初心者のための登山とキャンプ入門

富士山の「吉田ルート」を徹底解説!

吉田ルート上の道標

2013年7月の富士登山で撮影した100枚ほどの写真を使い、吉田ルートをスライドで詳しく紹介しています。迷いやすい場所、歩く時のポイントなどの解説も一緒にしていますので、富士登山が初めての人はぜひ参考にしてみてください。また吉田ルートから見える景色や山々の紹介もしています。

石井スポーツ 登山学校

吉田ルートの登山情報と地図

富士山 吉田ルートの地図
吉田ルート 登山地図のPDFファイル
  • 出発地:富士スバルライン五合目(標高2305m)
  • 標高差:約1450m
  • 往復の距離:約14km
  • 所要時間:登り:6時間10分 下り:3時間30分

上の地図をクリックすると吉田ルートの詳細な地図が開きます。A4サイズのPDFファイルですのできれいにプリントできます。吉田ルート以外の地図は下記のリンク先からダウンロードできます。

吉田ルートの鳥瞰図

富士登山 吉田ルートの鳥瞰図
吉田ルート鳥瞰図

富士山「吉田ルート登山道」のスライド

吉田ルートのスライドショーです。画像をクリックすると大きくなりますので、キーボードの矢印キーで写真を進めてください。スマートフォンで見づらい人は下記リンク先からも見ることができます(グーグルのアルバムにジャンプします)。

富士スバルライン五合目 ~ 六合目(2300m~2400m)

この区間でどれだけペースを抑えられるかが重要

富士スバルライン五合目から六合目までの間はウォーミングアップと考えてゆっくり歩きましょう。勾配も少なく歩きやすいのですが、全体を通して一番重要と言える区間です。ほとんどの人がこの区間を普段通り、もしくは普段より速いペースで通過して後にバテる傾向にあります。
またここでペースを落とせないと六合目からの急勾配でもペースを落とすのが難しくなります。なぜなら急激にペースを変えることは難しいからです。

ペースを落とさないと前半はハイペースで進み苦しみ、後半は歩いては止まりを繰り返す苦行となってしまいます。なので、高山病のこともありますので六合目まではゆっくりと、六合目からはさらにゆっくりと登る様にペースを調節しましょう。団体で登山をする場合はリーダーがペースの調節を、もしくは一番体力のある人がペースを作ってあげるとよいでしょう。

多くの登山者に抜かれても気にせずにペースをあわせない。若いからと言って無理をしない様にしましょう。登山者の様子を見ていると若い人がバテているという印象があります。富士登山は我慢の登山です。フルマラソンをイメージすると、精神的にも体力的にも富士山を登りやすくなります。

六合目 ~ 八合目(2400m~3000m)

七合目から八合目は岩場。体力を消耗しない様丁寧に登ろう。

六合目を過ぎ七合目に近づくと、そこまで八合目まで岩場が続きます。この区間は吉田ルート全体を通して一番登りづらく、岩場歩きに慣れていないと体力を消費しやすくなります。

岩場を登るポイントは、岩場の大きな段差をヨイショと登るのではなく、細かい段差を利用して小さく登ることです。一直線に登るのではなく、細かい段差を求めてジグザグを繰り返して登ると筋肉の疲労を抑えるおことができます。なおこのような登り方をしていると後がつまる場合がありますので、その時は後の人に道をゆずり自分のペースでゆっくりと登りましょう。

また標高3000メートルまで登るこの区間では、後半には高山病の症状がではじめたり具合の悪くなる人がでてきます。具合が悪くなる前に、どこかの山小屋の前で長い休憩をするなどして標高に体を慣らすと良いでしょう。

役に立っていないと感じたらトレッキングポールをしまいましょう

岩場ではトレッキングポールを使用するのが難しくなります。不安定な岩場でこそ役に立つトレッキングポールですが、使い方に慣れていないとバランスを崩し疲労の原因にもなります。もし役に立っていないと感じたら、この岩場の区間ではザックにしまうのも賢明です。手を使った方が登りやすいところが沢山あります。

八合目 ~ 吉田ルート頂上(3000m~3700m)

八合目からは我慢の登山。先は長いので無理をせずじっくり登ろう。

八合目になりやっと岩場は終わるものの、ここからは疲労した体で耐えて登る区間になります。八合目から山頂までは一般的なスピードで2時間から3時間。八合目と聞くともうちょっとの様な気もしますが、まだまだ先は長いのでしっかりと休憩をとりじっくりと登っていきましょう。

