初心者のための登山とキャンプ入門

運動不足の人、ご年配の富士登山にスポーツタイツと膝サポーター、トレッキングポールがおすすめ。

タイツとトレッキングポール、膝サポーターを身につけた人 イラスト

登山で多い怪我の一つに「膝痛」があります。特に富士登山では下り道が急で長く、膝を痛める人は少なくありません。登山で筋肉を酷使することで筋力が低下し、そして筋肉の粘着性がなくなると地面からの衝撃が膝に伝わりやすくなり、その結果膝を痛める、というのが主な原因です。ということは、筋肉の疲労を減らせば膝痛予防ができるということです。

そこで、このページでは疲労を軽減するのに有効な道具、スポーツタイツ、トレッキングポール、膝サポーターを、実際に使用した感想もあわせて紹介します。富士登山前なのに運動をしていない方、筋力や体力に不安がある方、ご年配の方はぜひ読んでみてください。

石井スポーツ 登山学校

スポーツタイツで筋肉疲労を軽減

CW-Xスタビライクスモデル
CW-X スポーツタイツ スタビライクス

スポーツタイツは登山の定番になりました。機能の面だけではなく、ハーフパンツやスカートの下に履くファッションとしても人気があります。

スポーツタイツには主に2つのタイプには分けられますが、多くは「サポートタイプ」と呼ばれるもので、タイツの一部に伸びにくい素材を使用し、テーピングの機能を追加しています。タイツのモデルによって異なりますが、膝、腰、太もも、ふくらはぎをサポートすることで、疲労を軽減する機能を持っています。

使用した感想

私はワコール、CW-Xの「スタビライクスモデル」というタイツを数年使用していますが、タイツの効果を実感するのは下山の時です。登山前にしっかりと運動もやりこんで、準備万端で登山に望む時は「タイツを履くと少し疲れにくいな」程度に感じるだけですが、全く運動をしていない状態で登山をするとその効果が良くわかります。

運動をしていない状態で山に登ると、下山時に太ももが効かなくなることがあります。太ももがプルプルとする程度ならまだしも、それを通り越すと自分の体重を支えられなくなり段差を下りることが困難になります。
この様な状態に次いで起こるのがヒザの痛みです。もともとひざ痛持ちなのですが、太ももが自分の体重を支えられなくなり、太もものクッションが効かなくなると膝を痛める傾向があります。

しかしタイツを履いていてこの様な状況になったことはありません。ろくに運動もせずに山を登り、下り道で太ももがキテいる状態でも段差を苦しむことなく下りることができます。
自分の足はもうダメなんだろうなあとわかっているのですが、不思議と段差を下りることができるんですね。きっとタイツがサポートしてくれているからなんだと思います。そして膝を痛めることもありません。

それと、筋肉のサポート以外には下半身が安定する気がします。足のブレが少ないというか、タイツなしと比べるとそう感じます。なので足の不安定な場所、特に岩場などでははヨロケずに安定して足を運ぶことができるので疲れにくくなります。きっとこれはスタビライクスモデルが腰までサポートしてくれているからなんだと思います。

スポーツタイツの履き心地・圧迫感

メーカーやタイツの種類によって異なると思いますが、私の履いているスタビライクスモデルは腰、膝、もも、ふくらはぎをサポートするので圧迫感が強いです。それでも登山中は気にならないのですが、さすがに長時間履き続けているとタイツを脱いで開放されたくなります。

スポーツタイツは本当におすすめ

最近では多くの登山者が履いているスポーツタイツですが、私自身も長年使用してみて本当に素晴らしいものだと思っています。特に私は普段運動をすることが少ないので久々の登山には欠かせません。富士登山の力強い味方になることでしょう。おすすめです。

ご年配、膝が不安な人は膝サポーターを

リガードのにーガードパテラアンダー Kg-5
REGUARD ニーガード・パテラアンダー KG-5

登山やスポーツなどで膝を痛めた経験がある人には、本格的な膝サポーターもおすすめです。膝サポーターは筋肉や関節の過度な動きを抑えて補強し膝への疲労やストレスを軽減してくれます。
私は膝痛持ちで、毎回ではないのですが膝が痛くなることが多いので膝サポーターを使用する機会も多いです。

使用した感想

下山時に使うことがほとんどですが、サポーターをつけている時に膝が痛むことはありませんでした。もっと激しくて長期間の登山をやってみないと本当の効果はわからないかもしれませんが、今のところは問題がありません。富士山の急な下りでも痛みがでることはありませんでした。

私の使用している膝サポーターは写真の、リガードの「ニーガード・パテラアンダー KG-5」というモデルです。登山者にも利用者が多く、効果があるという声が多いモデルです。どちらの足にも使用できます。
難点は登山靴を脱がないと装着できないことです。「KG-3 ニーガード パテラサイド」というモデルもリガードから出ており、こちらは登山靴を脱がなくても装着できます。ですが使用する足を選ぶので、私の様に左右の膝が痛くなる場合は2つ持ちあるかなければなりません。

という感じで、常につけているわけではありませんが、常に膝サポーターを持ち歩いて登山をしています。

トレッキングポール(ストック)で足腰の負担を減らす

レキ SPD サーモライトAS
レキ LEKI SPD2 サーモライト AS

トレッキングポールとは?

トレッキングポールとは登山やトレッキング用に作られた、いわゆる杖のことを言います。富士山では焼印を入れてもらえる「金剛杖」が人気ですが、それとの大きな違いは「推進力が加わること」にあります。
杖やトレッキングポールは基本的にバランスをとる役割を持っていますが、トレッキングポールの様に2本で使うと上半身の力も使えるので推進力が加わり、その結果足腰への負担が減るのです。
登山で起こる膝痛は筋肉の酷使が主な要因ですので、足への負担を軽減することで膝痛を防止することができます。

1本で使うトレッキングポール

グリップがT字型をしたトレッキングポールもありますが、T字型のトレッキングポールは1本で使用します。杖と同様に歩行バランスを保つ役割がありますが、足腰への負担を軽減させるのなら2本で使うトレッキングポールが適しています。

その他のメリット

金剛杖とは違い軽いので、登山を通して持っていても上半身が疲れにくく、また使用していない時にザックにくくりつけていても重さが気になりません。コンパクトにもなるので公共機関で移動の際にも邪魔になることなく持ち運びができます。

レキのトレッキングポール
使用していない時はコンパクトで持ち運びも便利

トレッキングポールの持ち方・使い方

ポールを持つ角度

背筋を伸ばしトレッキングポールのグリップを持った状態で、肘の角度が90度になるのが平地での持ち方の目安です。登り坂ではポールを短めに調節し、下りでは長めに調節します。いずれの場合も背中が曲がらない様な長さに調節するのがポイントになります。

使用方法

基本は背筋を伸ばして普通に歩くことです。手を振り上げたり体重をあえて乗せにいったりせず、自然にポールの先端が地面を突くように使用します。不自然な歩き方にならず、普段の歩き方ができるような使い方が基本になります。

いきなり実践でトレッキングポールのデビューをしてしまうと使いこなせないかもしれないので、まずは近場のウォーキングで使用して感覚をつかみましょう。