初心者のための登山とキャンプ入門

オスモカラー「ノーマルクリアー」と「エキストラクリアー」の違いをレビュー

オスモカラーのノーマルクリアーとエキストラクリアー

今まで使用してきた塗料はワトコオイルオイルステインブライワックス(+シェラック)、手作り蜜蝋ワックスなどありますが、オスモカラーは素人が遊ぶには高すぎて手が出ませんでした。しかし今回、流木アートや木製の小物を作っている人が、オスモカラーの「ノーマルクリアー」と「エキストラクリアー」を強く薦めていたので思い切って購入しました。使用した結果、かなり良い仕上がりのクリア塗料だと思います。各塗料を使用したレビューを書いています。

オスモカラーのすごさ、まとめ

オスモカラーはプロが使ったり薦めたりするほどの塗料。だめだ、良くない、という意見を聞いたことがありません。ということで、オスモカラーの素晴らしさをまとめました(オスモカラーによるもので、一般の意見ではありません)。

  • 自然の植物油と植物ワックスをベースにした自然塗料。
  • F★★★★、無公害塗料。非トルエン・キシレン塗料。
  • 木材が黄ばむ品質の悪い油、アレルギーを引き起こすテレピン油やかんきつ油を使わない。
  • 木を最大限に活かすために作った塗料。
  • 小さな子どものおもちゃなどにも使われている。子供が口に入れても大丈夫。
  • ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質をまったく含まない。
  • 木に深く浸透し木の呼吸を妨げない。
  • 水もよくはじき紫外線もカット(屋外用塗料)する。木が長持ちする。
  • 水拭きできるので手入れが簡単。
  • 補修も簡単。再塗装が簡単 。
  • 少ない量で広い面積を塗装することができる。

これだけ見てしまうと、これ以上の塗料は無いのではないかと思えてしまう。でもいろんなことの事実はわからない。僕がわかることは「少ない量で広い面積を塗装することができる」ことぐらい。
なおネットでは、オスモは食器にも使える、という人もいるし、使わない方がいい、と言いう人もいる。オスモのサイトやカタログに、「食器に使えます」という記述を見つけらることはできなかった。

ノーマルクリアーとエキストラクリアーの違い、用途

オスモのカタログから各塗料の用途をピックアップしてまとめてみた。家具や建具には「エキストラクリアー+ノーマルクリアー」の組み合わせがおすすめされています。

ノーマルクリアー

オスモカラー ノーマルクリアー
オスモカラー 3101ノーマルクリアー0.375L
  • 3分つやがあり、撥水性に優れ水汚れが残らない。
  • 室内の壁、天井など
  • 1回の塗装で美しく仕上がる
  • 優れた撥水性と耐久性
  • 乾燥12時間
  • 最小0.375L缶
  • 1リットルで約20㎡

エキストラクリアー

オスモカラー エキストラクリアー
オスモカラー #1101エキストラクリアー 0.75L
  • 透明仕上げ、つや消し。素材感を強調した仕上がり。
  • 室内の壁、天井など
  • 1回の塗装で美しく仕上がる
  • 手垢止めの効果がある
  • 乾燥12時間
  • 最小0.75L
  • 1リットルで約16㎡

エキストラクリアー+ノーマルクリアー(各1回)

  • 家具・建具など

ということで、「エキストラクリアー+ノーマルクリアー」の組み合わせが仕上がりが良いということになりそう。そしてエキストラクリアーの上にノーマルクリアーを塗るのは、ノーマルクリアーはワックスの成分が多いので撥水性や耐久性も強いからだと思われる。
ちなみに木製品を作っているプロの人は、エキストラクリアー+ノーマルクリアーで仕上げをしていたり、エキストラクリアーのみで仕上げている人もいた。

