キャンプランタンの選び方

キャンプサイトには光量の多いガスかガソリンランタンがベスト

真っ暗な夜のキャンプ場で、サイトや夕食のテーブルを明るく照らすランタン。安心感を与えるとともに、ランタンは静かな夜の雰囲気を作り出してくれます。
ランタンは使用する燃料により、ガソリンランタン、ガスランタン、LED（電池式）ランタン、キャンドルランタン、オイルランタン（ランプ）などに分けられます。5つの中で一番光量があるのがガソリンランタンで、サイト全体を照らすメインのランタンには、ガソリンランタンかガスランタンが適しています。
その他のランタンは光量が少ないのでメインのランタンには相応しくなく、雰囲気作りのテーブルランタンや、テントの中の照明としての使用に向いています。またランタンを選ぶ際には、ストーブなどのキャンプ用品と燃料を統一すると面倒がありません。

ガソリンランタン

もっとも光量が多いのはガソリンランタン

ガソリンランタンは5タイプのランタンの中で最も光量があり、キャンプサイトのメインに相応しいランタンです。燃料はストーブと同じくホワイトガソリンを使用します。点火の際にはポンピングが必要なので多少手間がかかるのが難点ですが、その明かりには独特の優しい明かりがあり、キャンパーからの支持も多いタイプのランタンです。ガソリンランタンのマントルには1マントルタイプと2マントルタイプがあり、ツーマントルは光量も多く、夜のサイトを広い範囲で明るく照らしてくれます。
写真はコールマンの1マントルランタン。

ガスランタン

あつかいやすいガスランタン

燃料にカートリッジ式ガスを利用するガスランタン。ガスランタンはガソリンランタンに比べると点火が非常に簡単です。ガスカートリッジをセットしたら、バルブを開けて火をつけるだけ。点火装置を装備しているランタンもあるので、小さな子供でも扱いやすいランタンです。写真はコールマンの５１５５　２マントルＬＰガスランタン。2マントルで光量が多いタイプのランタンです。

ガスランタン（小型・卓上）

テーブルランタンやサブのランタンにおすすめ

小型のランタンはサブランタンや卓上ランタンとしての使用にもおすすめです。光量が足りないのでサイト全体を照らす様な使い方には向かないので、メインで使用するランタンには大型のガスランタンを購入しましょう。写真は世界最小・最軽量を実現した、手のひらサイズのスノーピークの超小型ランタンです。点火装置付。災害用ランタンとしてもおすすめです。

LED（電池式）ランタン

移動時やサブに1つ持っているとLEDランタンは便利

電池式のランタンはもっとも手軽で安全なランタンですが、光が弱いのでキャンプサイト全体を照らすなどと言った使い方には向きません。キャンプ場の移動時や、テーブルランタン、テント内での照明として使用するのがベストです。写真はブラックダイヤモンドの軽量小型ランタン｢アポロ｣。デザインの良さとドリンク缶ほど小型になる収納性の良さが人気のLEDランタンです。夜間の料理用の照明や、テント内で使用するランタンとしておすすめ。

キャンドルランタン

キャンプの雰囲気を楽しむならキャンドルランタン

その名の通りろうそくのランタンです。光が弱いのでサイト全体を照らす用途には向きません。テーブルランタンとしての使用や、夜のキャンプサイトの雰囲気作りに最適です。燃焼音も無いので、静かでゆったりとしたキャンプの夜や読書灯に最適。写真はキャンドルランタンで定番のユーコ。キャンドルランタンを20年以上も作っているトップメーカーです。ほやを収納すればコンパクトになるので持ち運びに便利。ボディもアルミ製で180gと軽量、もちろんテントに吊り下げる事も出来ます。カラーリングもが豊富で選びやすく、またスペアのキャンドルも手に入れやすいのが魅力的です。　燃焼時間は約9時間。

オイルランタン（オイルランプ）

虫除けにも効果的に使えるオイルランタン

燃料にケロシン（灯油）や白灯油など使用するオイルランタン。ほのかな明かりと揺らめく炎が心地よく、キャンプの夜の雰囲気を作ります。防虫オイルなども販売されているので、虫の多い夏の利用にもおすすめです。オイルランタンもLEDランタンやキャンドルランタン同様に光量が弱いので、サイト全体を照らす用途には適しません。写真は「フェアーハンドルランタン」。1902年に製造され今に続く超ロングセラーのランタンで、ガーデニング用のオイルランタンとしても人気。レトロでかわいいデザインですが、それだけでは無く軍用品として選ばれるほど、過酷な条件下でも使用出来る様設計されています。使用する燃料は身近で入手しやすい灯油。燃焼時間は約20時間です。