初心者のための登山とキャンプ入門

屋根裏で暮らす蜂を捕獲。それはアカマルハナバチだった

屋根裏換気口に住む蜂を捕獲する姉
屋根裏換気口に住む蜂の捕獲を試みる姉

北海道・旭川 -半森ぐらし- #9

2020年6月10日(水)。アラヤシキの周りの雑草を抜いていると、屋根裏の換気口に頻繁に出入りする蜂を発見。スズメバチではないので姉が虫取り網で捕獲。

それはミツバチの仲間の「マルハナバチ」。その中の「アカマルハナバチ」だった。どうやら屋根裏に巣があるようだ。

(※文中の「アラヤシキ」とはアラタの屋敷と言う意味で、買った自分の家をそう呼んでいます。)

アラヤシキ初の草むしり

アラヤシキの西側の様子
アラヤシキの西側の様子。雑草が生えて歩き辛い

スズメバチに起こされる

朝は6時前に蜂に起された。 連日のスズメバチ騒ぎでスズメバチの羽音に敏感になっていて、その音だけで目が覚めた。寝ているソファーのちょうど上には換気扇があって、そこから羽音が聞こえてくる。スズメバチが換気扇に近づくとブーンと恐ろしい音が部屋に響くのだ。

昨日、殺虫剤をかけたスズメバチの音に近い。まだこの家の周辺を飛び回っているのだろうか。

そのスズメバチは軒下に巣を作るのだろうか、と寝ぼけながら観察しているとどこかへと飛んでいった。そして寒さに震えながら2度寝した。山の朝は寒い。アラヤシキはとても寒い。

7時に目覚ましが鳴り、起きようとしたが寒すぎてソファーから出ることができなかった。そのままウトウトとして、八時前に目を覚ました。
朝ごはんには昨晩姉がくれたニンジンの甘酸っぱいサラダを食べた。けっこうなボリュームがあって、それを食べ切ると腹がいっぱいになった。

さて、今日は何をするか。やることが多すぎて毎日決めるのが難しいが、今日はアラヤシキ周囲の草むしりをすることにした。
これまで学んだことは、とりあえず一日の間で外に出ている時間を作ること。こうすることで家の外で起きている現象を知ることができる。スズメバチが巣を作っているのを発見出来たのも、外に出てうろうろしている時だったのだ。

雑草とはなんであろう

アラヤシキ初の草むしり。何に出くわすかドキドキである。

とりあえず道具も何もないので、軍手をつけて文字通り手で草をむしっていく。全力でやると大変なので、とりあえず家の周囲の導線だけ確保できればよいと思った。蜂の巣を探す時とか、ハチトラップを仕掛ける時とか、雑草が多くて歩きにくいのだ。そこをクリアにする。

しかし雑草とはなんなのだろうか。自分にとっては全てが雑草に思えるし、全てが雑草ではないようにも思える。
お前は雑草なのか?と悩みながら神経質的な草むしりをした。 植物博士でも近くにいたらありがたいが、僕にはどれがなんだかさっぱりわからない。

なのでなんだか素敵な形の葉っぱ、フキなどの食べられるやつ、木っぽいやつ、見込みのありそうなやつ、そういったものだけを残すことにした。

雑草が多少はなくなって歩きやすくなった家の周囲
ちょっとはきれいになったと思う。後に通りを塞いでいるフキも刈った

虫は思ったよりいないけれど、最近は蝶とか蛾とか、パタパタする虫が増えた気がする。土の中にはミミズがいてモゾモゾと動いている。

アラヤシキの裏のゴミ

家の裏には廃材的なものが置いてある。置いているのか捨てているのか。
たぶん、時間をかけて土に帰そうとしていたのかもしれない。そんな感じなので、結構な量のゴミが落ちている。しかしビニール袋とかはもちろん、ホタテの貝殻とか、ぜんぜん土に帰っていないのです。

アラヤシキの裏のゴミ置き場
木材をはじめいろいろなゴミが置いてあるアラヤシキの裏側

アカマルハナバチの捕獲

そして早速、屋外作業の成果がでた。

ふと上を見上げると、屋根裏の換気口から蜂が出入りしているのを発見した。何匹もいるのでスズメバチではないし、それよりもっと小型で、毛がモサモサとしているミツバチ的な蜂なのだ。屋根裏に巣があるに違いない。

