初心者のための登山とキャンプ入門

スズメバチの殺虫剤「バズーカジェット」と「スーパージェット」のレビュー

スズメバチの殺虫剤「バズーカジェット」と「スーパージェット」

北海道旭川・移住の記録 #35

2020年7月6日(月)。過去に数回、スズメバチにフマキラーの殺虫剤「ハチ・アブ ジェットバズーカー」を直接かけたが逃げるだけで殺せはしなかった。しかし昨日、新たに購入したアースの「ハチアブ スーパージェット」をかけると瞬間的にスズメバチは落ち、死んだ。

ハチ・アブ バズーカジェット と スーパージェット

ハチアブスーパージェット 蜂駆除スプレー 殺虫+予防効果 [455mL]
ハチアブスーパージェット 蜂駆除スプレー 455mL

5時前に起きる。

昨日はついに、スズメバチを殺虫スプレーで殺した。そのスプレーの名はアースの「ハチアブスーパージェット」である。

以前殺虫剤を探しにツルハドラッグに行ったときに、そこでは2種類のスプレーが売られていた。一つはアースの「ハチアブスーパージェット」であり、もう一つはフマキラーの「ハチ・アブ バズーカジェット」である。容量は100mlほど後者の方が多く、値段も400円ほど高かった。

僕は値段の安いアースのハチアブスーパージェットで良かったが、ツルハドラッグでは売り切れで買えなかった。そして一つも売れていなかったハチ・アブ バズーカジェットを購入することとなった。

ハチ・アブ バズーカジェット 550ml
ハチ・アブ バズーカジェット 550ml

ハチアブスーパージェットが売り切れの理由はたまたま在庫の問題か、もしくは値段が安いからだろう程度にしか考えていなかったが、それでもずっと気になっていた。そして先日、たまたま行った激安スーパー「トライアル」で安く売っていたので手に入れたのだ。

旭川のスーパーやホームセンターで売られている蜂用の殺虫スプレーは、この2種類がほとんどだと思う。

スーパージェットをかけるとスズメバチはすぐに落ちた

2度経験したことがあるが、日が暮れる頃になるとスズメバチが網戸に張り付くことがある。窓を開け網戸にしているので飛んでくると羽音が聴こえる。
日暮れ時にスズメバチがやって来る理由はわからないが、僕は今夜の寝床探しではなかろうか、と想像している。ビバーク的な。

そうして昨日もスズメバチはやってきて網戸に張り付いたのを確認した。僕はダッシュで玄関のハチアブスーパージェットを取りに行き、網戸越しにスズメバチに噴射した。するとスズメバチは、ぽてん、と窓の桟に落ちた。飛んで逃げるそぶりも全くなかった。
スズメバチは全く動かなかったが念のためにもう一度スプレーをかけた。するとその勢いでスズメバチは外の地面へと落下した。

これはもしかしたら殺せたのかもしれない、と思い外にでて確認してみる。念のため箒でスズメバチが落ちた辺りをバシバシと叩いてみる。
すると雑草の茂みにスズメバチの死骸を発見した。

網戸越しに見た生きたスズメバチよりも小さく感じた。スズメバチはお腹側にきゅーっと丸まるようにして死んでいた。羽はきれいに大きく開いている。
例えば僕がスズメバチサイズだとして、体の何十倍も大きなサイズの殺虫スプレーをかけられたら、やはりきゅーっと丸まって死んでしまうかもしれない。
そんな、圧倒的な威力と致死量の猛毒を浴び、意識もしないままに、一瞬のうちに体が自然と曲がり身体の機能が停止して落下する。そんな死に方に見えた。ペットボトルのトラップよりは楽な死に方に見えるが、酷い死に方に変わりはないだろう。

スズメバチを殺すのにはスーパージェット、巣の攻撃にはバズーカジェットか

スズメバチの殺虫剤「バズーカジェット」と「スーパージェット」
こちらのハチ・アブ ジェットバズーカーは後日購入した800mlのタイプ

今回初めてスーパージェットを使ったが、バズーカジェットに比べると匂いが違う。バズーカジェットは割と爽やかな匂いだけれど、スーパージェットは強烈な匂いがする。ゴキジェットを始めて使った時にこれはヤバイ匂いだと感じたけれど、その時の印象を持った。まさしく殺虫剤の匂いだ。

