初心者のための登山とキャンプ入門

乳児連れにオススメ「コテージ泊のバーベキューキャンプ」

キャンプ場のコテージ

いとこが集まり岐阜県の美濃白川クオーレふれあいの里に、コテージ泊バーベキューに行きました。子供が1歳~6歳が6人。大人は6人の総勢12名。私達は企画にのっかる形でしたが、なぜかいつものドタバタと違ってスムーズにアウトドアを楽しめました。こんなに子供だらけにもかかわらず。そのあたりのヒントについて書いてみたいと思います。

チェックインに合わせてプランニング

キャンプ場施設にはチェックインとチェックアウトが設定されており、施設によって大きく異なります。早いところで10時から。だいたい、11時~14時のところが多いかと思います。今回のコテージは遅い方で、なんと16時がチェックインタイム。だったら翌朝のチェックアウトが遅いのかとも思えば、11時と普通です。こういった場合はしっかりと計画を立てて行かないと、食べて寝たらおしまいになってしまいます。

遅いチェックインなら、寄り道イベントをしっかり考える

今回は、10:30に小牧市の四季の森という大きな公園に集合というスケジュールでした。この公園には町中の公園には無いような大きなアスレチックのような遊具があり、ヘルメットをかぶって滑るスキー場のように大きな斜面の滑り台もあります。メンバーの子供ほとんどが男の子なのでみんな大興奮で遊んでいました。子供にはお金のかからない遊具が一番いいです。

また、公園周辺には売店が少ないので予め昼食を用意してくるということになっていました。たしかに、こういった公共の大きな公園には売店は少なく、あったとしても値段が高かったり、何よりも遠かったりします。それにくわえて、もうゴールデンウィークに入ったこの時期には日差しも強く、いくら大きな公園だといっても歩きまわるには体力を消耗します。

各自が飲み物と昼食をきちんと持参したことにより、炎天下でのロスタイムを生じさせること無く十分に遊んだり休んだりすることができました。昼食前に遊具で、昼食が終わってから大滑り台や広場でサッカーをしたりと、10時半~14時過ぎまでたっぷりと遊べ 「もうこれで帰ってもいいって言うくらい遊べたね」 という感じでした。

大人数や子連れならタープで日陰の確保を

季節も5月に入ると日差しの下にずっと居るのはツラくなります。私達はタープを用意していたので芝生の広場の端の、他の人のジャマにならないところに管理人さんの許可の元、張らせてもらいました。ヘキサタープは風通しもよく、設営も慣れればカンタンです。ブルーシートとの組み合わせでみんなが揃って昼食を摂る場所が出来ました。また、1歳時はオムツを替えたりお昼寝もしますので安定した日陰は大助かりです。

芝生広場には大きな木もがあって木陰はとても気持ち良いのですが、やはり混雑していました。
最近ではワンタッチな日除け用テントも発売されていますが、大人数でより快適に過ごしたければタープがオススメです。大きくて目立つので、心配であれば事前に公園に問い合わせてみるのも良いかと思います。それくらい、夏の日陰って大事です。
あと、海水浴や潮干狩りでもタープは大活躍しました。

コールマン XPヘキサタープMDX
Coleman タープ XPヘキサタープMDX

最近ではクロスポールが人気のようです。ペグを打つ本数が少ないですし、ポールのロープを引っ張る角度をあまり気にしなくて良いのは手軽ですね。

移動中はお昼寝の時間にあてる

お昼に遊んだ市民公園は家からコテージへの途中にありました。行く途中で遊ぶ場所をきちんと見つけておくことは、特に子供がいる場合はとても大事ですね。
それでも市民公園からコテージへは車で1時間半かかるので、14時半~16時までの移動時間は子どもたちにとって貴重な昼寝タイムとなりました。なにも子どもたちの健康を心配している訳ではありません。小さい子がいるお家の方にはわかると思いますが、普段昼寝をしている子供がハシャギすぎて昼寝をし損ねた場合、きまって夕方ぐずるんですよね。眠くなったらおとなしく居眠りでもしれくれたら良いんですが、そうでない場合は本当に厄介です。

そんな訳で、長い移動があるのなら、遊んで食べた後のお昼寝タイムに当たるように計画するとよりスムーズです。

乳児連れに最適なコテージ

今回、6人の子供のうち2人が乳児でした。保育園では2歳児までを「乳児」と呼んで3歳児からを「幼児」と呼び、保育料や管理の仕方にも大きな違いがあります。それくらい、乳児って手がかかるんですよね。先月に行ったティピーではたくさんの寝具やBBQグッズに合わせて子供の世話はとっても大変で、「しばらくキャンプは止めよう」と密かに誓ったほどでした。