エキストラクリアー(1回塗り)のレビュー

240番のサンドペーパーをかける

オスモカラー塗装前のヒノキ

テストで使用するのはいつもの様に檜。「240番の紙やすりをかけましょう」とオスモカラーの塗装方法にあったので240番をかける。床は180番で良いとあった。
ちなみに杉や松、ひのきなんかの柔らかい木材は、塗料が染み込みやすいので荒いサンドペーパーだと塗りムラが起きやすくなり、硬い木材は細かいサンドペーパーで磨き過ぎるとオイルの浸透が悪くなるらしい。

エキストラクリアーを塗った直後

オスモカラー エキストラクリアーを塗った直後のヒノキ

オスモカラーはサッと薄く塗る。拭き取りはしなくて良いとあるけれど、「15分~20分後くらいに表面のオイルを拭き取る」と多数の人が言っているので僕も拭きとった。オイルの基本的な塗り方としては「拭き取る」が正しいようだ。

上の写真はエキストラクリアーを塗ってすぐの状態。オイルが木に染みこんでやや色が濃くなる。
ちなみにオスモによると「オスモカラーを塗る場合は専用の筆を使ってください」、と言うことだけど、エキストラクリアーはかなりシャバシャバの本当に”オイル”って感じなので、平の面を塗るのなら専用のハケは必要がない様に思う。ボロ布なんかで良いと思う。

オスモのエキストラクリアーはシャバシャバ

匂いはオイルの匂いできつくない。ワトコオイル、ブライワックス、オイルステインなど今まで使用してきた全ての塗料は臭かったけれど、オスモカラーは臭くないので感激。自然なオイルの匂いがする。
溶剤には「脂肪性低臭ホワイトスピリット」ってものが使われているんだけど、これがどんなものかわからない。これはあんまり体に良さそうなものではなさそうだけど、とにかく嫌な臭いはしない。

エキストラクリアーの仕上がり

オスモのエキストラクリアーを1回塗った様子

12時間乾燥させる。マットでしっとしとした仕上がりになった。手触りはツルツルではなくサラッとしていて木の肌に近い(ヤスリがけが足りないのかもしれないけど)。乾燥すると若干色が落ち着いた様に思う。
エキストラクリアーを塗ることで木の色は濃くなりはしたが、塗装をしていないナチュラルな状態に近いと思う。オスモのサイトにある「素材感を強調」という表現は間違っていないと思った。ちなみに、試しにエキストラクリアーを2度塗りしてみたけれど違いは感じられなかった。

ノーマルクリアー(1回塗り)レビュー

オスモのノーマルクリアーを1回塗った様子

エキストラクリアー1回塗りに比べるとツヤがある。けれどノーマルクリアーは「3分つや」ということなのでものすごくツヤがあるわけではない。テカテカではなく、エキストラクリアーに比べるとツヤはあるな、という感じ。臭いは一緒で、鼻を近づけるとオイルの臭いがする。
手触りはエキストラクリアーに比べると、サラッというよりはモチっという感じ。表現が難しいけれど、水分を多く含んだモチモチ肌、という印象。

オスモのノーマルクリアー

ノーマルクリアーの塗料はとろっとしている。フルーチェまではいかないけれど、そんな感じのとろみがあるのでエキストラクリアーとはまるで違う。こちらも専用の刷毛で塗ってください、ということなんだけれどどうだろう。刷毛を使わず布で縫っている人も多いようなので問題はないのかも知れない。

エキストラクリアー+ノーマルクリアー(各1回)

エキストラクリアーの上にノーマルクリアーを重ね塗りしたもの

ヤスリがけが適当過ぎて木の表面がかなり汚いけれど、エキストラクリアー+ノーマルクリアーを各1回ずつ塗ったものが格段に仕上がりがいい。ツヤも光沢もしっかりと出ているし表面はさらにモチモチとしている。上の2つと比べるとしっかりとコーティングされた感がある。けれど、上の2つにも言えることだけれど、オスモカラーはオイルなのでコーティングされたと言ってもとても自然。ニスやウレタンみたいに塗料が木の上に乗っかる感じではないので、2度塗りしても木の素材感は失われない。

