初心者のための登山とキャンプ入門

ホーナーのクロマチックハーモニカHOHNER Super Chromonica 270

ホーナーのハーモニカ スーパークロモニカ270

南アルプスの縦走で赤石岳に登り赤石岳避難小屋に宿泊した。そこでは管理人の女性の方がハーモニカの演奏をプレゼントしてくれた。ハーモニカの音があまりにも美しくて悲しくて、泣きそうになった。泣きたくないので涙はこらえた。宿泊していた他のお客さんも涙をぬぐっていた。
彼女は4曲ほど演奏してくれたけど、僕はどれも知らない曲だった。それでも涙が出そうになるくらい心が揺さぶられた。そしてすごく幸せな気分で夜を過ごせた。

その演奏を聴き、僕もぜひハーモニカを吹きたいと思った。あの枯れた悲しい音を出したい。そして自由に演奏したい。そういうわけで、南アルプスの縦走が終わり、早速ハーモニカを購入するに至った。購入したハーモニカはホーナーのクロマチックハーモニカ、スーパークロモニカ270というモデル。

このホーナーのハーモニカはクロマチックハーモニカと言われる部類に入る。クロマチックとは半音階ということ。つまりギターやピアノの様に、半音ずつで音が構成されているので、どんな曲でもキーを気にせずに演奏できる。ブルースハープなんかはシャープやフラットを使えないので、その曲のキーにあったハーモニカが必要になってくる。

なぜ僕がクロマチックハーモニカを選んだかと言うと、まずは赤石岳避難小屋の管理人の方がクロマチックハーモニカを吹いていた様な気がする、という事が1つ。それとYouTubeでクロマチックハーモニカを演奏している方がいて、その演奏と音色が素晴らしかったというのもある。そして最後に、このハーモニカ1本で色々な曲が吹けること。もちろん、ブルースハープでも色々な曲が吹けると思うけど、キーに縛られてしまうのが嫌な気がした。実際吹いていないから、さっぱりわからないんだけど。

そしてハーモニカのメーカーは「HOHNER / ホーナー」というメーカーの物を選んだ。ハーモニカを演奏してくれた管理人さんはスズキのハーモニカを使用していたけど、値段とYouTubeの動画から僕はホーナーを選んだ。実際に吹いて購入したわけじゃない。素人が吹いてもさっぱりわからないだろうから、ネットで購入することにした。家に届いたら早速吹いてみたが、音色の良し悪しはやっぱりわからない。ネットでの評判は高かったけれど、僕にはまだハーモニカの音がするなあ、という感じにしかとれなかった。演奏の問題もあるだろう。

ホーナーのクロマチックハーモニカ
HOHNER Super Chromonica 270 270/48 C

想像より遥かに演奏は難しかった。ハーモニカは比較的演奏しやすいだろうと思っていたけれど、それは甘かったようだ。何が難しいかと言うと、音はでるんだけど、どうしても隣の音も鳴ってしまう。単音で鳴らしたいんだけども和音になってしまうのだ。
そう言うわけで、今は単音で鳴らす練習だけをしている。
数時間練習もすれば何となく感覚はつかめてきたけれど、まだまだ時間が必要だと思う。吹いて吹いてポジションと口の形を体に染み込ませなければならなそうだ。山でハーモニカを吹ける様になるまでには、まだまだ、当分時間がかかりそうだ。

今回久々に楽器を手に入れた。
シンセサイザーは楽器だと思っていないから、ギター、トランペット、パチカに続く楽器になる。気合を入れて練習するんじゃなくて、手元に置いて仕事の息抜きに吹いてみようと思う。いつか人前で披露できるものになったとしたら幸せだ。