しかし今回、こんな時期にピッタリだと思ったのはコテージだと確信しました。自然の中で過ごしたりBBQしたりとアウトドア気分を楽しめる一方で、寝具や室温の心配は一切ありません。夜泣きしてもドタバタ走り回っても大丈夫。他のお客さんも居ないし。こんなに乳児連れに最適な場所はありません。コテージに泊まったことは過去にあったのに、乳児連れに最適ってことに改めて気づいたという訳です。

チェックアウト後のイベント

キャンプとイベントはセットで考えよう

キャンプというと、「BBQして寝て、翌日は帰るだけ」と思いがちですが、翌日の予定はすごく重要です。というのも、チェックアウトの時間は11時などとすごく早いので何も考えていないとポカンと時間が空いてしまいます。

「どうしよう。慌てて片付けてなんとかチェックアウト時間に間に合ったけど、これからどうする?」となります。少人数で仲良しメンバーだったらワイワイと行き当たりバッタリも楽しいですが、大人数とか子連れだと強力なリーダーが居ないと収集がつかなくなります。

私が友だち家族と行った時の経験ですが、予定を決めきれずに朝の11時だというのに現地解散したことがあります。初めて顔を合わせたうちの主人と友人のご主人も居たため、チェックアウトが済むとなんとなく淀んだ空気になって「もう帰ろうか」となってしまったのです。お互いその後の予定もなかったし、せっかく自然豊かなステキな場所にやってきたのに、もったいないですよね。

BBQの時はお酒も入ってそれなりに楽しく会話していましたが、だからといって「あそこ行かない?!」「いいね!」と話が弾むような仲にはいきなりなるのはむずかしいのかも。もし予め観光やスポーツなどの候補があらかた絞り込んであれば、みんなで行って楽しめただろうと思います。

マスのつかみ取り体験

今回はマスのつかみ取りをしました。料金は、掴むのに一人300円、マスを一匹採ったら100円、設置してある炭で焼くなら更にに100円です。今回はゴールデンウィークということもありキャンペーン価格だったようです。

マスのつかみ取り

川の中に石で囲いがしてあり、係の人がマスを放流します。多くは石と石の間に隠れてしまうのですが、そこを利用して追い込んで捕まえます。バケツは貸出ししてくれました。

マスのつかみ取り

ヌメヌメした魚を触れないだろうと思って子供用軍手を渡しましたが必要なかったようで、つかみ取りを一生懸命楽しんでいました。ピチピチするのにしっかり握って、あっちのバケツからこっちのバケツと移し替えて居ました。

ちなみに子どもたち6人のうち、1歳児を除く4人が勇んでやるかと思いきや2人は怖がってやらず、やったのは2人だけでした。「せっかくの機会なのに」と親は思うところですが、こういったことは子供みんなが好きかと言えばそうでもなくなかなか難しいところではあります。

キャンプ場内のマス釣場

マスのつかみ取りの川上では大人がマス釣りを楽しんでいました。

マス 串焼き

採ったマスの分だけ料金を払うと、串と塩とお皿と割り箸をくれました。自分たちで内蔵を出して串を刺し、塩を塗って備え付けのカマドで焼きました。

マスのつかみ取り 採ったマスを食べる

一番はりきって採っていた小学1年生の子は自分で採ったマスをとっても美味しがって食べていました。「一人1匹しか食べないだろう」と勝手に思って捕り過ぎたマスをリリースしましたが、何匹食べたいか聞いてあげればよかったなぁと後悔しました。それくらい、もっともっと食べたいという感じでした。とてもおいしいマスでした。

マスの塩焼きと一緒に準備していたオニギリで昼食をとった後は、道の駅に行きました。その後は帰り道にある広い公園でまたボール遊びと遊具で遊んで17時過ぎに解散しました。自分たちでする旅とはだいぶ違って、スムーズでとても楽しい旅でした。

お呼ばれBBQの一品

今回は、イトコが場所選びから食料の準備まで全部をやってくれたので、せめてものやる気を見せて参加しようと思ってなにか料理を作ることにしました。ダッチオーブンの本を広げた見たものの、本格的すぎてむずかしいし、そもそも持っているダッチオーブンでは12人分の料理を作れません。また、BBQ以外に特に作る予定はないと聞いていたものの、何を準備しているのかは詳しく分からなかったのでずいぶんと迷いました。

