初心者のための登山とキャンプ入門

ミニルーターの木彫におすすめのビット。浦和工業とナカニシの超硬カッター

昔彫刻刀で作った仏の手とナカニシの超硬カッター

先日ミニルーター(マイクログラインダー)を購入。アルゴファイルジャパンというメーカーの物で、アマゾンでの評価が高く選んだ。使用するビットの軸径は2.35mm。音も静かで、団地やマンション住まいでも問題なく使える。

ミニルーター自体は2万円ほどで、遊びに使うにはやや高い金額だけれど我慢出来た。けれどここからお金がかかった。木彫で木を削るには付属のダイヤモンドビットでは無理で、専用のものを買わなければならなかった。知識がないので無駄にお金も使った。まずはプロクソンのハイスビットなるものを購入し、その後超硬カッターにハマった。

ハイスビット、ハイスカッター(プロクソン)

ホームセンターで入手できるビットのほとんどがプロクソンだし、ネットでも「木工にはハイスを」みたいに書かれているので購入した。ハイスビットとハイスカッター。ビットの軸径は2.35mm。

そして、ハイスが何だかは良くわからないけれど、思ったよりはぜんぜん切れなかった。ミニルーターでの初めての木を削る作業だったので、使用感がいまいちでとても悲しかった。ウキウキしていた分ひどく落ち込んだ。
もちろんこれで木彫ができない訳ではなさそうだけど(丸い形のビットはそこそこ切れる)、これでみんな木を削っているのだろうかと不思議に思うレベルだ。

プロクソン ハイスビット 5種セットとハイスカッター 3種セット
プロクソン ハイスビット 5種セットハイスカッター 3種セット

ついでに、遊びで買ったノコギリ(写真一番右)は使えなかった。木材を切れないことはないけれど、ペニャペニャだから厚い木材が切れないしすぐ曲がって止まる。なんだか楽しい道具ではあるけれど、怖くて何も切ることができない。

浦和工業の超硬カッター

何か他にあるはず、と探してアマゾンで見つけたのが「超硬カッター」なるものだった。素材はタングステンカーバイドと言うもので、超硬合金であるらしく、とにかく硬いらしく、岩とか金属とか、とにかく硬いものを切削する際の工具の刃として使用される素材らしい。

そこで購入したのが浦和工業の超硬カッター、「砲弾型大」というもの。僕は荒削りでどわーって木を削りたかったので大きくて使いやすそうな形を選んだ。
ちなみにアマゾンのレビューに「シャフト径は2.24mm」とあるけれどそれは間違いで2.34mm。そして2.34mmは2.35mmより0.01mm細いことになるけれど何も問題なく使える。僕も実際につかえているいし、そんな質問がネットには出ていたけれどみなさん問題はないと断言していた。なので問題ないのだろう。

浦和工業の超硬カッター 砲弾型大

切れ味は感動的で、ストレスなくシュパパパパパーと木材を削ることができた。ハイスに比べて刃が繊細に動かしやすく、薄皮一枚スッと切れることもできるし、ガガガッと深く削ることもできた。切り口も美しく、この超硬カッターをミニルーターに装着してはじめて、木彫や木工をやれるぞ、という気になった。

しかし高い。1本で1500円近くもする。
そしてこんなに大きなビットだけじゃ、さすがに作れるものが限られてしまう。ということで続けざまに、浦和工業のビットをもう2本追加で購入。超硬カッター テーパー型 大タケノコ型 小 。ミニルーター代2万円だけで遊ぼうと思っていたのに、どんどん金がでていき悲しくなる。何かを得るためには出費は必要なのだ、と強く自分に言い聞かせなければならなかった。

浦和工業のミニルーター用のビット、テーパーとタケノコ型小
浦和工業の超硬ビット、テーパー型とタケノコ型小
コクタンのお箸の先?ねもとに彫っている顔。未完成。

けれど、購入した3つの超硬カッターだけで細かい彫刻をするのは厳しいと学んだ。大きなものは問題ないけれど、一昨年くらいに彫刻刀で作りはじめて未だ完成していない、”お箸の先っぽの顔”を完成させるのは不可能に思えた。

