初心者のための登山とキャンプ入門

漆喰塗りDIY② 買ったものの紹介。城かべ漆喰・コテ・鏝板・シーラーなど

手作りの漆喰塗り用の鏝板

昨日の日記でも書いたけれど、漆喰は壁紙の上から塗り、下地は寒冷紗(かんれいしゃ)とこんにゃく糊を使って作ることにした。作戦は決まったので次は必要な物の買い出し。このページでは漆喰塗りで購入した主なもの、また使用した感想などを書いています。

1. 漆喰

高級城かべ漆喰

漆喰を作っているメーカーは色々あるし、値段もピンきりで選ぶのが大変。仕上がり例を見比べることもできない。田川産業の漆喰を選んだのは、田川産業の練済みの漆喰「城かべほんねり」が大阪城の修復で使われたとの記事をみたのが理由。その田川産業の漆喰から「高級城かべ漆喰」を選んだ。

漆喰の原料にはワラや紙や麻なんかが入っている様だけれど、高級城かべには紙スサが使用されている。商品の紹介には「高級紙スサの使用で、純白できめ細かく独特の美しい艶を持ち、室内の繊細な仕上げも無難にこなします。」とあり、これだと思った。目指していたのは南スペインの白い壁だったので、同社ロングセラーで藁スサの入った「城かべ漆喰」ではワイルドな仕上がりになってしまうのではないか、と思った。

高級城かべと城かべ

城かべ漆喰と高級城かべ漆喰のテスト

他のページでも書く予定だけれど、後日、高級ではない「城かべ」も購入した。上の写真はその違いをテストしたもの。上半分が高級で、下半分が普通の城かべ。ワラが入っているのが見える。

こうやって寄るとワラの存在が確認できるけれど、普通に離れている分には気づかないし、僕には高級城かべと城かべの違いを当てることはできないだろう。ただワラが入っている方はワラの塊がたまに鬱陶しいと感じるから、個人的には高級城かべの方が使いやすいと思った。
上の写真では質感が違う様に見えるけれど、これは水の量や塗り方や、練り置き時間の違いによるものだろうと思う。それと、写真の漆喰が黄色っぽいのは照明が原因です。

2. コテ

漆喰用のコテ

1500円くらいが安いコテの相場だったのでそれくらいでいいやと思いつつ、ついつい2倍以上の価格のものを買ってしまった。高いから良いコテであるという根拠があった訳ではない。商品説明の文章から判断しただけだし、コテに商品レビューを書いてくれる人もまずいない。

心が惹かれたのは、「しっくい鏝」という名前。商品名に「しっくい」と付けてくれていたので買いやすかった。ネーミングは大事だなあと思う。同じ商品でも、いくつも名前をつけてくれると、素人としてはとてもありがたい。例えば漆喰用バケツとか漆喰用養生テープとか。それともう一つ、梶原鏝制作所のサイトでの商品紹介文がすごかったので、その答えを知りたくなってしまった。

使用した感じは、サイズは大きすぎず小さすぎずいい感じだとは思う。けれどそれ以外のことは、やっぱり全然わからない。

3. 鏝板(コテイタ)

手作りのコテイタ表 手作りのコテイタ裏

鏝板は家にあった木材の切れ端とシナベニヤを買ってきて手作りした。鏝板の中では大きいサイズで、寸法はネットで調べた。暇だったので持ち手の部分を彫刻刀と紙やすりで丸くし、長時間握っても疲れない様なグリップにした。仕上げにステインとブライワックスで流木風にしてみた。

なんとなく作ったので途中で修正した部分はあるけれど使いやすいと思う。特に持ち手の部分。持ちやすいので疲れづらい気がする(コテ同様これ以外使ったことがないのでわからないけれど)。
困ったことは、接いであるシナベニヤを買ってきてしまったのでそのジョイント部分が使用しているうちに浮き上がってきてしまうこと。大きな1枚のベニヤを買ってくるか、使用する前に何かでコーティングすべきだったと思う。

また鏝板から灰汁が出るか気になったけれど、シナベニヤを選んだので灰汁はでなかった。たぶん、ラワンかなんかのベニヤだと灰汁がいっぱい出て大変だっただろうと思う。

4. バケツ

トタンのバケツ

トタンのバケツが欲しくて、というかバケツには興味はないんだけど、バケツを所持するならアルミかトタンかなあと思った。そしてアルミは高すぎたのでトタンになった。用途は漆喰を混ぜる用に。サイズがいっぱいあって迷ったけど、在庫があった15リットル用の10号を選んだ。

底が平たく撹拌しやすそうな工事用 2号 12Lもあったけれど価格が倍くらいしたので諦めた。けど掃除のしやすさや撹拌のしやすさを考えると工事用を選んだ方が良かったなと思う。

この15リットルのバケツで練れる漆喰の量は5~6キロくらいまでが限度じゃないだろうかと思う。がんばれば7~8キロくらいはいけるけれど、混ぜにくくなってしまう。

5. かくはん器

漆喰を混ぜるドリルと撹拌機

先っぽが写っていないけれど電動ドリルに装着して使う撹拌機。手で混ぜるよりは遥かに楽に漆喰を練れるようなので買った。
すんなりと漆喰を練れたかというとそうではなく、ある程度水を入れて柔らかくなった漆喰じゃないとうまく撹拌することができない。なので最初はオタマなんかでかき回さないといけない。
それと練っている漆喰が硬いと撹拌機がポロッとドリルから外れてしまうこともあった。その際にかくはん機から剥がれた赤い塗装が漆喰に入ってしまったりと何かと苦労はあったが、慣れると問題なく練ることができた。この撹拌機とドリルがないと相当しんどかったと思う。

6. 綿寒冷紗(めんかんれいしゃ)

綿寒冷紗

漆喰の下地を綿寒冷紗とこんにゃく糊で作る、という事を前の日記で書いた。

ネットで寒冷紗はたくさん売っていたけれど、漆喰の下地で使われる様な綿素材のものを探すのは難しい。食器を拭くための綿の寒冷紗を買おうとも思ったけれど失敗が怖くてやめた。

7. こんにゃく粉

こんにゃく粉

こんにゃく粉を溶かしノリとし、寒冷紗を壁に貼り付ける。
なんとなく無添加のものがいいだろうと思ったし、メール便で送料が安かったのでこのお店の商品を選んだ。合計100グラムを購入。あまったら手作りこんにゃくをつくってみようと思う。

8. シーラー

城かべシーラー

シーラーを使わずに寒冷紗を下地にするという作戦だったけれど、一つ目の壁が終わった時点で柱からアクがでてしまったので購入せざるを得なくなった。

シーラーではなく灰汁さえ止まれば良かったのだけれど、この城かべシーラーは安かったしアク止めの効果もあるという。1リットルを購入したけれど3倍液にするのでかなりの範囲が塗れる。6畳間の壁全部に塗ってもあまるだろう。

結果、これを塗ったら柱から灰汁がでなくなった!