BBQのお供に、サラダ

そこで考えたのが、サラダです。なんかのキャンプ本に、「炭を起こしてお肉が焼けるまでに時間がかかるので火を使わずに出来る一品があると良い」と書いてあったのを思い出したのです。

BBQのお供に、サラダ

レタス、アボガド、新玉ねぎ、トマト、パプリカ、サラダ用チーズ、チキン、ドレッシング。

チキンは、鳥ハムのようにしました。
作り方は、安い鳥のむね肉に塩コショウし、ジップロックに入れたら空気を抜いて、40分間熱湯(火は消す)に漬けるだけです。お肉のボリュームがあっておいしいサラダになりました。

大人6人分なのでけっこうな量になりましたが、たまたま持っていた焼きそば用のアルミプレートを利用したら派手な料理のようになりました。しかし前菜として出す狙いだったので、本来は調理時間の必要ない既成のハムを使えばもっと良かったですね。

朝食後のスイーツとして、ドーナツ

何かもっとおいしい物が作りたかったけど何も思い浮かばなかったので、ホットケーキミックスと牛乳と卵とサラダ油とダッチオーブンを持って行きました。牛乳は自分の子供が水のように飲むし、卵は余ったら玉子焼きにしてもいいし、ホットケーキミックスは使わなければ持ち帰ればいいことです。

その時の雰囲気で作ろうと思っていたら、どうやら朝食は鮭のオニギリしか無いということだったので、朝食後のスイーツとしてドーナツを作ることにしました。配分を間違えてサーターアンダギーのような丸っこいドーナツしかできませんでしたが、出来立てのドーナツをみんな喜んで食べてくれました。

朝食時に作ったドーナツ

料理は喜ばれる

今回のことで、「料理を作ることは喜ばれる!」ということを確信しました。
前日が忙しかったので「何もしないでも良いかなー」と思ったり「でもせっかく企画をがんばってくれているのだからなんかしないと!」と思ったりして、結果、サラダとドーナツという超カンタンなものになりました。それでもみんなとても喜んでくれたので、「次回もなにか作ろう」という気にさせてくれました。

本当なら、ナンとかピザとか焼けるとかっこいいなぁと思います。メインの料理をじゃましない行程やメニューで、場合によっては作らずに持ち帰ってもいい、っていうかんじで。
コテージだと冷蔵庫があるので、比較的どんなメニューでも大丈夫ですね。真夏のキャンプだと「持って行った食材は食べないと傷む」ということになりそうなのでやっぱり果物とかフルーツ缶を使ったものとかになってしまいますかね。女子的には、BBQの後にフォンダンショコラみたいなチョコレートケーキやアップルパイとか出てきたらうれしいですけどね~

キャンプでのオニギリはビニール手袋で

今回オススメしたいのがこれ、使い捨てのビニール手袋です。

オニギリにビニール手袋

夏のキャンプでは食材も傷みやすいです。なのでオニギリに直接触れないで作ると手からの雑菌が移らないので衛生的にとても効果的です。
自分の子供だけならまだしも、もし他のメンバーの分もまとめて握るようなケースでも良いですよ。もしかして衛生面を気にする人もいるかも知れないので、そういった点でお互い安心です。

また、単純に手のひらの熱さが少し和らいで握りやすいというのもあります。それで熱いのが苦手という人は、軍手をしてからビニール手袋をはめるという手もあります。
ビニールの使い捨て手袋は100円ショップなどで売っています。 使う時のコツは、輪ゴムを手首にはめるてズレるのを防ぐことです。

更に保存性を高めるために、塩をゴハン全体にまぶし、握る時にさらに手のひら全体に伸ばしてから握ります。 ウィキペディアによると、このままラップに包んでしまえば無菌状態になるので、冷ます必要もないんだそうです。

キャンプでオニギリ

また、今回この方法を教えてくれた人が「塩だけじゃなくて味の素を全体にまぶしてから握ると、冷めてもおいしいオニギリが出来る」とマル秘テクニックを教えてくれました。

たしかにこの人の作ったオニギリは、「便利だから食べるオニギリ」ではなくて、「おいしいから食べたいオニギリ」でとってもおいしかったんです。子どもたちも味の違いが分かるのか、大人気。6合分がすぐに売り切れました。オニギリ上手って良いですよね。