初心者のための登山とキャンプ入門

自転車への荷物の積み込み方

散らばった荷物 毎朝これらを自転車に積み込む

写真は自転車旅行の毎朝の風景です。テントを畳んで荷物もしまってそしてその後、やっとランドナーに荷物を積み込みます。朝からなかなか一仕事でした。このページでは僕がどうやって自転車に荷物を積み込んでいたか、リアキャリア、フロントキャリアに僕がどんな物を入れていたか、それと雨対策の事などを書いてます。僕の荷物の積み込み方に特別な方法などはありませんが、経験した事を書いたので参考になれば、と思います。

ランドナーへの荷物の積み込みとポイント

僕らのランドナー「丸石のエンペラー」には日東キャンピーと言うメーカーのキャリアを、リアとフロントに取り付けていました。その日東キャンピーには前後で3箇所ずつ、合計6箇所荷物を取り付ける事ができます。
初めに言っておきたい事があるのですが、僕の荷物の積み方はかなり適当という事です。写真を見てみても、旅の最初と終わりで荷物の積み方がほとんど変わってないようです。改善しようとは思わなかったのだと思います。まあそれがベストだったのかもしれませんが。
一方とみちゃんの積み方は綺麗で、空気抵抗も少なそうで、また安定して見えました。僕と同様に自転車専用のバッグを2つしか使っていませんでしたが、それでも工夫してバランスの良さそうな積み込み方を考えていた様です。下り坂を走っている時、ペダルを漕がないのにスピードの差が出たのは空気抵抗の差もあったかもしれません。

ニットーキャンピーのフロントキャリア
日東キャンピーのフロントキャリア
ニットーキャンピーのリアキャリア
日東キャンピーのリアキャリア

積み込みのポイント

とみちゃんのランドナー。丸石のエンペラー
とみちゃんのエンペラー。僕のより遥かに積み方がきれい。そして速かった。

自転車への荷物の積み込み方のポイント、と言うものは結局最後までわかりませんでしたが、やはり重要だと思うのは左右の重さのバランスをとること。これを誤ると自転車に乗るとヨロヨロしてしまいます。
それともう1つはリアよりフロントの荷物の重量が重くなることだと思います。「リアの荷物の方が重いとフロントのタイヤが浮く」とネット上に書いてあったんです。なので最初から最後までそれを実践していました。でも実際どうなのかわかりません。フロントの荷物が重いと自転車を操作するのがすごく難しいんです。真っ直ぐの道を走っている分には良いのですが、歩道などのガタガタした道を走っていると、ハンドルを支えている手や腕がすごく疲れてしまいます。たまに操作できずにコケたり。そう言うわけで旅の初期は腕が筋肉痛でしたし、手のひらは腫れていました。

ポイントと呼べるような物はそれくらいです。実際旅の間もほとんど何も考えていませんでした。ぽろぽろと荷物を落としながら少しずつ改良していきました。

フロントキャリアへの荷物の積載

フロントキャリア左サイドへの荷物の積載

フロントキャリアへの荷物の積載 左サイド

フロントキャリアの左サイドには、モンベルの55リットルの登山やトレッキング用のバックパックを付けてました。”バッグ”と呼ばれる物を僕はこれしか持っていなかったんです。ここには衣類等の壊れても良い物を入れていました。自転車旅行を始めた当初は右側に付けていたのですが、ガードレールやトンネルの壁に激突する事が多かったので左側へ移し変えました。
しかし見ての通り使い勝手は非常に悪かったです。とにかく大きくてボリュームがあって。旅の当初は適当にキャリアに取り付けていたので、バックパックの底面を地面に擦って破る事が多々ありました。そしてそのバッグのボリュームのせいで、トンネルなどの狭い道でもあまり左に寄れないんですよね。寄り過ぎるとすぐにぶつかってコケる。後ろから車がやってくる。そんな事が何度もありました。ちなみにバックパックはカラビナを使ってキャリアに引っ掛けていました。

フロントキャリア右サイドへの荷物の積載

フロントキャリア右サイドへの荷物の積載

フロントキャリアの右サイドにはティンバーランドの30リットルほどのバックパックを取り付けていました。唯一のバッグ、と前述しましたが、このティンバーランドのバッグは兄のものです。家に置いてあったので勝手に使いました。
このティンバーランドのバッグには細々とした物を入れていました。特に高級では無く、自転車が倒れて中身が壊れても悲しまないものです。こちらもモンベルのバッグと同様に、100円ショップのカラビナを使ってキャリアに取り付けていました。

