自転車旅行79日目:高知市から須崎市へ
桂浜、坂本竜馬の銅像
2007年7月24日
昨晩は高知市内の運動施設にある広場に寝た。都心のため心配が多かったが、思いのほか良く眠る事が出来た。また朝は快晴で気持ちがよかった。桂浜には高知市内から10キロ以上もあったが、これが高知旅のメインだったので向かう事にした。とみちゃんも快く着いてきてくれた。
桂浜は素敵な浜だった。小ぶりだが形がきれいで、手前には漁船、さらに遠くには太平洋の水平線が目の端から端まで広がっている。雲ひとつない天気だったので気持ちが良く、早朝から係りの人間が掃除をしており、きれいな浜だった。
そして何と言っても、坂本竜馬とのご対面である。二十歳前に「おーい竜馬」にはまり、そして司馬遼太郎を読みふけり、高知にはいつか行きたい!と思っていたが、その夢がついに実現したのである!竜馬は南を見つめている。その目線の先には桂浜と太平洋。彼と見る太平洋はなんと夢があることだろう。この心震える思いが、わかる人には伝わるだろう。
しかし、後からとみちゃんに聞いた話だが、どうやら桂浜には「死神」がいるらしい。この情報をとみちゃんは売店のばあちゃんから聞いたようだ。桂浜には堤防というか桟橋のようなものが海に伸びているが、なんでもその先端での事故死が多いらしく、何人も死人が出ているらしい。また泳いで岩にぶつかって死ぬなど、かなり今まで事故死が多かったようだ。そのため今は遊泳中止になり、観光客は減り、ばあちゃんは商売あがったりだと言う話だ。堤防への立ち入りを禁止にしなければならない、とばあちゃんは言っていたようだ。
横浪黒潮ライン
桂浜観光を終え、僕らは太平洋沿いに下った。左に太平洋を眺めながら、海岸沿いをずーっと行った。考えてみると海岸沿いをまともに走るのは初めてかもしれない。とても気持ちがよかった。
途中仁淀川の河口を越えた。ここでは足を止めなかったが、この河口はかなり水がきれい、泳いでる人もいた。次回は是非ここで泳いでみたい。
海岸沿いをしばらく行くと宇佐町についた。走りながら気になっていた看板で「かつおのタタキなら太公望」。そのお店を見つけた。そこで念願のカツオのたたきを昼ごはんに食べ、食後は海の横にあるきれいな公園で昼寝をした。こういう時間がかなり気持ちが良い。
昼寝後また海岸沿いを行くのだが、景色がきれいと言われる「横浪黒潮ライン」を通った。坂があるかもなーなんて言っていたのだが、予想をはるかに上回り坂だらけだった。久しぶりにシンドイ思いをするほどの坂で、このラインのエリアを出るまでに三時間くらいを要した。足はパンパンになり、ブルブルと震えたが、ここでものすごい人に会えた。「武市瑞山」こと、武市半平太の銅像があったのだ。この突然の出会いに感動し、記念撮影をした。彼も竜馬と同じく太平洋を見ていた。
そういえば、良くとみちゃんが「ピューヒョロロロロ」ととんびの泣きまねをしているので、「何でまねをしているの?」と訪ねると、「私とんびになりたいの」と言っていた。彼女の意外な夢を発見できて面白かった。
出発地 | 現在地 | 走行距離 | 走行時間 | 総走行距離 | 朝飯 | 昼飯 | 夜飯 |
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高知 | 須崎 | 60k | 5時間 | 1588k | パン | カツオのたたき | チャーシュー |