八合目まですんなりと登れて来れた人も、ここからはさらに足が重くなり、歩いては止まり歩いては止まり、と言った登り方になる傾向にあります。このような登り方は疲れやすいので、息が切れないくらいのスピードに落とし、安定した状態で長く登れる様にペースを調整しましょう。周りから見て、大丈夫?と思われるくらいのスピードで大丈夫です。
私の経験上、このように登っていると人に抜かされる事がほとんどですが、早歩きの人は休憩も多いのでいずれはほとんどの人を抜き返します。後ろから人に抜かれても、自分は遅いとは思わずにマイペースをキープしましょう。なおこのような登り方だと体力も温存できるのでお鉢めぐりを楽しめたり、下山でも苦労しづらくなります。

なお八合目からは下山道を利用できるので、具合が悪くなった人や高山病の症状が治らない人は、ここから下山を考えた方が良いかも知れません。

吉田ルート頂上・吉田ルート下山口

吉田ルート頂上の山小屋などを紹介しています。山小屋の前のベンチは少し騒がしいので、いくつかの山小屋を過ぎ右手に行った富士山の火口を眺められる場所では静かに休憩をすることができます。(火口から吹く風が強い時は体が冷えるので山小屋の前がおすすめ。)

お鉢めぐりは1週約1時間30分。混んでいる時はそれ以上かかる場合もあります。山頂でゆっくりと休み、体力が十分に残っており、晴れて展望も良く風も強くないなどの条件が揃えばお鉢巡りをする、くらいで良いと思います。
お鉢めぐりの登り下りは比較的少ないと言えますが、標高が3700メートルもある場所では少しの高低差でもしんどく感じます。

富士山「吉田ルート下山道」のスライド

吉田ルート下山口 ~ 八合目の迷いやすい分岐まで

「八合目に迷いやすいところが3箇所ある」とおぼえておく。

吉田ルートの下山道には迷いやすい分岐が「3箇所」あるので注意が必要です。吉田ルートの下山道は八合目まで須走ルートと同じで、八合目から吉田ルートと須走ルートに別れます。この時、疲労していたり前を歩く登山者に流れでついて行ってしまい、分岐に気づかずに須走口の下山道を下りてしまう人がたくさんいます。特に夜間は注意が必要です。八合目になり看板がでてきたら一つ一つ確認して進みましょう。

八合目 ~ 富士スバルライン五合目

下山道は八合目を過ぎれば迷いやすいところはなくなります。しかしまだまだ下山は続くので、もう一度靴紐を締めなおしあせらずにゆっくりと下る様心がけましょう。八合目からは山小屋の前を通過することはありませんが、七合目には公衆トイレがあります。

吉田ルートから見える山々の紹介

富士登山は長い時間かかるので退屈に感じることも多いですが、富士山から見える山の名前を覚えてあげると退屈しのぎにもなります。高く登ると見えてくる山や、ガスが晴れて顔を出す山頂など、疲れて立ち止まった際に振り返ると山はいつもそこにいて下山の頃には愛着が湧いてきたりもします。
下の画像をスマートフォンなどに入れ、登山中に山の名前を確認してみると面白いのでおすすめです。

富士スバルライン五合目から南アルプスの眺め

吉田ルート 富士スバルライン五合目から南アルプスの眺め
富士スバルライン五合目から南アルプスの眺め 拡大

富士スバルライン五合目の駐車場付近から北西に位置している南アルプスを撮影したものです。吉田ルートを登り始めてしまうと南アルプスは見えなくなってしまいますが、五合目からは南アルプスの縦走路を隅から隅まで見渡すことができます。

吉田ルート七合目から「八ヶ岳」「奥秩父」の眺め

吉田ルート七合目から八ヶ岳、奥秩父の眺め
吉田ルート七合目から八ヶ岳・奥秩父の眺め 拡大

七合目付近から北の方面を撮影したものです。手前には河口湖付近の山々、遠くには八ヶ岳と奥秩父の山々がひろがります。一番右の「雲取山」は東京都の山で、日本百名山にも選ばれています。

吉田ルート八合目から「丹沢」の眺め

吉田ルート八合目から丹沢の眺め
吉田ルート八合目から丹沢の眺め 拡大

八合目から山中湖がある北東方面を撮影したものです。山中湖の奥には丹沢の山々がひろがっています。山中湖までの裾野には自衛隊の演習場があってたまに空砲が聞こえす。アーミー服を着た自衛隊員が、訓練で富士山を駆け登る姿を目にすることもあります。