初心者のための登山とキャンプ入門

キツツキ(アカゲラ or クマゲラ)に家をつつかれる

木材をのこぎりで切る姪

北海道・旭川 -半森ぐらし- #32

2020年7月3日(金)。朝から体調が優れなかったが、キツツキやカラスに起こされてゆっくりできない一日だった。しまいには姪まで遊びにやって来た。そして彼女たちは部屋に置く机やイスを作った。

(※文中の「アラヤシキ」とはアラタの屋敷と言う意味で、買った自分の家をそう呼んでいます。)

たくさんの来訪者で寝られない

「さくらとででのへや」でパスタを食べる姪
毎週送られてくる旭川のフリーペーパー「ライナー」。こちらは9月8日号。

朝、5時過ぎに起きる。コーヒーを淹れ、一緒にウエスタンで買った100円のかりんとうを食べる。カーテンを開け、昨日の様に靴が移動していないかの確認。靴は動いていない。クルミはなくなっていない。
昨日もクルミは取られていなかったが、リスはどこかに行ってしまったのだろうか。

6時頃、ソファーでうとうとしていると玄関から「ガタガタッ!」と大きな音が聞こえた。何か動物が来た!と思いカーテンをそっと開け外を覗く。人だ!外に確認できたのは人間の後ろ姿だった。
たぶんポストに何かを入れたのだと思いポストを確認する。すると旭川のフリーペーパー「ライナー」が入っていた。

ついに、ライナーを配っている人の姿を捉えた。
ライナーは姉が手配してくれたのでアラヤシキに配達されるようになっていた。今までたぶん、3、4回は届けられていたとは思うけど、いつも気が付けばポストに入っていた。僕は家にいるのがほとんどなのに、いったいいつ配っているのだ、と気になっていた。そして今日、その配達車の後ろ姿を目撃した。朝6時。とても早い。

毎日ピッケルを振り過ぎたせいか小指が曲がらない。それに服を着こんでもご飯を食べても体が温まらない。喉も唇もやたら渇く。
ちょっと調子が悪そうなのでソファーでうたたねをする。外に置いた2つのクルミは消えている。リスはまだいたようだ。良かった。

7時頃、アラヤシキの板壁を「ゴンゴンゴンゴン!」と強打する音がして、飛び起きる。何事だと思い窓から外を見るも何も確認できない。夢だろうか?すると再び、何か硬質なもので壁を強打する音が聴こえる。その音が家中に響き渡る。ノミとハンマーを使い家を破壊しようとするおじさんが頭に浮かぶ。怖すぎる。

意を決してドアを開け外を覗く。すると音が聞こえてくる辺りに、くちばしの長い鳥がとまっていて、壁をつついている。キツツキだ。白黒で、目が真ん丸でとぼけた顔をしている鳥だった。しかし目はクマゲラの様にとぼけていたが、カラーリングはアカゲラだった。なんだろうか、寝ぼけていたのかもしれない。
現場を抑えねば、と急いで部屋からカメラを持ってくるがその鳥はすでにどこかに消えていた。鳥がつついていた場所を確認してみるも、穴を開けられた痕跡は見つからなかった。
そしてまたうたたねをした。家をつつくのはとても怖いので、やめてくれ。

8時頃、屋根から「グワシャー」っと音がして飛び起きる。今度はカメラを持って外に出る。屋根を見上げながらアラヤシキを一周する。
しかしそこには何もいなかった。たぶん、カラスかなんかが着陸してまた離陸したんじゃないだろうか。
今日は今朝から色々とやってきて、寝ようとすると起されてしまう。諦めて起きよう。

今日は体調もイマイチなので、草刈りはやめて軽めに何かしようと思った。そして昨日の、姪のペンキ塗りの片づけをした。
ペンキは作業部屋の床だけでなくリビングにもついていた。それをタワシでゴシゴシと落とす。水性なので簡単に落とせるが、隙間に入ったものは少し面倒だ。
家の周りも軽く掃除なんかして、ちょっと仕事して、昼飯にラーメンを食べてまたソファーで寝る。とにかく寝て体調を戻すのだ。

ノコギリを使ってイスを作る姪

木材をのこぎりで切る姪2

いい感じでウトウトとしていると、外から「ダダダダダ!」と走る音が聞こえ、そしてドアがガチャと開く。まさか、とは思ったがやはり姪2人だった。初夏の高原を散歩するようなお揃いのおめかしをして、姪2人がやってきた。
よし、僕の今日一日は終わった。まあどの道一日中寝ている予定だったのでいいのだ。体力は回復できないだろうけれど。

姪らは昨日ペンキで塗った棚の出来栄えに満足すると、二人でその棚を嬉しそうに彼女らの部屋に運び入れた。そして何やら自宅から持ってきたクッションなんかも部屋にいれたりして、日々変化していく自分の別荘に満足げであった。

2人は今にも壁を塗りたいらしいが、ちょっと時間が足りない。壁の塗装をするには朝からやらなきゃならないし、服も用意してないし、やはり母親の手助けも必要だ。
そう彼女らに告げると、今度は「椅子を作る」らしい。

僕の持っているいくつかの木材、アラヤシキに誰かが取り付けてあった棚、また倉庫にあった廃材なんかも持ってきて姪に渡した。
すると上の姪はメジャーで計って線を引き、早速のこぎりで木材を切り始めた。昨日使い方を教えたので普通に使えている。下の姪ものこぎりに挑戦し、細かい端材で積み木を作っていた。
ある程度教えればあとは勝手にやるのでたくましい。僕はところどころ手伝いながら、アイデアと判断は姪にまかせた。

左:昨日色を塗った棚 右:本日作ったイスと机
左:昨日色を塗った棚 右:本日作ったイスと机

出来上がった机と椅子はなかなかの出来栄えだ。もちろん強度なんて期待できないが、僕が座っても問題ないくらいにはしっかりしている。そしてその椅子と机を、嬉しそうに彼女らはまた部屋に運んだ。ドアを閉めて部屋の中で積み木で遊んだりしているのが面白い。

こうやって、姪の部屋には棚と机と椅子がそろった。壁と天井と床が汚すぎるが、それでも部屋っぽくなって、アラヤシキにある3部屋の中で一番居心地が良くなった。ここを僕の寝室にしてしまおうか、なんて思ったりしてしまう。