雪山の赤岳の装備 使用後のレビュー
久々の日記です。いつぶりかな。
        雪山とか赤岳とかボランティアとか韓国とかエベレストとかシンセサイザーとか、
        共通点が何も無いんですが、色んな事で忙しい日々を送ってました。
とりあえず赤岳に登って来ましたよ!1月の23日と24日です。
        初日は二度とこんな所来るか、って感じでしたが、
        二日目に赤岳に登ったらまた行きたくなっちゃいましたね。
        赤岳の稜線に出たら風も強くて、岩もでてきて、快晴で、
        風の音と自分の息遣いと、アイゼンを蹴り込む音、
        アイゼンが岩にあたるガチャガチャと言う音、
        そして集中。集中。
        あの感じはたまらないっす。
        もっともっと高いところまで、もっと長時間登っていたかったっすね。
        本当にあっという間でした。
初めての雪山で、しかもそれが赤岳で、テント泊で、自炊で、
        と色んな事が大変で勉強になることが本当に多い登山でした。
        出来る限り予習はしてきたつもりですが、
        実際色んな事がうまくいかないもんですね。
        経験が大事だな、と心から思いました。
まだ登山日記は書いていないのですが、今月の日記で雪山装備を色々と買った事を書いたので、それらを実際雪山で使った感想なんぞを書いてみようと思います。
今月購入した、雪山の赤岳登山のための装備
- ノースフェイス クライムライトジャケット 37800円
 - ゴローのS8 33600円
 - ブラックダイヤモンドのピッケル レイブンプロ 9100円
 - グリベルのアイゼン エアーテック・ニュークラシック 15120円
 - モンベル シャミースインナーグローブ 1800円
 - ブラックダイヤモンドのグローブ グリセード 6300円
 - ペツル ティカプラス2 4680円
 - オークリーのサングラス ピットブル(中古) 8800円
 - グンゼ ダウンルームシューズ 980円
 - フェニックスのダウンパンツ Fluffy pants 12495円
 - サングラスの曇り止め 630円
 - グリベルのショルダーリーシュ 1950円くらい
 - 岳人雪山特集 800円
 - カシミール3D入門編 2520円
 - iPhoneのアプリ DIY GPS 450円
 
こんなもんかなあ。これプラス登山靴のメンテナンスグッズが3000円ほど、グリセードを売り買いした損失が1500円、買ってしまったピッケルのカバーが1100円。なので・・・合計、ワオ、142625円。いやー使った使った。もーしばらくはモノが買えませんね。ちょいちょい買ってるから、どれくらい使ったのかわかりませんが、こうやって計算すると恐ろしい。
        まあでもこの内カッパと登山靴の7万円は雪山用とか関係ないですから、8万円ってとこですかね。それでも8万円ってすごいなあ。抑えたつもりだったんだけども。
ノースフェイスの「クライムライトジャケット」

普段と山兼用のアウターなんて雪山に持っていっちゃだめっすね。汚れないよう気を使おうとは思っているんですが、雪山でそんな気は使えない、と言う事がわかりました。それと丈が短いですね。カッパとしてなら大丈夫だと思いますが、あれだけ寒いともっと丈が長いもので、それと雪が入って来ない様に絞れる奴がいいですね。
        次はちゃんと、雪山専用でボロボロに出来るものを買おうと思います。
        ピッケル、初めて山でピッケルを使用しましたが、かなり使える道具ですね。急登で杖として使うのはもちろん、岩の多い部分では岩をピッケルで掴んで登ったり、雪にうもっている鎖を取り出したり、それにひっかけたり、階段を下る時に手すりにひっかけたりなど、赤岳をピストンしている時はかなり役立ちました。
今回は55cmのピッケルを買いましたが、長いとも短いとも思いませんでした。まあこんなもんだろうと。欲を言えば、ピッケルのシャフトが曲がっているものが良いかな、なんて思いました。アイスアックスみたいに。シャフトが曲がっていれば、ストレートよりも岩を掴み易そうだな、と感じました。
        あとはグリップ。他のピッケルはどうだかわかりませんが、レイブンプロはグリップが効かないので、僕みたいに手の様に使いたい場合は何かを巻くなど考えなければなりませんね。シャフト全体にぐるぐると。
グリベルのショルダーリーシュ
また日記ではハンドリーシュを作ってましたが、ギリギリでグリベルのショルダーリーシュを購入しました。
        確実にショルダーリーシュの方が良いですね。交換して良かった。左右に持ち替えが自由にできるし、手放しでぶらぶら出来るってのが助かります。ただ、ピッケルを手のごとくバンバン使う場合、ショルダーじゃなくてハンドリーシュに軍配があがるかなあなんて思います。リーシュ部分ははゴムで伸びるのですが、ピッケルを伸ばす時に多少の煩わしさがあるんですね。
今回の赤岳で生まれて初めてピッケルという物を使う事になりましたが、こんなに使えるものだったのか、と感動しました。雪山に限らずもう夏山でもハイキングでも使いたいっすね。ピッケルファンになっちゃいました。
グリベルのアイゼン 「エアーテック・ニュークラシック」
        アイゼンは概ね良かったんじゃないですかね。他のアイゼンを使った事がないのでなんとも言えませんが。。。ただ下山中に壊れました。かかとのプラスチック部分です。
        帰宅後にマジックマウンテンにメールをすると、早速連絡があり交換していただけるとのことです。マジックマウンテンのサイトのグリベルのページにはリコールに関するものがありましたが、もしかしたら僕の買ったアイゼンはリコール対象製品だったかも知れません。買った日にちは違うんですけどね。
        とにかく早い対応で嬉しいです。
ゴローの登山靴 S8
↑防水ワックスを塗る前の写真です。
短い期間ですが慣らしをしていたので問題なく履けました。防水ワックスも3回塗っているので、浸水は全くありませんでした。というかその前に凍っちゃいますけどね。
        寒さはというと、止まっていると指先が冷たい、歩けば適温って感じです。でも朝一で履いた時は本当に寒かった。氷を履いているみたいでしたね。今度は寝袋に入れてから寝ようと思います。
        ただちょっと気になるのが、ゴローの靴紐が伸びやすいんじゃないかな、ということです。靴紐をきつく締めても短時間でゆるくなってしまう気がします。伸びきってしまえばいいのかな?なので今度山に登る時は、別の靴紐で登ってテストをしてみようと思ってます。
オークリーのサングラス 「ピットブル」
        残念ながらほとんど使いませんでした。いやー、サングラスって言ってもこれも使い慣れなければならない道具ですね。すぐ凍っちゃうんですね~、本当に。言われた通りでした。
        どうやったらサングラスが曇るか、ってのは実際外で使ってわかってたのですが、本番では予定通りに進みませんね。よし、曇らせないぞ!って決めた瞬間に曇って凍り始めてますからね。うーん、今度はゴーグルを試してみようかな。
赤岳の稜線は風が強くて雪が顔に当たって、サングラスを付けたいなとも思いましたが、付けて凍らせて視界が悪くなるくらいなら外した方が安全でした。まあ今回みたいにうまく行く事はないとは思うので、今後はゴーグルと、あとは曇らせない呼吸法を学ぼうかななんて思っています。
ブラックダイヤモンドのグローブ 「グリセード」とモンベルのインナー 「シャミースインナーグローブ」
        
