初心者のための登山とキャンプ入門

寝床づくりのテクニック

寝袋で寝る人のイラスト

快適な睡眠に寝床の多層化を

キャンプでは自宅で眠るのとは異なり、快適に眠れる様な状態ではありません。キャンプ場毎にグラウンドの状況は異なり、砂地、砂利による背中のでこぼこや、早朝や寒い季節には地面から冷気が伝わってきます。そんな中薄いテントの中で一晩明かすわけですから、十分すぎる準備をしておくのも良いと思います。

普段とは違ったアウトドアの中で快眠を得るためには、寝床を多層化するのが効果的な方法です。上のイラストにあるように、グラウンドシートの上にテントを張り、テントの中にはフロアマット(なければ新聞紙やダンボールでも良い)、さらに個人用のマットを敷き、そして寝袋をセットします。このように寝床を多層化して行く事により、より快適な空間をテントの中に作る事が出来ます。

そしてこの構造をベースにし、状況にあわせてさらにアイテムをプラスします。たとえばグラウンドシートの防水性に不安があれば、フロアマットの下にもう1枚薄いアルミシートを敷く、シュラフの濡れや防寒に対処するためにシュラフカバーを使うなど、状況に応じて発展させる事が出来ます。また自宅の毛布を一枚持ってくれば寒いときや、寝袋で寝苦しい夜にも対応する事ができます。 どうしても暑くて眠れない!と言う人には涼しいコットを利用するのもおすすめです。

まくらの作り方

自宅から枕を持ってくるのはさすがにめんどう。なのでキャンプ場でまくらを作ってしまいましょう。作り方はいたって簡単で、寝袋の袋などにタオルや衣類を詰めるだけです。高さは量で調節して、汚れが気になる人は枕カバー代わりにタオルを巻くと良いでしょう。