初心者のための登山とキャンプ入門

旭川で戸建ての賃貸#3
契約。戸建てに賛成した不動産営業マン

旭川の雪景色

営業マンとの運命の出会い

マンションか、戸建てか。決定はしていなかったけれど、とりあえず不動産屋に電話して、インターネットで見て候補に考えている戸建ての物件が「今現在も、空いているのか」を確認することにした。
たまにインターネットに掲載されていても、すでに契約済みだったりもするし、逆に載せていないけど類似物件もあったりする。もしかして現地の人としゃべってみたら、なにかわかることがあるかもしれない。

はじめに電話した不動産屋さん2軒は「内地の人間が一戸建てを借りる」ということをそんなにオススメはしなかった。「そうですね~転勤族の方はほとんどマンションですよね~」みたいな返答をした。事なかれ主義か。2物件とも空いていたけれど、いずれも築40年近い物件だったからかもしれない。

かといって他の物件の紹介にもあまり積極的でもなかった。旭川をまったく知らない身として、もっといろいろ教えてもらいたかったけれど、そういう雰囲気でもなかった。こっちは初めて接する旭川人とはどのようなものだろう、というくらいのドキドキと勝手な期待で電話したので、すこしがっかりした。

しかし、3件目に電話した不動産屋さんの営業マンさんは違った。この人とは、まさに運命の出会いだったと言って良いだろう。

そもそもこちらの不動産屋さんに問い合わせた戸建て物件は前の2つと違い、かなりいい感じだったこともある。築9年、設備は新しい、オール電化。 ストリートビューから知れる田舎感もなかなか良かった。家賃はやはり一番高かった。まだ空いていた。

ひとしきり物件の内容について聞いたあとに「内地の人には雪かきが負担な戸建てはムリだって聞いたんですけど…」と切り出すと、「え!誰がですか?!」という返答から始まって 、
「雪かきはまとめてやると大変だけど、溜まる前に毎日15分やればそんなでもないですよ~」
「僕も小さいから戸建てですけど、良いですよ~」
「お子さん小さいと、家の中ジャングルじゃないですか?下の階への気遣いとか大変ですよ~」
とか、戸建てを推す意見をたくさん言ってくれた。
「そうですよね!」を何度も連呼した。

話しやすい営業マンさんだったので物件のある地域についても相談した。雪のときなんかは3車線が1車線になっての渋滞とか、ノロノロ運転からの渋滞とかで通勤に時間がかかってしまう。しかしその地域なら、駅前に毎日運転するとしても全然許容範囲だし、なんにも問題がないと言い切ってくれた。
もうここしか無い。マンションである必要は無い。希望が見えてきた。

そして「でもここまで条件のそろった戸建ては旭川では数少ないから、すぐに決まっちゃうかもしれないな~」とウソかホントかわからない事も言った。
でも私もここ数日間ずっと検索していたから、物件数が少ないことは納得できた。そして「実際、転勤族の人は、現地を見ないで決めちゃう人も多いですよ」と、衝撃的な事も言った。

おどろいた私に「だって新築マンションの6割はマンション建設前に購入されちゃうんですよ」と、すごく説得力のある話をもちだした。 なるほど、言われてみれば。
ならば一秒でも早くしないと物件が取られてしまう、そんな気になった。

そして速攻だんなに連絡を取り、電話を折り返しかけ、下見をせずに物件を決めた。