初心者のための登山とキャンプ入門

ナタで笹刈り・ハチミツのハチトラップは効果あり

ナタで笹を刈る

北海道・旭川 -半森ぐらし- #28

2020年6月29日(月)。アマゾンで購入した「千吉の腰鉈165mm」なるナタを使い笹を刈る。笹の根っこの事はとりあえず忘れて、ナタでどれくらい笹が切れるかをテスト。簡単に切れれば藪こぎも怖くない。
なおハチミツ入りのハチトラップを設置して23日。スズメバチはたくさん捕れている。

(※文中の「アラヤシキ」とはアラタの屋敷と言う意味で、買った自分の家をそう呼んでいます。)

ナタを使って笹刈りをしてみる

アマゾンで購入したナタ千吉
千吉 サヤ入り 腰鉈 双刃 鋼付 165mm

※下記の「ミント」は間違いで正しくは「オレガノ」です。オレガノをミントと間違っていたのです。

5時28分に起きる。やや頭が痛く、体がバキバキである。10本の指は寝起きからパンパンである。
しかし腰が幾分楽な様にも思う。たぶん一昨日コメリのマッサージチェアで腰を激しく揉まれたからだ。マッサージチェアがあれほど痛いと感じたのは生まれて初めてだった。肉体労働とはこういうことなのだ。

起きた時はクルミはまだあったけれど、朝食を食べている隙にリスに持っていかれたようだ。

今日は、昨日届いたナタを試す日だ。人生初のナタを買い、人生初のナタを振るう。購入したナタは千吉というメーカーの腰鉈・双刃で165mm。手で握るとずっしりと重く、このパンパンの指でまともに振れるのかどうか心配になった。
ナタを購入した理由は先日家の裏の斜面を「藪こぎ」したからだ。斜面を自由に行き来できる様にするために笹をサクサクと刈っていきたい。そこでナタがいいのでは、と思ったのだった。

ナタには鞘が付いていて、腰ベルトに装着できるようになっている。
その昔、3日で辞めた鉄筋のバイトを思い出す。六本木に建設中の病院の現場だったと記憶しているが、朝のラジオ体操の景色は壮観だった。現場にはジャンルの異なる会社からたくさんの人数が来ていて、それぞれ腰にぶら下げている道具が異なっている。それを見て、彼らがどの仕事をしているのかがわかった。我々鉄筋組は針金をくるくると回す道具を持っていた。

鉄筋の仕事はあまりにもハードすぎて3日で辞めた。しかし学ぶことは多かった。家も店も彼らが汗を流して土台を作ったのだ。コンクリートに隠されて目には見えないが、人知れずものすごいハードな作業をしている人たちがいるのだ。感謝を忘れてはならないと思った。
もちろん鉄筋だけでなく道路工事なんかもそうだ。誰かが作ってくれたのだ。

仙吉の腰鉈を使ってみる

アラヤシキの裏、北の笹を刈る。北の斜面にはびっしりと笹が生えているが、その斜面の際までの平地の笹を刈ってタケヤリ状態にする。根は後日ちまちまと日々の日課として抜いていく予定だ。

一刀目。笹の葉を掴まずナタのみで切ろうと試みる。しかし無理だった。ナタの切れ味が鋭ければ、ひょっとしたら刀でワラを切るみたいにいけるかな、なんて淡い期待を持っていたが全然無理だった。続けざまにバシバシやってみたが、さすがになんともならない。叩いているだけだ。

インパクトの瞬間。片手だと笹のしなりに勢いを殺され、刈れない
インパクトの瞬間。片手だと笹のしなりに勢いを殺され、刈れない

続いて笹を左手でつかみテンションを掛けた上で笹を振るう。しかしこのパターンでも切れない。あれ、全然切れないじゃないかー、なんて思った。ナタは笹に向かないのだろうかと不安になる。

ナタで叩きつけるだけでは笹にバシッとはじかれる
インパクトの瞬間。ナタで叩きつけるだけでは笹にバシッとはじかれる

しかしすぐに自分の切り方が間違っていたことに気づく。薪を割るイメージでナタを叩きつけてたが、どうやら違うようだ。
やはり切らなければならない。刀を振り下ろす様に、薙刀でなぐ様に、力任せにするのではなくナタの重さを使って切るのだ。それがうまくいけばスパッと切れる。とても気持ちがいい。