        なんとなく、雰囲気でこのグリセードとシャミースの組み合わせで赤岳に望んだのですが、問題なく使えました。グリセードを脱がしづらいとは思いましたが、登山中は寒くも暑くもなく適温でした。カメラもグリセードを脱がさずに扱えました。
        山の雑誌「岳人」に、グローブにゴムひもをつけると良い、とありましたが、これは本当ですね。シャミースにもグリセードにもゴムひもを付けて行ったのですが、ゴムひもで腕に固定出来るので煩わしさがありませんでした。
        今回は安いゴムを使いましたが、もうちょっと高級な耐性のあるゴムが良いかもしれませんね。
フェニックスのダウンパンツ「Fluffy Pants」
        寝る時用のダウンパンツです。僕の寝袋、イスカのエアー450だっけかな?が確か-4度か5度までしか対応していないので、赤岳の朝が-15度と見積もると、僕の寝袋じゃどうしようもなんないっすね。
        ということでフェニックスのダウンパンツを購入しました。んでテントで寝てみた感想は、ちょうどよい、と言う感じです。これ以上寒くなるとアウトだと思います。
        ちなみに寝る時に履いていたのは、マックパックの化繊のパンツ、パタゴニアの夏山用の登山パンツ、そしてFlufy Pants、プラス寝袋って感じです。
        テントの中では、ちょっと薄いダウンパンツを買ってしまったかな、と嘆いていましたが、今思うとダウンパンツよりもマットの事を考えるべきだな、と思っています。
        ちなみに持っていったマットはサーマレストのリッジレストと高級銀マット(普通のより若干厚い)。銀マットは長かったのですが、リッジレストがショートだったのでその部分にはザックを敷き、足を載せていました。その足の部分が異常に寒かったです。なのでマットについてもうちょっと頭を働かせる必要がありました。
ということでFluffy Pantsとエア450の組み合わせは問題なかろうと思います。ダウンパンツはテントの外をぶらつく時にも暖かいし、なかなか素敵なものだなと思いました。欲を言えば、登山靴を履いたまま着脱が可能だと良いなあと思いました。荷物を片付けたり準備してる時って足がべらぼうに寒いじゃないっすか。そんな時に外から履けるものがあればいいなあ、なんて事を思いました。そんなのあるのかな?
グンゼの「ダウンルームシューズ」
        テントシューズにグンゼのダウンルームシューズを買いました。いやーこれは寒かった。というか先程も書きましたが、足元のマットが1枚ってのが問題ですね。
        登山用靴下三重にグンゼのルームシューズ、それでも寝袋の中では寒かったです。これはやばい、寝れんぞ、と焦りました。とりあえず、グローブやらネックウォーマーやらニット帽やらタオルやらを足元に突っ込んだらなんとか暖かくなり、眠ることができました。いやー危なかった。
今度はもうちょっと暖かいテントシューズが欲しいっすね。ヤハケンがマジックマウンテンのテントシューズを持ってきていましたが、あれなんか安くていいですね。外にも出れるし。
てことで、雪山のために購入した装備のレビューでした。