これまで4度、スズメバチに直接バズーカジェットをかけてきたが、どれもスズメバチが嫌がって逃げるだけで殺すまでには至らなかった。もちろんスズメバチの体長や体調にもよると思うが、今回始めてスーパージェットを使用して、そして初めて殺すことができた。

今回のはたまたまだったかも知れないが、今のところスーパージェットが今後のエースになるだろうと期待している。
ちなみにスズメバチを殺したいならスーパージェット。巣をダメにするならバズーカジェットだろうか。最大12mまで薬剤が届くらしいので、距離のあるスズメバチの巣を攻撃するには良いと思う。

(※ 後日、バズーカジェットはアブ(アカウシアブ)に有効とわかった。バズーカジェットは噴出力が強いので、逃げ足の速いアブを追いながらスプレーをかけることができるのだ。)

以上、スズメバチと1か月戦ってこの様な知識を得た。

スズメバチが家の中に入ろうとして、やめる

朝7時から久々の笹刈りを1時間30分やり、9時過ぎからはアイヌ記念館で資料作成のお手伝い。今日の旭川の最高気温は30度と暑く、汗を書きながパソコンにひたすら入力した。

それを14時頃までやり自宅へ帰ってくると、駐車場にはブルーシートに覆われた大量の木材が置いてあった。玄関ポーチの修理に使用する木材を、一緒にやってくれる浅井さんがトラックで運んで来て置いといてくれたのである。 また倉庫には木材を切断するための大きな丸のこ、そして煙突ストーブまであった。

こんなに重い物の荷降ろしを浅井さん一人にやらせてしまい申し訳ない、と思いながらそれを駐車場から家の前まで担いで運ぶ。汗をかきながら4往復くらい、小山を登っては下りた。
ハチトラップの水分はこの暑さで飛び、カラカラだ。その中でハチが出よう出ようとプラスチックの壁を叩く。「カサカサ」とした乾いた音が聞こえてくる。スズメバチ以外の虫も入ってしまい、二匹は狭い円の中をぐるぐるといつまでも周っている。

ペットボトルとラップにかかったハチ

運んできた木材を自宅の敷地内のどこかに置こうと考えたが、なんというか、邪魔だったので家の中へ運び入れた。一番長い木材は3m60cm以上もあり、入り口から運び入れるのは不可能だった。なので部屋の窓から入れよう、ということで窓を開け木材を部屋に押し込む。

そこにすかさずスズメバチがやってきた。待ってました!みたいなタイミングでやつは一目散に家の中に向かう。ヤバイ、入られる!と焦るも木材を部屋に入れている最中なので窓は閉められない。3m60cmの木材のちょうど半分くらいが部屋に入ってしまっているので、押しても引いても間に合わない。

終わった。家に入れてしまったスズメバチとどう戦おうか、と頭に浮かんだ瞬間だった。スズメバチは部屋と外との境界線上でピタっと止まり、尻を少し下げてホバリング。そして部屋の中を一瞥し、一瞬何かを考えると身をひるがえしてどこかへと飛んでいった。

焦った。家の中に入らないことを選んだスズメバチは賢いのかもしれない。もし入っていたら、この後僕と壮絶な殺し合いになったことだろう。狭い家に閉じ込められ、そして殺意に満ち満ちた大きな人間に襲われるのだ。

部屋に運び入れた木材
部屋に運び入れた玄関ポーチ用の木材

蜘蛛のこと

最近家の周りに蜘蛛が増えた気がする。僕がここで暮らし始め、明かりを点ける様になったからだと思う。蜘蛛は窓の外や家の明かりがこぼれる場所に巣を作っている。
そして、大きくなっている印象がある。僕が羽虫を呼び集めたせいで蜘蛛が肥えたのか、季節的なものなのかはわからない。あるいはもともと大きな蜘蛛で、僕が気づかなかっただけなのかもしれない。

家に明かりが点くと羽虫がやってきて、それを狙う蜘蛛が蜘蛛の巣を張る。そして次は、その蜘蛛を食べに来る何かがやってくるのだろうか。