慣れないのではじめはバタバタとしながら笹を刈っていたが、次第に慣れスピードは上がっていった。たぶん、笹を竹槍状態にするだけならば、ピッケルで叩き切るよりも遥かに早い。

そして予定していたエリアの笹をあっと言う間に刈ることができた。もっと笹を刈ってナタを扱う技術を向上させたかったが、笹エリアがすぐに消滅してしまうのも嫌だったのでグッとこらえた。
残ったタケヤリ状態の笹を見て、今後の根を引っこ抜く作業に気が重くなった。

北の斜面だから日が当たらない上に、空はすでにミズナラや桑、カエデなどの諸先輩方にすでに抑えられている。笹を刈ることで前よりも明るくなったこの場所に、今後どんな樹木が育つのだろうか。

ハチミツのハチトラップは効果あり

さすがにここに置いたクルミは持っていかないようだ
ハチミツの水割りのハチトラップにかかったスズメバチ

アラヤシキの周囲には現在5つのハチトラップがある。2つは家の外壁に画鋲で留めてあり、残りの3つは森の木々に吊るしている。

外壁の2つは砂糖、リンゴ酢、酒が入ったスペシャルなハチトラップだけれど、成果はなし。リンゴ酢を入れることで蜂以外の虫が入らない仕組みだけれど、蜂が近づいているのを見たことがない。場所が悪いのかもしれないが、酢の量が多すぎたのかもしれない。

森の3つはハチミツの水割りだ。一つは小さな虫が入り、もう一つは2匹ほどスズメバチが入っている。そして最後の1つはたぶん、少なくともスズメバチが4匹は入っている。大当たりのトラップだ。

一番最初にハチトラップに落ちたスズメバチは、琥珀色をした水割りハチミツのプールを一生懸命に泳いでいた。しかし翌日には動かなくなり、体は次第にプールの中でボロボロと崩れ原型がわからなくなった。そのプールに新たなスズメバチが落ち、そしてボロボロになり、を繰り返した。ハチトラップの水面には何か黒いものがたくさん浮いている状態となった。

こんな汚いところに誰が落ちるのだろうか、そろそろハチトラップの中身を入れ替えるべきだろうかと思っていると、また今日新たなスズメバチがそこに落ちた。スズメバチは空を掻き、出よう出ようともがいている。
悲惨な光景である。それはまるで、地獄から抜け出そうともがいているスズメバチに、魍魎どもが逃さんと体に絡みついているかの如くである。スズメバチは空を目指しあがき両の手は空を漕いでいる。脚は掴まれ羽ばたくことはできない。
目を塞ぎたくなる様な絶望的な光景であるが、スズメバチは世界の嫌われ者なので、しょうがないと言えよう。

蜂トラップにかかったスズメバチを撮影するついでに、森の樹木、草花を撮影して回った。今後誰がどの様に成長し、またそのエリアがどの様に変化していくのかを観察するためだ。

このツルはどこまで伸びてゆくのか。どうやってそこまで行ったのか
このツルはどこまで伸びてゆくのか。どうやってそこまで行ったのか

旭川のじいさん達はすごい

午後は姉の誘いでアイヌ記念館のお手伝いに行ったが、それはお手伝いのための打ち合わせだった。アイヌ記念館にある収蔵品の資料を作成するための手順を、みなで話しあった。

姉は旭川にある色々な会に参加しているので知人が多く、その中の一人から「お手伝いしませんか」と依頼があり今回参加することになった。
姉に付き合ってそういった会の催しなどに僕も参加することがあるが、会の主要メンバーはじいさんばかりだ、というかじいさんしか今のところ見ていない。

しかし旭川のじいさん達はすごい。僕なんかより遥かにエネルギッシュで、常に行動しているタフな人たちばかりだ。サケを調査し、ゴミを拾い、外来のマルハナバチを捕まえ、山に登り、アイヌのイベントなんかも手伝っていたりする。旭川の自然や文化を守るために日々活動している。

いつか時間があれば「旭川のじじいたち」みたいなタイトルの文章でも書いてみたい。こんなにすごい人達がいたことを後世に伝えたいと思う。

夜ご飯は姉からお誘いがあり、手作りのドライカレーをご馳走になった。