ナカニシの超硬カッター

アマゾンには超硬カッターがたくさん売られている。そしてそれらの多くははノーブランドだし激安過ぎる。試しに買ってみるのもいいけれど、使えない道具を持つのは寂しいので手を出さないことにした(使えないかどうかはわからないけれど)。
そして、超硬カッターの細かいビットを見つけるのも難しい。浦和工業から小さなものもいくつか販売されているけれど、箸に彫刻をするほどの細かい物を見つけることができなかった。

それで、がんばって探した結果「ナカニシ」という会社を発見。そしてそこのビットを購入した。

ナカニシの超硬カッター シングルカット アソートセット

この12本セットでお値段なんと1万2千円。商品名は「ナカニシ 超硬カッター セット 12本入 28121(シングルカット アソートセット)」というもので、軸経は2.34mm。セットが高いのでバラで買おうかどうか悩んだけれど、楽天やアマゾンではテーパーやストレートのビットを見つけることができなかったので、今後必要になるかもしれないと考えセットで買うことした。
1万2千円。断腸の思いで購入。バラで買うと1本1200円前後。高い。先端がもげるまで使い倒したい。

セットの内容は球形が5本、テーパーが3本、ストレートが5本。

  • 23014 球形、Ø0.5
  • 23017 球形、Ø0.8
  • 23019 球形、Ø1
  • 23022 球形、Ø1.6
  • 23024 球形、Ø2.1
  • 23131 テーパー、Ø0.8
  • 23132 テーパー、Ø1
  • 23133 テーパー、Ø1.2
  • 23161 ストレート、Ø0.8
  • 23162 ストレート、Ø1
  • 23163 ストレート、Ø1.2
  • 23166 ストレート、Ø2.1

数字は品番です。

僕のやっている木彫は、所詮は遊びなのでこれほど細かいビットのシリーズはいらないと思っていた。けれど案外どのサイズも出番があったりする。 それに球形の0.5mmやテーパーの0.8mmの極めて小さなビット。多く期待はしていなかったけれどとても良く切れるので細かい作業には欠かせなくなった。
高い買い物だったけれど買ってよかったし、間違いなくおすすめできる超高カッターのセットだと思う。

そしてナカニシはお気に入りのメーカーとなった。ネットでナカニシの商品は非常に買いにくいけれど、ミニルーター(グラインダー)の専門だし、先端工具は4,300種類もあるらしい。それに超硬カッターの種類もまだまだたくさんある。

ミニルーターで作り中のもの、まとめ

ミニルーターで削っているククサ
ククサ。未完成。

ミニルーターのみでコツコツと作業を薦めているククサ。一から作ったのではなくて買ったものを改造している。もともとの仕上がりが荒かったし、デザインも悪く安っぽかったので、ミニルーターで削り気に入る形状にしている最中。これくらいなら大きな超硬カッターでも問題ない。

メイプルの手作りスプーン
細すぎるメイプルのスプーン。未完成。チンパンジーは売り物。

こちらもミニルーターと購入した超硬カッターのみを使って作ったスプーン。こんなに細くするつもりはなかったんだけれど、ミニルーターで攻めすぎて細くなりすぎた。砂糖とか塩とか、茶碗蒸しとかプリンとか、そんなものにしか使えないと思う。

というわけで、ミニルーターを買っていくつかのビットを揃えた甲斐もあって、ちょこちょこと物は作れる環境が整ってきた。全て未完成だけれど。
けれど困ったことに、だまだ買いたいものがある。ナカニシのビットの種類の多さはすごく魅力で、今は大きめの超硬カッターの、荒削り用のビットが欲しくてたまらない。浦和工業の「砲弾型大」と同じ様なサイズなんだけれど値段は3倍、定価で4500円もする。ナカニシのカタログに「スーパー粗目」と書いてあったので、どれくらい削れるのか試してみたくてしょうがないのだ。

ミニルーターでの作業は楽しい。けれどお金がかかる。
ミニルーターに手を出さずに彫刻刀で遊んでいればよかったか、とも思うけれど、ミニルーターには使うとやめられないほどの楽しさがある。