初心者のための登山とキャンプ入門

子連れ登山のザック。ドイターのフューチュラ28レビュー / Dauter Futura28

フューチュラ28と北尾家

ファミリー登山を始めて、それに合うザックを買うことにしました。一人が子供を背負い一人が荷物を背負うというパターンで、ちょうどいいサイズや機能を求めて買ったザック、「ドイターのフューチュラ28」についてレビューします。

石井スポーツ ザックの選び方

子連れ登山用ザックの選択基準

デイパックのようにチャックが広く開くタイプ

これまで持っていた登山用のザックは雨蓋がついていてタテに荷物を詰め込んで行くもの。そのほうがチャックに負荷がかからなくて丈夫だし、ギュウギュウと圧縮できるので物がたくさん入る。登山用にはそれがいい。しかし子供の飲み物やタオルやカメラを頻繁に出し入れするので、今回はチャックが大きく開いて中身をバッと見渡せるものがほしい。

フレームがある程度しっかりして「クタッ」とならない作り

普通の学生が背負っているダランとしたデイパックでは物が下に集ってごっちゃりとなってしまい探すのが大変になる。

親子4人分の日帰り登山の荷物が入るサイズ 25~30L

大きすぎると普段使いしにくくなるが、親子4人分となるとこれくらいのサイズは欲しい

2気室に分かれているもの

子連れではほぼ使わない予定の雨具や使い終わったオムツなどを分けて入れたい

できれば街で背負っていてもおかしくない印象

公園や旅行にも使えたらなおうれしい

1万円以内

このような内容で候補となったのがドイターの「フューチュラ28」「スパイダー30」「トランスアルパイン30」。フューチュラはかなり登山を意識した作りで、スパイダーはフューチュラより軽く旅やタウンユースも考慮に入れたもの、トランスアルパインはそれを自転車用にちょっと変えたもの。

ドイターのザックはイワタニ・プリムスが輸入しており、ネットでも店舗でも定価で売っているところが多いとわかったので、店舗で買うことにしました。
色やサイズはどのシリーズでも全部そろえているわけではなく、むしろバラしてあるので、気になった方はぜひイワタニ・プリムスのHPを見てください。背面の機能やサイズや値段の比較表をプリントアウトすることができます。それをもとに店舗に在庫確認をしてから出向くといいと思います。

フューチュラ28のレビュー

ドイターのフューチュラ28
ドイター フューチュラ28

実際店舗で比較して最終的に購入したのは、ドイターのフューチュラ28です。数字は28Lのサイズということです。

全体の作り

ドイター フューチュラ28 正面

ザック全体は軽いというわけでもなく、1300gです。生地も最近では薄いタイプもたくさん見かけますが、こちらは "しっかりめ" な作りです。本格的な登山中に岩で擦っても、この上に座って休憩しても大丈夫そうな感じです。色はファイアー☓チタン というものです。偶然にもすでに持っているキッドコンフォートⅡと同じ色になりました。

ショルダーストラップと背面

ドイター フューチュラ28 ショルダーハーネス

このザックの特徴の一つはメッシュになっている背面です。私はそんなに背中に汗をかくタイプではありませんが、このメッシュと背中のカーブしたフレームにより重さが肩だけでなく腰にも分散される気がして気に入っています。仕様書によると左右と下に熱気を逃がすことによってかく汗の量を25%抑えるんだそうです。通気性だけでなく背中に直接モノがぶつからないので適当にパッキングできる、というメリットもあります。

また、特に気に入ったのはショルダーストラップの柔らかさです。容量の小さなザックだと弱すぎるショルダーハーネスだったりしますが、こんなに薄いのにしっかりしてて、薄すぎず、ゴワゴワしすぎず、とってもちょうどいいです。もちろんショルダーストラップを調節するためのスタビライザーストラップとチェストベルトもついています。

