通過。いろんな形の揚げ物がある。3つで1RM(30円)だという。最近大好きなゴマ団子があって、日本で食べると1つ130円ほどする。同じだと思ったわけではないけど、それを2つと、あと1つは違うのでもいいというので餃子型の揚げ物をかった。ゴマ団子は冷めていたけどアンの入った通常のゴマ団子で美味しかった。餃子型の揚げ物はモチモチしたもので、シンプルで美味しかった。こういうのが日本でも気軽に食べれたらなぁ。
そのまま進むと今度は焼ものコーナーに入った。店は固まってるんだな。焼き物コーナーではまず骨付きのチキンが売っていた。同じものを売っている店が何軒も並んでいるのに、角のおじさんの店には人が数人並んでいたから私たちもついそこに並んだ。チキンは小鳥だろうか。あらかじめ焼いて串に刺して飾ってあったやつを炭火でもう一度焼いて、ハサミで骨ごと切ってタレにはいったビニールに入れてくれる。これは1.5RM(45円)だった。食べる部分は少ないけど、こういうしょうゆ味はおいしいな。
焼き物コーナーは炭火からもくもくと煙が出ていてとてもおいしそうだった。その中にマグロのカマ焼き屋さんがあって、さすがにこれは5RM(150円)と高めだったけど、1つ買うことにした。サランラップに包んだお米も売っていて、焼き魚を買うとタレみたいなのも付いてきて晩御飯一式に十分そうだった。カマはもう一度じっくり温めてくれて、とてもアチアチでおいしかった。しょうゆベースのソースも別でくれた。
マーケットの端まで行ったので内側に折り返して歩くと今度は屋台街に入った。ジュース屋、チャーハン系、ヌードル系の店がたくさんあってみんな座って食べている。
キタオくんはここで、派手なパフォーマンスでお客さんが絶えないお店のミーゴレンを食べることにした(3RM、90円)ここも、隣店はまったく流行っていないのにこのお兄さんの所は人が絶えなかった。お兄さんは一つの大きな中華鍋で、米や具をを派手に入れたり大きくかき回したりと見ていて飽きなかった。
ミーゴレンはなんか甘辛いソースでベタベタなイメージがあったけどそうではなく日本の焼きそばと近かった。以前マレーシアで食べた時は、全体的に「出汁」の味、コクみたいなものがない料理だなって思ったけど、全然そんなことなかった。麺も食べなれた麺でキタオくんは超気に入っていたようだ。本当においしかった。炒めた野菜がたくさん入っていたのもうれしかった。ミーゴレンを作る時に卵があったので卵を入れるか乗せるかしてほしいと頼んだつもりだったけど、私には別皿で卵焼きが来た(1RM、30円)。最近エスニック系が食べられる私は赤いソースの卵焼きもおいしく食べられた。テーブルにはお水とコップが自由に飲めるように置いてあったけど、さすがにお水はやめておいた。近くてスダチが入ったジュース(現地の人はレモンジュースといっていた)を買ってきた。おんなじ自ら作ってるよね。まぁでもコタキナバルにいた間はこんな風に屋台のものを食べたけど、全然おなかを壊したりすることはなかった。
ジュースはココナッツジュースみたいなものも飲んだ。ココナッツジュースは甘く、「ココナッツ風味のシロップ」という感じで実が少し入っていた。私はレモンジュースのほうが好きだったな。あとは赤っぽいジュースもあった。なんとなくイチゴシロップを溶かした味がするんじゃないかと思って飲まなかったけど、今思えば試してみてもよかったな。何度も何度もレモンジュースとミルクティーばっかり飲んでたから。ジュース屋はみんな、透明の箱が3つくらい連結している容器に入れていて、氷を浮かして見た目にも楽しい感じだった。みんなどこかであれを買ってきて、結構気軽に開業できるんだろうか。
そのあとは野菜と果物を売る一角に入って、そこでマンゴーを3つで10RM(300円)、スイカ1/8切れを2RM(60円)で、トマト1袋を1RM(30円)で、それからドゥク(Duku)と呼ばれるベージュの房になったフルーツを買った。これは以前のマレーシアで気に行って食べまくったやつで、皮をむくとムチムチの白く半透明の実が出てくる。
10数年ぶりに食べたら、甘くてシンプルな味だった。記憶の方が、もっとおいしいものになっていた。マンゴーは他の物にくらべさすがにちょっと高めだ。だって1個100円だから。その後海鮮の干物系コーナーを通過してまた料理コーナーに戻ってきたころ、キタオくんがヌードル屋をみつけて食べたいといった。屋台のご飯は小盛だからちょくちょく食べれる。それがいい。でも今麺を食べたばかりなのに、スープ入りの麺をどうしても食べたいらしいのだ。その麺は「BAKSO」バクソという名前だった。マレー料理なんだろうか、その後コタ・キナバルの中でちょくちょく見かけた。
バクソは、塩味っぽいスープにチキンとつみれのボールが入ったスープだ。お姉さんが全体的にかわいかったので写真をお願いした。
バクソはいくつか種類もあって麺も選べたらしいが、キタオくんの所にやってきたのは透明っぽくて春雨的な麺だった。それにしても、今回の旅で食べた魚の団子は、香港のを含めてもみんなギュウギュウに固くって歯ごたえだけが気になっておいしいとはおもわなかった。
その後、スリランカで気に入ったひよこ豆の蒸したものが売っていたので買って(1RM、30円)、揚げ物屋でバナナ揚げや枝豆を潰したものを揚げたものをいくつか取り混ぜて買った(2RM、60円)。本当は3つで1RMと言われたけど、いろいろと見てたらお姉さんがミックスにしてくれた。衣に包まれているといったいなんの揚げ物なのか分からないけど、そのお姉さんは「ピーナッツ inside」などと教えてくれた。若い人は比較的フレンドリーだったし、多くの人が一見無愛想に見えてもみんな目が合うとニコッとしてくれて市場はたのしかった。
市場から戻ってすぐにスコールが降った。異常なほど豪雨だったので山は大丈夫かなとか心配したけど、きっと普段通りのスコールなんだろう。