フロントキャリアトップへの荷物の積載

フロントキャリアトップへの荷物の積載

フロントキャリアのトップには、モンベルのバックパックのアマブタ部分を取り付けていました。キャリアに載せるというかハンドルにぶら下げる形になります。僕が持っていたモンベルのバックパックのアマブタは取り外すことができて、しかもそれがヒップバックにもなる、というものでした。
フロントキャリアのバッグは自転車の運転中でも荷物が取り出しやすい位置にあるとは思うのですが、いかんせん元々がバックパックのアマブタでしたので使い勝手は非常に悪かったです。この中にはたまに出番がある一眼レフのカメラを入れていました。

その下には主にお米を乗っけていました。多い時は5キロ分のお米を積んで走っていました。

リアキャリア

リアキャリア左サイドへの荷物の積載

リアキャリア左サイドへの荷物の積載

リアキャリアの両サイドのバッグはモンベルの自転車専用のバッグです。たまたまアウトレットショップで安いものを見つけたので購入しました。20リットルも無いくらいの小さなバッグで防水性はありません。
そしてその左側のバッグにはデルのノートパソコンを入れていました。左側にパソコンを入れた理由は、僕はガードレールにぶつかって右側にコケるのがほとんどなので、一番衝撃を与えたくないパソコンは左側のバッグに入れました。そしてそのバッグの上にはコケた時の保護として寝袋をぶら下げていました。こうやって保護をしたおかげか、パソコンは自転車旅行中に壊れる事もなく、今でも毎日元気に動いています。

リアキャリア右サイドへの荷物の積載

リアキャリア右サイドへの荷物の積載

リアキャリアの右サイドのバッグには食事関係の道具、ストーブやストーブのタンク、コッヘルなどを入れていました。この食事関係の道具も壊したくなかったので、バックの上に銀マットをぶら下げてクッションとしていました。

リアキャリアトップへの荷物の積載

リアキャリアトップへの荷物の積載

ここにはテントを載せました。スノーピークの「アメニティドームS」というモデルで、5キロもある収納時も大きなテントだったので、リアキャリアの一番大きなスペースに載せていました。初めは自転車の荷台用のゴム紐で固定していたのですが、落下する事が多く途中からはタイヤのチューブでぐるぐると巻いて固定しました。

あとリアキャリアの役割としては”物干し”として。朝出発前に洗った服なんかをテントの上に引っ掛けて乾かしながら走っていました。

自転車の荷物の雨対策

自転車の雨カバーはゴミ袋で代用

特別な雨対策は一切していません。家庭用のゴミ袋を持っていたので、僕もとみちゃんもそれで荷物をカバーしてお終いでした。基本的に雨の日は走らないって決めていたので、ゴミ袋のカバーは突然の雨に対してのものでした。なのでこれで充分だったかなあとは思うのですが、思い返してみると全ての荷物をカバーするのが大変だった気もします。自転車に積んだ全ての荷物をカバーするのって難しくって、しかも走ってる間に外れちゃったりするんですよね。そんな記憶があります。

今なら、防水性の高い自転車専用のバッグを買う

モンベルのドライリアサイドバッグ
モンベルのドライリアサイドバッグ。防水性の高いモデル。

今自転車旅行をするとしたら、間違いなくお金を出して自転車専用のバッグを購入します。フロントキャリアのサイドに2つ、リアキャリアのサイドに2つ、それとフロントのトップに1つ。合計5つの自転車専用のバッグ、しかも防水性の高いバッグを買うと思います。高いでしょうけど。やっぱりそれが一番煩わしくないしスマートな方法だと思います。モンベルの自転車専用のバッグを2つ使っていましたが、キャリアへの取り付けはすごく簡単でしかも安定してました。容量が少ないことはありましたが、それでも使い心地はとても良かったです。

でもこうやって、ありあわせのものでも旅を問題なく続けられたわけなので、専用のものがなければならないわけではありません。ですが旅をしている当時、僕のバッグが全て専用の物だったとしたら、もっとスムーズに旅が出来たんじゃなかろうかと思います。特に朝の荷物の積み込み。毎晩寝る前には自転車から荷物を全部取り外してテントの前室にしまうので、毎朝荷物を自転車に積まなければならなかったんですね。あの面倒くささを思い出すと、やっぱり専用のバッグが欲しかったなあと思います。