内部と容量

ドイター フューチュラ28の容量

2気室になっていますが、その仕切を取って下からずんずんと詰めていけば結構入ります。ただ背面の両サイドにフレームが入っていて上部は結構カーブしており、狭い印象があります。大きさは「22Lもアリかなあ」とはじめは考えていましたが、実際に手にとってみると 「これくらいの大きさは必要」 と思いました。このポケットにはハイドレーションの水が入り、そのチューブを通す穴やショルダーストラップやチェストベルトにもチューブを通して固定できるようになっています。内部の縫製等はさすがドイター、しっかりしています。

サイドベルトやサイドポケット

ドイター フューチュラ28 サイドポケット

細かいことですが、ザックのサイドにあるこの2本のベルト、これは必須かなあと思っています。上着をくっつけたり、マットを留めたりと何かと使うことが多いですよね。正式にはコンプレッションベルトと言うらしいです。荷物が少ない時に締めて内部を小さくして、ザックの底に荷物が固まって後ろに引っ張られる感じになるのを防ぐんですね。バックルの軽さや質感など、それこそ些細ですが、こういったところもすごく丁寧に出来ています。
サイドポケットもちょっとしたゴミを入れたりするのに便利で、伸びる生地になっています。ちなみにこのザックには表の上部(ロゴのところ)にあるポケットが小さいので、このサイドポケットは重要です。仕様書によれば水筒なんかも入れることを想定して作っているようです。
大きいザックでは当たり前にある機能がこのような小さなザックにも省略せずにちゃんとついているのはうれしいです。
また写真からわかるように、背中にはこれだけの空間が出来ますから汗っかきの人は良いですね。実際に歩くときはもう少し前傾になりますから、メッシュ全体で背中にも重さが乗る感じになります。

レインカバー

ドイター フューチュラ28のレインカバー

スパイダーシリーズかフューチュラシリーズで迷って、最終的な決め手となったのはこのレインカバーです。フューチュラシリーズには嬉しい事にレインカバーがくっついているのです。この程度の荷物だとレインカバーを「買うべきか」「持っていくべきか」悩みそうなので、あらかじめついていれば迷わなくて済みます。

トレッキングポールどめ

ドイター フューチュラ28 どレッキングポールどめ

あと、考えていなかったけどあって嬉しかったのはトレッキングポールをとめるヒモです。上部にはコードロックがついて縛り付けられるようになっています。つくりもしっかりで、この値段でここまで!と驚きです。店員さんも「ドイターはコストパフォーマンスが最高です」と言っていましたが、そのとおりだと思います。

ヒップベルト

ドイター フューチュラ28 ウエストベルト

唯一、残念だったのがこのベルトです。背中に合わせてショルダーハーネスを調節するとこの位置に来るのですが、どっちにしろこれまでのウェストベルトの概念よりだいぶ短いですよね。「腰当て」っていう感じです。あとで仕様書をみたら ”ウェストベルト” ではなく ”ヒップベルト” ってちゃんと書いてありました。おそらく28L程度だと、腰に荷重を分散させる程のモノを背負う前提で作られていないのだと思います。腰骨の出っ張りの上にガッチリベルトをはめて腰で背負いたい人にはこのベルトは短すぎます。店舗で背負ったときに気づいたのですが、これに目をつぶっても、このザックが良いと思ったので購入しました。ここが気になる方は「アルパインシリーズ」をチェックしてみてください。アルパインは自転車乗りのために作られた、というだけあってか、ここのベルトが丈夫なメッシュ生地で背中とズレにくいようにゴムっぽい感じになっていたと思います。自転車をこぐ背中でザックが揺れたらイヤですもんね。まぁ日帰りでは大した荷物はもたないので、今のところ問題はないです。

全体の大きさ

ドイター フューチュラ28を背負った様子

全体の大きさはどうでしょうか。身長158cmの人が背負うとこのような感じです。子供を連れて大きな公園にいったり、ちょっとした旅行に行くのにも使えそうですし、子供の林間学校など、大事に使えば末永く使えそうなサイズだと思います。ただ、寒い季節のハイキングとかになると家族4人分を入れるには少し小さいかもしれません。しかしこれ以上大きくなってしまうと、多くは雨蓋&たて型の選択肢になってしまうので、まぁちょうど良い所で落ち着いたと思います。これで10,500円は安い!と思ってしまいます。