くるみ油を使った手作り蜜蝋ワックスで、流木バターナイフを作る
屋久島で屋久島の流木を拾ってきたので、スプーンやナイフや食器なんかを作ってみようと思いました。けど、今持っている塗料、オイルステインやワトコオイルやブライワックス(蜜蝋ワックス)やらは食器にはきついだろうし、子供が口に入れても安心のオスモカラーも買ったけれど、食器に使ってもいいですよ、とは一言も書かれていない。
食器に使われる塗料はなんだろうか。
調べると、「天然の蜜蝋ワックスで仕上げています」とか「蜜蝋と天然のオイルで仕上げています」とか、そう言った感じで、木製の食器やカトラリーを売ったり作ったりしている工房がいくつかあった。なので僕も挑戦することにした。
蜜蝋ワックスのまとめ
蜜蝋とは
- 蜜蜂(ミツバチ)が巣を作るために分泌する蝋分。
- ロウソクの芯を使えば蜜蝋キャンドルが作れる。
- ネットで蜜蝋のみを購入することができる。
蜜蝋ワックス(ビーズワックス)の効果とは
- 表面保護、撥水
- 木目を活かし自然なつやを出す
- 耐久性、汚れ防止
蜜蝋ワックスの成分は
- 蜜蝋
- オイル(亜麻仁油、えごま油(荏油)、菜種油、椿油、胡桃油などなど)
蜜蝋づくりの手順
- 蜜蝋を溶かす
- オイルを混ぜる
- 冷めたら固まって完成
蜜蝋ワックスの食器、使用上の注意
- 食洗機や乾燥機、電子レンジ、オーブンには使えない
- 長時間水に浸けない。使い終わったら水気をふきとって乾燥させる。
- 台所の中性洗剤は使える。
メンテナンス・手入れ
- 定期的に蜜蝋ワックスやオイルを塗る。
(乾燥して木のオイルがなくなると割れる原因になる)
評価の高い蜜蝋ワックス
蜜蝋ワックス作り
くるみ油
蜜蝋ワックスで使用できる油の選択肢は多いけれど、スーパー(イトーヨーカドー)に行ったらくるみ油が売っていたのでそれを購入。メーカーはサミット、内容量93グラムで756円と高い。
蜜蝋キャンドル
姉から頂いた蜜蝋キャンドル。山形県の「蜂蜜の森キャンドル」で作ってきたものの様だ。
屋久杉の流木で作ったバターナイフ
屋久島で拾ってきた、屋久杉の流木で作ったバターナイフにワックスを塗ることに。食器を作っている職人さんが、仕上げに蜜蝋ワックス(くるみ油入り)を使用していた。なのでヨーカドーでくるみ油を見つけた時は嬉しかった。400番のサンドペーパーで磨いた。使用する蜜蝋はほんのちょっと。
蜜蝋を火にかける
山用のバーナーで蜜蝋に火をかけると瞬間的に溶けて慌てた。
溶けた蜜蝋にくるみ油を入れて冷まして完成
蜜蝋に対してどれくらいのオイルを入れるかというのは人それぞれで、好みだったりもするようだ。僕はとりあえず目分量で、蜜蝋と同じぶんくらいのくるみ油を入れ爪楊枝でかき回した。
そしてしばらく放置するとそれはクリーム色に変わり固くなっていた。これで蜜蝋ワックスの完成。しかしちょっと固かったので、のちのち火にかけ、再度くるみ油を少しだけ足した。
蜜蝋ワックスを塗って磨く
あとは流木のナイフに塗って、布で磨いて完成。
もともとが流木だから木の色がかなり濃くなってしまったけれど、ワックスらしいほのかなテカりが優しくて素敵。匂いもいい。
ちなみにここに来て気づいたけれど、刃をつける向きが逆だった。これじゃ左手用だし、もしくはおしゃれに手首を返す感じでマーガリンをすくったり、バターを塗ったりするしかない。まあでも、使うことはないだろうからいいんだ。