初心者のための登山とキャンプ入門

自転車旅行70日目:山陰バイク旅行

出雲大社

久しぶりに日記を書く。僕はアラタである。前回の日記でとみちゃんが「三木最終日」と書いてくれたが、実はまだ僕らは三木にいる。何故かと言うと、昨日まで山陰をバイクで旅行してたからなのである。京都、鳥取、島根、とバイクで駆け抜けて来た。雨にずぶ濡れになりながら。

本来ならみつをさんに宮津に送ってもらい、そこから自転車で出発するはずだった。しかし実際はこうだった。宮津に出発する前に、みつをさんからバイク旅行の提案があり、僕らはそれにのり、とりあえず暇なので宮津について行き、宮津で一泊し、僕は腹をこわし、また三木へと帰ってき、一日寝て、次の日にみつをさんが人に貸したバイクを取りに行き、その次の日に出発した。んで、帰ってきて、結局まだ僕らは三木にいる。事前から台風の情報もあり、週間天気予報は一週間雨だったが、あまりにも僕らは三木で時間を使ってしまったので、その埋め合わせをしに雨の中山陰へと突っ込んで行った。

初日、鳥取砂丘

あまりおぼえていないが、書いてみようと思う。

「雨」という天気予報であったが、降っていたのは最初だけで、鳥取への道は楽だった。しかし久しぶりの運転だと言うことと、バイクに危険を感じているとみちゃんを乗せての旅行なのでかなり集中し疲れた。ちなみにバイクはホンダの「フォルツァ」。250ccのビッグスクーターである。かなり良いバイクだ。

宮津へ向かう時と同じように北上し、途中で西へそれ鳥取方面へ。太陽も雲の間からたまにのぞくので、カッパを着ている僕らは暑かった。天気が良かったからか、山間の道は気持ちが良かった。しかし色々なものを見落としながら走っている気がした。

鳥取の前に岩井温泉というところに寄った。こじんまりとした温泉街で、「いわい屋」という温泉旅館で日帰り入浴した。なかなかゴージャスなところだった。

それからしばらく走ると鳥取砂丘へと辿りついた。だるかったが、砂丘の先まで歩きそこから日本海をみた。砂丘は見た目以上に傾斜がきつく、上るのもかなりしんどかった。砂漠、というよりでかいビーチ、というイメージを持った。

この日はまたしばらく走り、「いなばの白うさぎ」の舞台の道の駅で寝た。テレビではイチロウがランニングホームランをしていた。久しぶりのテント泊なので、寝つきが悪かった。鳥取の日本海沿いは、たくさんのでかい風車が印象に残った。夜釣りの船のライトがきれいだった。

とみちゃんとフォルツァ
鳥取砂丘
寝るときのフォルツァ

2日目、島根県・出雲大社

雨の中を、出雲に向け出発した。
松江城を過ぎ、宍道湖沿いの気持ちのいい道を走った。

出雲大社は、こじんまりとしていたが良かった。今まで降っていた雨が、この頃晴れだしたからなのかもしれない。ここでは何だかパワーを得られた気がする。出雲そばは高くて食べられなかった。

この日は日本海に面した「キララ多伎」という道の駅で寝ることにした。この道の駅から見る日本海は実にすばらしかった。日本海のパノラマだった。見ていて飽きる事がなかった。そのせいもあり、夜中は若者が騒ぎうまく眠れなかった。夜飯は、道の駅でふぐの一夜干しを買って食べた。

出雲大社
出雲大社
ふぐの一夜干し

三日目、石見銀山(いわみぎんざん)

この日は一日中雨だった。途絶える事無く雨は降り続いた。
ニュースでは台風沖縄上陸を伝えていた。

石見銀山の前に「温泉津温泉(ゆのつおんせん)」によった。「薬師湯」という銭湯に入った。コーヒーがただで飲めて嬉しかった。体もあったまり、岩銀山に向かった。

石見銀山は、最近世界遺産に登録された日本最大の銀山である。雨が降り山が白く視界が悪く、石見銀山がどんなところだったかいまいち説明が出来ない。観光スポットも入場料が取られるので入らなかった。とりあえず古い町並みを歩き、石見銀山を発った。

銀山観光の後は、帰路へつくことにした。雨に打たれ何時間も東へ日本海沿いを走り続けた。僕の着ているカッパはぼろで、中の服はびしょびしょだった。それが風に吹かれ最高に寒かった。運転のしすぎで疲れ、走りながら気絶しそうだった。奥歯をかみ締め、意識が途切れないようがんばって走った。

この日も道の駅で寝た。

石見銀山
石見銀山2
石見銀山3 釜

4日目、帰路

帰る前に三朝(みささ)温泉によった。小銭が無く券売機で買えなかったので、僕は入る事をあきらめた。番頭さんは両替をしてくれなかった。

とみちゃんを待つ間僕はばあさんと話し、雨を見ていた。

それからは永遠と三木へ向けて走り続けた。山を越え川を越え、一心不乱にバイクを走らせた。朝から夕方までバイクに乗り続け、とみちゃんも僕も本当にぼろぼろになり、やっとの事で三木にたどり着いたのである。三泊四日のバイク旅行なのでした。

三朝温泉

まとめ

今回、軽装備にしバイク旅行を試みたが、自転車に乗って旅を続けている僕らにとってバイク旅行はどこか物足りなかった。あまりにも簡単に行き過ぎてしまうし、燃えて来ないのだ。ゲームのように道路を走り、ドラマが無いのである。日本一周、とか温泉を制覇する、とかそんな目的だったらバイクはいいかも知れない。しかし観光地はあくまで目安で、道中にドラマを求める僕としてはバイクはあまりにも簡単すぎた。

四日間の旅だったがこんな風に思った。