初心者のための登山とキャンプ入門

ヤハケンとロックランズでクライミング

ホーナーのハーモニカ スーパークロモニカ270

今日久しぶりに、友人のヤハケンと葛西のクライミングジム、ロックランズに行って来た。日記を見る限り、僕にとって1年ぶりと言っていいクライミングだった。

突然クライミングに行こうと思った理由は、最近涼しくもなり、秋にでもマルチピッチのクライミングがしたいと思ったからだ。その希望をヤハケンに伝えると、「おーいいね~、じゃあその前にジムに行ってロープワークとかやってみようか」と言ってくれた。そう言う事で、ヤハケンから技術を教わりに、久しぶりのロックランズへと行って来た。

アスリート・ヤハケン

荒川岳登山の地図

ヤハケンについて書いてみようと思う。というか、このサイト自体、ヤハケンの情報が多い気もする。 登山は彼と一緒に始めた。初っ端は雲取山から始まり、八ヶ岳、北アルプスと順調に登った。その後、二人ともボルダリングやクライミングに流れていった。

しかし僕は地味なトレーニングがどうも苦手だったし、ボルダリングは登山とはまるっきり違うから長続きしなかった。次第に日課である筋トレもやめ、ジムに通わなくなり、そしてまた、普通の登山に戻っていった。

しかしヤハケンは違った。僕がさぼっている間も、時間があればトレーニングにいそしみ、ジムに通い技術を得、ゲレンデに多く足を運んだ。夜な夜なランニングする事もあった。そういう訳で彼のボルダリングの力はメキメキと身につき、気が付けば「有段者」となっていた。僕はその頃、家でシンセサイザーで遊んでいた。

そして彼はボルダリングだけでは飽きたらず、マルチピッチのクライミングもやるようになった。道具を揃えロープワークを学んだ。僕はその頃、宮古島でモテようと腹筋と腕立て伏せを必死にやっていた。
その後、彼はトレランにも手を出し始めた。いずれはハセツネにもエントリーするようだ。僕が夜な夜なウイスキーを飲んでいた頃だ。

そういう訳で、気が付けば僕と彼の力の差は歴然になった。継続は力なり、という言葉は彼を見続けているとすごく理解できる。それと向かう方向が違っているのもわかった。僕は相変わらずのんびりの山歩き主体だけれど、彼は日々アスリートになってゆく。登山の日記を読んでもらえばわかるけれど、最初の頃はその片鱗をうかがう事もできなかった。変わったのだろうか、もともとその素質があったのだろうか。10代の頃、特大のアフロでサンプラーを操作していた人間とは思えない。

僕は相変わらず技術と鍛錬を要するボルダリングやクライミングは苦手である。でも、長い時間をかけて岩壁を登るマルチピッチはすごくやりたかった。難易度が高いのは困るけれど、そう言う壁をセーフティーにプロテクションをしながら登っていくというのは登山の延長線上だと思っていた。わざわざ壁に張り付くというのは趣味じゃないけど、壁からしか見えない景色を見るために壁に張り付く行為はとても素敵だと思っている。 まあ、何を言いたいんだからわからないんだけども、とにかく僕はマルチピッチで高いとこに登りたかった。そこからの絶景を楽しみたかった。そういう訳で、久々にヤハケンにあい教えを請うたのだ。

ロープワークの面白さ

荒川岳登山の地図

ロックランズでは、久々のエイトノットから始まり、プロテクションのとりかた、セカンドビレイや懸垂下降の方法、エイト環の使用方法などを学んだ。実践風に壁に張り付き、支点を作ってのセカンドビレイや懸垂下降、なんて事にもヤハケンは付き合ってくれた。そして少しの課題を登った。

思った事は、めちゃくちゃ楽しい。肉体との我慢くらべだけじゃやなくて、道具を駆使して自分を確保したり、下りてきたりするのがとても楽しかった。それとやっぱり、セカンドクライマーのビレイができるってのは感動的だった。今までビレイは下からやるもんだと思ってたから、これが出来たのは新鮮。そしてクライミングの道具の素晴らしさと、それを使う技術の素晴らしさを知った。登山も何もやらない人でも、学ぶだけでも面白い技術だと思う。もっと色々な技術を学びたいと思ったし、いろんなロープワークができたらさぞかし面白い事だろうと思う。

そんなわけで素晴らしい一日となった。本番が楽しみだ。