初心者のための登山とキャンプ入門

2020 富士山登山の時期と山開き「混雑予想・マイカー規制カレンダー」

マイカー規制カレンダー

2020年は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、富士山は開山しません。
山小屋は休業し、登山道、トイレ、救護所など各施設は閉鎖されます。

富士山の山開きとベストシーズン

7月初旬の富士山
7月の初旬には雪が残っている事も。

2019年も、富士山の山開きは ”7月1日” と ”7月10日” の2パターン

両、2019年の開山日はここ数年と同様で、山梨県のルートは7/1、静岡県のルートは7/10という2パターンです。閉山日は全ルート同日の9/10です。

富士山の開山期間は、かつてはどのルートも7/1から8月末の2ヶ月間とされてきましたが、世界遺産登録後の2014年以降から大きく変わり、ここ3年間はこのパーターンで落ち着いています。

※吉田ルート山頂付近の通行規制解除(2019年7月8日発表)

吉田ルートの8.5合目から山頂までの登山道は、神社の石積みが崩れ通行止めになっていましたが、7月9日15時に通行規制が解除されると山梨県より発表がありました。

富士山の山開きの期間

  • 山梨県側(吉田ルート)2019年 7月1日 ~ 9月10日 
  • 静岡県側(富士宮・須走・御殿場ルート)2019年 7月10日 ~ 9月10日
  • お鉢巡り(山頂1周)のルート 2019年 7月10日 ~ 9月10日

歩くルートが山梨県か静岡県のどちらにあるか、によって歩ける期間が異なる点に注意が必要です。それぞれの開山期間に合わせる形で山小屋も営業されていますが、御殿場ルートなど登山者が少なめのルート上にある山小屋は、開山期間であっても早めに閉めるところもありますので、利用したい場合は事前に電話で確認すると安心です。

また、開山期間=登山者が歩きやすいように登山道が整備されている期間、と考えて良いと思いますが、これはあくまで「予定」であることを頭に入れておくと良いでしょう。気象状況により登山道の除雪が遅れることもありますし、大雨によって登山道が崩れたりする可能性もあります。 安全が確保できないと判断された場合は、開山期間であっても登山道が通過できないこともありうることを承知しておくとよいでしょう。

実際の登山道開通日はいつ?

過去の山頂までの登山道が開通した日はこのようになっています。

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
吉田口 7/1(火) 7/1(水) 7/1(金) 7/1(土) 7/1(日)
富士宮口 7/18(金) 7/10(金) 7/10(日) 7/10(月) 7/10(火)
須走口 7/10(木) 7/10(金) 7/10(日) 7/10(月) 7/10(火)
御殿場口 7/18(金) 7/10(金) 7/10(日) 7/10(月) 7/10(火)

例えば7月1日に山開きといっても、雪は自然に溶けてなくなっているわけではありません。ブルドーザーでかき分け、整備して初めて通れるようになります。2014年では、雪のために登山道が山頂まで全線開通したのが7/18になっているルートが2つあることに着目してください。

山梨県側では7月1日に山頂で神事を行うという伝統を重んじるという理由でこの日の開山を重視しているようです。しかし過去には、開山はしたものの積雪の影響で山頂付近のトイレの整備が整わずに携帯トイレを配布したり、下の方の山小屋でなるべく用を足してくるように呼びかけたりという対応も行われています。

このページトップの写真は2009年7月4日の吉田ルートです。この年も7月1日に開山でしたが上部にはこのように雪が多く残っていました。登るルートは頂上まで除雪されていましたが、下山用ルートは積雪のため閉鎖されていました。そのため登り用のルートを、登る人と下る人とで譲り合っての通行となり、特に岩場ではかなりの時間を要しました。
また、「危険ですので軽装備の人はこれより先に登ることは控えて下さい」、との呼びかけも行われており、ビニール合羽や運動靴の人は声を掛けられていました。

世界遺産に登録された今では、以前よりも情報がわかりやすく、スケジュールも早めに公開されるなど工夫がされていますが、自然環境なのでイレギュラーはいつでも起こりうるものだ、という心構えでいるとよいでしょう。

富士登山のベストシーズン

山開きの日から約2ヶ月間の富士登山シーズンですが、ベストシーズンはこのうちの梅雨明けの7月下旬(7月20日頃)から9月上旬になります。7月前半はまだ梅雨の最中なので天気が崩れる事が多く、晴れている日にタイミング良く登山日を調整することが難しくなります。雨降りの登山は難しく、また富士山からの眺めも楽しめない事も多いので、7月下旬の梅雨明けからの登山がおすすめです。

実際の梅雨明けはいつ

過去の富士山地域の梅雨明けはこのようになっています。

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
関東甲信地方 7/21ごろ 7/10ごろ 7/28ごろ 7/6ごろ 6/29ごろ
東海地方 7/21ごろ 7/24ごろ 7/18ごろ 7/15ごろ 7/9ごろ

富士登山を計画するにあたって、梅雨開け情報は重要です。過去の登山者数も、梅雨明けが遅いか早いかによって、かなり増減があります。
たとえば富士山の世界遺産登録にともなって登山者が激増すると見込まれていた2014年では、梅雨明けが例年よりも2週間遅かったことから前年よりも2.5万人減となりました。雨の影響で残雪処理が遅れ、登山道の開通が遅くなるという影響も出ました。