また「エキストラクリアー+ノーマルクリアー」はムラも少ない様に思う。一回目のエキストラクリアーが下塗りの役割を果たし、その上にノーマルクリアーがしっかりと乗っかったということなのだと思う。

どちらか1つを選ぶならノーマルクリアーか

今回3つのパターンを試してみたけどどれも素敵で使えると思った。けれどやっぱり仕上がりを良くしたい物、家具とか机とか木工作品とか、そういったものにはエキストラクリアーとノーマルクリアーの組み合わせが1番適していると思う。
1回塗るだけだったらエキストラクリアーかノーマルクリアーか、と言うのは好みだろうけど、僕はノーマルクリアーを選ぶと思う。つやありと言ってもほんのわずかな上品なつやだし、エキストラクリアーに比べて塗れる面積も広い。使い勝手も良い様に思う。
一方エキストラクリアーは、本当に素材感を活かしたいものに使うと思う。無塗装でも充分美しい、だけど何かしらの保護はしたい、くらいの時に使用するかもしれない。

オスモブラシは買うべきか

オスモブラシ 50mm
オスモブラシ 50ミリ巾

僕はまじめにオスモブラシを買ってしまった。
オスモブラシと普通の油性のハケとの違いはコシの強さだろうと思う。オスモカラーは一般的にトロトロの塗料なので、コシの強いハケが塗りやすい、塗料を木材に浸透させやすい、ということだろうと理解している。オスモブラシはデザインもかわいいし質もいい良い感じ。でもその代わり価格も高い。

オスモブラシを使うことのデメリットは使用後の掃除が面倒なことだろう。ペイント薄め液(シンナー)を使えばいいと思っていたら、オスモカラー専用の「専用刷毛洗浄液」を使ってくださいとのことで参った。別途「専用刷毛洗浄液」を用意するのは面倒だし安くない。

そいうこともあって、みなさん100均で安いハケを買ってきて使い捨てにしていたり、ハケは使わず布で塗装することが多い様だ。しかし布は油を吸ってしまうので、余分にオスモカラーを消費してしまうとは思う。
僕はとりあえず、使用後のハケにサランラップを巻いて油が硬化するのを防いでいるが(オスモカラーを含ませた布を巻いてサランラップを巻き、さらにジップロックに入れている)、これがどれくらいの間もつものなのかはわからない。どちらかと言うとオスモブラシを買わなければ良かったと思っている。

流木を塗装する

屋久島 屋久杉の流木

それで、オスモカラーを買ったメインの理由は流木の塗装。オスモを塗ることで流木感は損なわれず、自然な風合いがでる、という予定だった。

オスモカラーで黒くなった屋久島の流木

しかし残念。砂漠の様にカラッカラな流木たちはオスモカラーをぐんぐん吸い込み、救いようのないくらいコンガリとしてしまった。テストで5種類色んなパターンで用意したけれど、みな同じ様にチョコレート色になった。屋久島で拾ってきた屋久杉の流木で木目が繊細だったけれど、そんな雰囲気はまるでなくなってしまった。安いアジアン雑貨みたいな色になった。とても悲しい。

ちなみに上の写真は、エキストラクリアーとノーマルクリアーを塗ったもの。色は悲惨だけれど仕上がりはとてもいいと思う。上等な木製の土産物みたいな質感で、木工の仕上げには最適だと思った。今までワックスばかりを仕上げとして使ってきたけれど、ワックスはすぐに取れてしまうのだ。これからはオスモでいこうと思う。

しかし流木はどうしたら良いだろうか。ノーマルクリアーを1度だけ薄く塗ったり、細かい番手のペーパーを使ったり、もしくはオスモカラーをやめて代わりに蜜蝋ワックスを使ったりすれば濃い色はやや抑えられるかもしれない。大量に流木を持ち帰ってきたので、オスモカラーを無駄にしないためにも研究をしなければなりません。