初心者のための登山とキャンプ入門

最終日はサムソンヒル観光 -子どもと海外旅行 in チェジュ島 ⑫-

さくちゃんチェジュ島にて

12/21(水)、この日は13:40のフライト。といってもホテルのロビーまでお迎えに来てくれるから本当にラクだ。現地ホテル送迎付きのツアーと言うのは移動の楽さということ以外のメリットがたくさんあるように思った。まず到着が何時のフライトになっても無事ホテルまで届けてくれるので、バスの心配もないし空港で係員の人に出会ったときにもう気を緩めてもいい。
現地の人に1人直接話して困った時に連絡したり質問したりする人が出来るのは本当に心強い。本当だったら帰国日もフライトの状態とか何時間前に到着とか気を引き締めないといけないところだけど、言われた時間にロビーで何も考えずに待ってればそれでいい。
荷物がどんなに運びづらくても空港のカートまで連れてってくれるから何も困らないし。結果的に行きに寄った免税店も楽しかったし、帰りの立ち寄りは無かったのでそれも良かった。

そうそう、たしかこの日の朝食はホテルのバイキングだった。滞在中朝は3回来たけど、1枚だけ朝食クーポンがもらえたんだっけな。とにかくレストランは広くて、メニューはなかなか豪華でおいしかった。私たちは角の席を選んだんだけど、さくちゃんが度々部屋中央の、食事が置いてあるエリアに出掛けるのでおやっぱり落ち着いては食べられなかった気がする。みいちゃんはこういうとき大人しくしてるからほんとにうらやましくなってしまう。

そして私たちは午前中は「三姓穴」サムソンヒルというチェジュが独立国であったころの「タムナ」を創始したといわれている「高」「梁」「夫」の三神山の誕生伝説が伝えられている国家史跡だ。簡単に言うと、ここにある3つの穴からこの三神人が出現して、海のかなたから使わされた三姉妹と結婚して国を繁栄させた、というものだ。史跡への入場料は2500ウォン。180円くらいか。

園内は太い木のある静かで落ち着いた雰囲気で、その中に博物館とか伝統的な感じの作りの建物があった。あまり広くは無いのですぐに回れる。周囲は低い塀で囲まれていてこれまた良い感じだ。
入る時、入り口を探して塀の周りの歩いていたらだいぶ歩いたころ目の前にKALホテルが現れて驚いた。入り口のすぐ右あたりからスタートして右回りに一周したことが、一周しきったころに分かった。今考えれば分かることだけど、ということは出入り口は1つだという事だ。

私たちは何も考えずベビーカーを持って行った。ほんの少し迷ったけど、後で取りに戻るのが面倒だと思ったんだ。でも実際園内は全部石畳で、ベビーカーは本当に邪魔だった。「出入り口同じだから、置いて行った方が楽しめますよ」入り口のおじさんはどうしてそう教えてくれなかったんだろうかと、何回か思った。たしかさくちゃんは一度も座らなかった。でもこのころは、車に轢かれる心配なく自由にサクチャンが歩けて私も解放される場所がとてもありがたく感じていたから、「あぁすごく良いところだ、ここで何時間も潰しても良かったなー」と思った。実際、きれいに整備されて、でも日本でも昔からあるお寺のように静寂で神聖な空気と言うか。そういうのがすごく落ち着いた。

博物館で面白かったのは、この伝説の映画だ。アニメなんだけど、たしか日本語で見たかな。さっき書いた国の始まりの話は文字で見るとピンとこないけど、アニメでストーリーを追ってみるとスッと入ってくるんだよね。で、アニメの中では3人ともキャラが違うんだけど、その後にその三つの穴を実際見ると、完全にあの顔をした高さんと、あの髪形の梁さんと…って見えてくるっていうか。創始伝説はだいたいどこでも本当とは思いがたいものだけど、こうやってアニメみて実際その穴も見ると不思議と親近感湧いてくるっていうか。やっぱ映像の力ってすごいね。なんかやたら感心した覚えがある。やっぱさ、何を見ても「ピンとこない」「記憶に残らない」っていうのが一番残念だから。とくにこういう史跡や歴史的建造物を観光した時にさ。

あとは、途中にあったちょっとした階段を登ったり降りたりを2人が楽しそうにしてたのでゆっくりと遊んで、写真を撮ったりした。
サクチャンは旅の後半であそさんのまねをして「メイ、おいで」と言ってたまにみいちゃんを呼びに行って、時にはみいちゃんを背中から押したりしていた。そんな風にしゃべるのは始めて聞いたのでびっくりした。あと、ムービーを見ると、このころはほとんどしゃべれないながらにもあそさんが手にした食べ物を自分にも食べさせろとしっかり要求しているのが見てとれておどろいた。 そんな感じで最後の観光は終わった。残念ながらまたコーヒーチケットは使えなかった。

あっというまの帰国

ホテルでまた現地ガイドの宋ヨンスンさんに再会し、いよいよ空港へ向かった。運転手のおじさんは荷物の詰め込みも下ろしも快く進んでやってくれた。まったくチェジュに来て嫌な人にあったことがないのは偶然だろうか。

車内では、宋さんにあったら必ず聞こうと思っていたことがあった。昨日買ったホットゥクのパッケージにハングル語で書かれた、作り方の文章を翻訳してもらう事だ。
読んでもらうと、やはり想像していたものとは違うところがいくつかあった。たとえばお水の温度とか、手にサラダ油をつけて丸める所とか。当たり前なんだろうけど、宋さんはそれをすらすらと日本語にした。「こういうことが、今の自分たちには出来ないんだなぁ、言葉を知らないってことは」なんかそう実感した事を覚えている。

空港に着くと宋さんはいくつかの注意事項を教えてくれて、もうここで入国するだけっていうところまで来て帰って行った。とてもさみしい気持ちになった。その注意事項の中に「みかんは機内に持ち込めない」「おなかに入れていかないと」みたいな事があった。みかんはあそさんがコンビニで買ったのをはじめとして、その後いろんなところでもらったけど食事がおいしいものだらけだったので私はみかんを食べることもなく、みかん好きなあそさんはせっせと食べていたけどそれでも減ったと思ったら増えたりで、結局出発間際に10個近くあったと思う。
ホテルで荷物をまとめてる時に「お姉さんにあげたら?」的なことをチラッと提案したら「まだ数個なら食べれる」とあそさんは言っていた。私はみかんを連続して食べられないので驚いた。
で、出国ゲートの間際のベンチに座って、最後のみかんを食べた。あそさんは一気に数個食べたと思う。私はおいしいんだけど、ほんのちょっとしか食べられずに、「もうだめだ」といって最後少し残したのはゴミ箱にさよならして出国した。

帰りの飛行時間はナント1:40だった。これは新幹線ののぞみで名古屋から東京までと同じだから良く覚えている。行きより短い。2時間を切るなんて!おどろいた。だからあっという間に着いた。機内の記憶がないくらい。

セントレアからはまた愛想のいい名鉄バスに乗って、藤が丘まで行きそこからあそさんち経由でタクシーで帰った。すごく近くてアッサリ着いた。ザックだしベビーカーもあるから歩けないことも全然ないんだけど、明るいうちにほとんど疲れずに家に着けたので非常にありがたいと思った。

今回の旅は後日あそさんも言ってたけど、ギリギリな珍道中じゃなくて安全な旅だったけど、まぁ初めての子連れ海外旅行が幸せな記憶だけを残して終わって良かった気もする。でもたとえ大変であっても、挑戦し続けるようでありたいなぁと思うけど。とにかく一番は一緒に旅行できるお友達がいて本当にラッキーだとおもう。