下のHPでは梅雨入り・梅雨開けが発表されるたびに更新されているのでご確認ください。

週末やお盆は大混雑。平日の登山がおすすめ

7月下旬から9月上旬までが富士登山のベストシーズンと書きましたが、もちろんこの時期の富士山は大勢の登山者で賑わいます。特に週末やお盆の時期には登山者であふれ、時間帯によっては登山道は大渋滞にも。山頂でご来光が見たい、と思っても前がつっかえて進めないこともありますし、またゆっくりと登りたいのに後ろに人が続いていて気持ちが急かされることもあります。

ですのでマイペースに登りたい人は、週末やお盆を避けた日程、できれば平日で予定を組めればベストです。また週末やお盆は山小屋もすぐに予約でいっぱいになるので、この時にしか予定の開かない人は早めに予約を入れましょう。

富士山の混雑予想・マイカー規制カレンダー

富士山 マイカー規制区間の地図
マイカー規制の区間を示した地図。クリックすると大きくなります。

カレンダーの説明

下記は2019年度の富士山の混雑予想・マイカー規制カレンダーです。またご来光の時間が確認できるよう日の出時刻(山梨県)も掲載しています。

黄色の行は混雑が予想される日、ピンク色の行はとくに混雑が予想される日になります。
なおマイカー規制期間中の駐車場やシャトルバスの料金等の詳細な情報は、「富士山マイカー規制 シャトルバスの料金と駐車場、時刻表 」でご確認下さい。

吉田ルート登山口まで(富士スバルライン)のマイカー規制日
須走ルート登山口まで(ふじあざみライン)のマイカー規制日
富士宮ルート登山口まで(富士山スカイライン)のマイカー規制日

※ 御殿場ルートにマイカー規制はありません。

2019年7月

    日の出 吉田 須走 富士宮  
1 4:21       吉田口開山
2 4:21        
3 4:21        
4 4:22        
5 4:22        
6 4:23        
7 4:23        
8 4:24        
9 4:25        
10 4:25 須走・富士宮・御殿場口開山
11 4:26  
12 4:26  
13 4:27  
14 4:28  
15 4:28 海の日・祝日
16 4:29  
17 4:30  
18 4:30  
19 4:31  
20 4:32  
21 4:33  
22 4:33  
23 4:34  
24 4:35  
25 4:35  
26 4:36 富士登山競走
27 4:37  
28 4:38  
29 4:39  
30 4:39  
31 4:40  

2019年8月

    日の出 吉田 須走 富士宮  
1 4:41  
2 4:42  
3 4:42  
4 4:43  
5 4:44  
6 4:45  
7 4:46  
8 4:46  
9 4:47  
10 4:48  
11 4:49 山の日
12 4:50 振替休日
13 4:50  
14 4:51  
15 4:52  
16 4:53  
17 4:54  
18 4:54  
19 4:55  
20 4:56  
21 4:57  
22 4:58  
23 4:58  
24 4:59  
25 5:00  
26 5:01  
27 5:01  
28 5:02  
29 5:03  
30 5:04  
31 5:05  

2019年9月

    日の出 吉田 須走 富士宮  
1 5:05  
2 5:06  
3 5:07  
4 5:08  
5 5:08  
6 5:09  
7 5:10  
8 5:11  
9 5:11  
10 5:12 4ルート閉山

2019年(令和元年)の「混雑予測日ベスト5」を2018年のデータから割出すと

  1. 7/14(日)
  2. 8/3(土)
  3. 7/13(土)
  4. 8/11(日)
  5. 8/12(月・祝)

お盆や海の日はもちろんのこと、土日の登山者はどのルートでも平日の1.6~2倍超となっています。

混雑する時間帯

吉田ルートの8合目では「16 - 17時」と「23時 - 25時」の1日に2回の大きなピークがあります。つまり吉田ルートでは、夕方に小屋に到着し仮眠をとって深夜に再出発し山頂で御来光を見る、というパターンの登山者が多いことになります。渋滞の中登りたくない人はこのパターンと重なることを避けましょう。(環境省統計より)

7月初旬と9月上旬の登山の記録

9月中頃の富士山
9月上旬の富士山頂の様子。山小屋が営業を終えた後の登山はより厳しくなります。(2008年)

開山期間以外の登山道の通行はできません

山梨県・静岡県両県のホームページ等では「富士山開山期間以外の登山道の通行はできません」と明示されています。

海外の山では厳重なゲートが設置されて入山自体が不可能なケースを見かけますが、富士山ではそこまで厳しく制限がないため入山しようと思えばできてしまいます。しかし気象の変化が特に大きい富士山のオフシーズン登山は以下の理由により遭難リスクも高くなりますので初心者は辞めるべきです。

  • 寒さが厳しくなる
  • 山小屋での食料や水の調達・仮眠や休憩ができない
  • トイレが閉まっている
  • 救護所も終了し、万が一の時に小屋の人も頼れない
  • 荷物が重くなる(防寒用装備、すべての食料・水、携帯トイレ、緊急グッズなど)

下記のリンク先は、7月初旬と9月上旬の富士登山の日記です。参考までにご覧下さい。