初心者のための登山とキャンプ入門

自転車旅行45日目:奈良県當麻町から奈良市内へ 、法隆寺と東大寺を観光

東大寺のにくき鹿と

2007年6月20日

拝啓お母さん。奈良に旅行に行ったときの事をおぼえていますか?ちょっと駅から外れた山の方に、二人で歩いて行った事を僕はおぼえています。そこにはでかい池があって、陸上競技場が入った運動公園があって、その先にはユースホステルがあったと記憶しています。地図でテントがはれそうな公園を見つけ、そこに向かうと偶然その公園にたどり着きました。今日はこの運動公園で眠る事にします。

ツヨシくんとタカシくん

前の日記で、奈良に入ってから良く声をかけられるようになった、と言ったが、昨日の夜もそうだった。

昨晩はテントを道の駅の入り口の目の前に張っていた。隣にはタバコとジュースの自販、その横にベンチと灰皿がありドライバーの憩いの場になっている。もう寝ようかなと思った時、若い男性二人があらわれ、ベンチに座りしゃべりはじめた。若かったし、暗いのでどんな人間かわからなかったので警戒した。またこれじゃどうせ眠れまい、と思い僕もその近くで本を読み、彼らが帰るのを待つことにした。

しばらくすると彼らはジャンケンをはじめ、チッチをはじめた。人によっては「いっせーの」になる。僕は直感的に僕に話しかける人間を決めているのではないか、と思った。なんとなくそんな話しぶりなのである。しかししばらくたっても話しかけられなかったので、トイレに顔を洗いに行った。そして出てくるときにふいに声をかけられた。
どのように声をかけられたが忘れたが、自転車で旅行ですか?とかそんなんだった気がする。まあそんな事はどうでもいいとして、彼らとは長くおしゃべりをした。実際僕としてはもっと話したかった。旅をしはじめて、はじめてそう思った。

年は今年二十六歳だから僕の一つ下になる。一人は細くてボウズのツヨシくん。もう一人はガタイのいいタカシくん。自動販売機を背にしていたので、顔がはっきりとは見えなかったが、二人とも明るい顔をしていた。當麻が地元で、この道の駅まで三十分もかけて歩いてきたらしい。いったいどんな重要な会議があったのだろうか。とにかく、僕らの旅の話や旅のオススメスポットを聞いたりした。

今まではおっさんばかりに話かけられていたからだろうか、旅に出て人と話すのが楽しい!と昨夜はじめて思った。今までは毎回同じ事ばかりを説明しなきゃならないし、かなりめんどくさかった。また一番最初に埼玉で話しかけてきたおっさんが、かなり嫌なやつだった。そのせいもあり、僕は臆病者のうさぎちゃんになり、常に話しかけるなオーラを出すようにし、また好奇な目をしている人からは目をそらし続けた。見られたらにらみ返した。うさんくさいやつからは距離をとった。

しかし今度からはそれをやめようと思う。社交的なうさぎちゃんになろうと思う。ツヨシくんとタカシくん、昨日は本当にありがとう。楽しかったよ。出来ればもっと話したかったけれど、この続きはミクシーで!

法隆寺と東大寺と鹿

爺さん達と二上山の前で

朝早くから昨日のじいさんが、「東京の兄ちゃんおこしに来たよ!」とテントの前で声を上げた。この道の駅はここいらのじいさんばあさんの朝のさんぽの休憩所となり、となりのベンチはもう満席だった。犬も散々ほえていたため、声をかけられる前にとっくに起きていた。まだダラダラとしていたかったが仕方が無くテントから出て、片付けをしはじめた。きっと今までで一番早い出発となっただろう。

法隆寺はよかった。しかしちょっと暑すぎた。
途中で食料を買い、東大寺に向かった。
東大寺も良かった、中国人と韓国人と高校生ばかりだった。
しかし鹿がゆるせなかった。
東大寺観光から戻ると、僕らの食料が食われていたのだ!
食パン一袋と、キャベツと、小麦粉が跡形も無く消えていた!
鹿の顔には大量の小麦粉と、ぽっこりとしたお腹が!

鹿がいるところと全然違うところに自転車をとめたのに。あまりの怒りに全身に鳥肌が立った。二人でがんばって倹約しているのに。鹿のヤロウ。僕が昔のえらい人になったら毎日鹿がりを楽しんでやる。
以上!

法隆寺への道
法隆寺
出発地 現在地 走行距離 走行時間 総走行距離 朝飯 昼飯 夜飯
當麻町 奈良市内 30k 2時間 1158k パン 弁当 肉味噌