スズメバチでさえなければ家のどこで暮らしたっていいけれど、スズメバチ対策にバルサンをたこうとしていたので困った。ミツバチとかだったら追い出すのはかわいそうだ。

とりあえず、蜂の出入りがどれくらいあるのかが気になったので、カメラを置いて定点で観察することにした。
するとどんな蜂かは確認できないが、その蜂は何匹もいて、換気口を頻繁に出入りをしていることが確認できた。

姉がやって来てハチを捕獲

テニス帰りの姉が美味しいパンをお裾分けしにやってきた。

旭川のマルハナバチの会的なものに参加している姉に、どうやら屋根裏でハチが暮らしているようだ、と告げると「覗いてみよう」となった。僕一人だとそんなことをやる勇気がないので非常に助かる。

はしごを立て掛けて姉は登る。しかし屋根裏の通気口を覗いても何も見えないという。ヘッドランプで明かりを照らしても見えないようだ。入り口は思ったよりも狭いと姉は言っていた。

捕獲してみよう、ということで姉が車から虫取り網を持ってきた。車に虫取り網を常備しているのだろうか。

そんな小さな網で捕まえられるんかなと思っていたが、姉は割と早い段階で蜂を捕獲した。手首の返しもなめらかで妙にこなれている。さすがハチの会に入っているだけはある。

そしてその捕まえたものは、 体長が2センチほどの毛むくじゃらの蜂だった。ぶんぶんと音を立てて網の中の出口を探している。

姉が部屋に入り、ビーカーと靴のインソールを持ってきて、網からそこに蜂を移し替えた。ペットボトルがあればそれが一番いいらしいがアラヤシキにはない。
しかしインソールの代わりになるものははいくらでもあったんじゃないだろうか、と思った。

捕獲したマルハナバチ
虫とり編みからビーカーに蜂を移す

ビーカーの中の蜂の姿はまるまるとしてかわいかった。必死に出口を探そうとウロウロしたり、混乱したかの様に地面をモゾモゾとやったりしている。
ビーカーの注ぎ口には隙間があるけれど、そこに頭をグリグリと突っ込んで出ようとしている。その姿がかわいらしい。

マルハナバチの中の、アカマルハナバチ

この蜂はマルハナバチという蜜蜂系の蜂であることは間違いなさそうだったけれど、マルハナバチにも種類がたくさんある。その中のどれだろう。

我々がマルハナバチの資料で確認した感じだと、「アカマルハナバチ」で間違いないんじゃなかろうか、ということになった。

屋根裏に巣を作っていたのはアカマルハナバチ。在来種だ
屋根裏に巣を作っていたのはアカマルハナバチ。在来種だ

アカマルハナバチはビーカーの注ぎ口に頭をグリグリと突っ込み、ほふく前進で脱出するとどこかへ飛び去って行った。屋根裏の巣に戻り、今日は怖い思いをしたんだ、とみなに告げるのだろうか。

家に帰った姉からアカマルハナバチで間違いない、とラインのメッセージが来た。どうやら写メを知り合いのマルハナバチ博士に送ったようだ。

今のところ、巣作り中のスズメバチの巣が2つ、失敗したであろう過去の巣が1つ、マルハナバチの巣が1つアラヤシキにあることがわかった。
家を買う際は蜂の巣に関して全く注目していなかったが、長い間この家は蜂の住処になっていたのかもしれない。

今度はアリ

スズメバチの巣は2個破壊できたので概ね対策は出来ている気がする。しかし今度は、台所のシンクに数匹のアリがいることを確認した。普通のよく地面にいる、小さくて黒いアリだ。
たぶん、朝ごはんに食べたニンジンサラダの匂いにつられてやってきたのだろう。ハチミツの入った甘ずっぱいサラダだったのだ。

まあアリはスズメバチと違って近隣の住人に迷惑をかけないので緊急ではないけど、近いうちにアリの好きな食べ物を調査し、経路を観察して発見して塞がなければならない。無駄だろうけれど。

アラヤシキで暮らし始めて1週間ほど経つだろうか。 部屋をDIYでおしゃれにとか、そんなレベルには未だにない。自然に慣れ自然と共に生きる術を学ぶのが先決である。