漆喰塗りDIY⑧ コテ跡をランダム仕上げに
久々に壁に漆喰を塗ることにした。
正直言って漆喰とか部屋の居心地をよくするとか、もうそんなことはどうでもよくなっていて、中途半端に塗られた壁でも気にならなくなってしまっていた。漆喰熱は完全に冷めた。部屋なんてどうでもいい。雨風さえしのげればそれでいい、と思っていた。けれど、買った漆喰がまだ20キロ近くはありそう。
漆喰がもったいないので、がんばって重い腰を上げ、コテを握りしめた。
今回の漆喰の量
今までは狭いスペースの壁を塗っていたけれど、今回は広いエリアの壁、部屋のメインの壁をいっぺんに塗った。所要時間はぶっ通しで7~8時間くらい。ずっと集中していたのでクタクタになった。鏝板を持つ左手は腱鞘炎になるかと思ったし、右手は後半、コテを動かすのもかなりしんどかった。
使用した漆喰の量は合計で14キロいかないくらいだと思う。水の量はなんとなく。バケツ一つではそれだけの量の漆喰を練ることができなかったので、練った漆喰はビニール袋に移して練り置きした。
コテ跡はランダム
今回のコテのパターンはランダムにした。
本当は扇模様にしたかったのだけれど、これまでの3回にわたる扇模様がどれもいまいちだったので今回はやめることにした。3回も扇模様をやればうまくなるだろう、メインの壁ではステキな扇模様が作れるだろう、ともくろんでいたが扇模様のコツすら掴めずに終わった。ということで、今回は好き勝手にめちゃくちゃに塗ることにした。
めちゃくちゃと言っても、これはこれで難しかった。3回くらい前の壁でランダム仕上げに挑戦してみたけれど、その時の仕上がりが最高にひどくて、塗った漆喰を全部剥がして一から塗り直した経験がある。 でも今回はうまくいった。うまくいった理由は恐らく、丁寧にランダム模様を作ったからだと思う。以前失敗した時は、ランダムだからってことでバババっと10分くらいで塗り終えてしまっていた。
ちなみに今回のランダム仕上げで意識したことは、
- コテ跡を細かくしすぎない
- 漆喰の盛り方が激しい場所を多くしない。ポイントで盛る。
- 模様を作る時、漆喰は固めにする。
- 全体を眺めながらかっこいい模様をつくる様心がける。
- 地味すぎず、派手すぎず、主張しすぎない様模様を作る。
- 細かいことは気にしない
こんなことを意識しながら作業をやっていたら、「かっこいいな~」と思える納得の壁が出来上がった。こんなことは漆喰を塗り始めてから初めてのことなので、すごく嬉しい。やっと人に見せられる様なまともな壁ができたと思う。
漆喰についてまとめ。
今年の1月から壁に漆喰を少しずつ塗ってきて、これまで7回にわたって日記を書いてきた。そして今回が8回目、これで最後にしようと思う。というのも、漆喰塗りがどうでも良くなり書くことがなくなってしまったのだ。当初は色々とこだわっていたので書くことはいっぱいあったけれど、今はこだわりなんか全然ない。アクがでても空気のツブツブができてもゴミが入っても全然気にならないし、紙スサや藁スサの違いもどうでもよくなってしまった。回を重ねるごとにいい加減になってきている。
でも不思議と、いい加減になってはじめて満足がいく壁が塗れたと思う。肩の力が抜けたのかわからないけれど、どうでもいいよと思っているくらいがDIYはちょうど良いのかも知れないと思った。
全ての壁を塗り終えたわけではないけれど、これで一旦漆喰塗りは休憩しようと思う。次はこの漆喰の壁に似合うステキな机を作ろう。
写真は現在作成中の、ひのきの端材を使った机の天板。材料費はものすごく安いけれど、木のあたたかさがあるステキな机になると思う。完成したらまた日記に書こうと思います。