初心者のための登山とキャンプ入門

自転車旅行15日目:長野県安曇野から沢渡温泉へ

上高地へ向けて

2007年5月21日

今僕は、長野県安曇市、沢渡温泉郷の市営施設の足湯に浸かっている。隣には市営のでかい駐車場があり、ここから上高地へとバスに乗り換えて向かうのだろう。そこが今日の寝床となる。標高は1,000mでまだ低いが、北アルプスの山中である。隣には梓川が流れ、その音を一晩中聞かせてくれるであろう。

朝は7時過ぎに起きた。実は僕は昨日熱が出た。一瞬だけだったが寒さに振るえ苦しんだ。起きると若干だるさは残るものの、出発には問題がないと思われた。

いい天気だ。昨日まで目の前の北アルプスには雲がかかっていたが、今日は全くかかっていない。素晴らしい朝だ。氷餅(この地で作られる非常食用の餅)で作ったぜんざいを食べ、ちゃちゃちゃっと準備をし、出発した。

安曇野までは北に上って来たが、もう一度戻るような形で南下する。梓川にぶちあたったら、それにそって谷の間を進んでゆく。高い高い壁のような山間を一心不乱にペダルをこぐ。そうして、上高地の最寄り駅、新島々に到着した。新島々には村の駅という私営的なものがあり、試食がかなり出来るいいお店だった。そこでおやきを食べた。

あまり休まず村の駅を出発。どんどんどんどん山の深い所へと進んでいく。坂はそこまできつくないが、徐々に高度はあがっていく。タンポポとくまんバチが飛ぶなか、自転車を目的地の道の駅「風穴の里」へと走らせた。

上高地へ向かう道は細い。そして思ったよりも交通量が多い。観光客の自動車ならまだいいが、観光バス、トラックなどが通るときは、常にひやひやさせられる。深い山と青い空を眺めながらのツーリングは最高に気持ちがいいものだが、そればかりに集中が出来ないのが大変だ。フラフラとのぼり坂をのぼり、自転車を押し、道の駅「風穴の里」へたどりついた。12時頃の事だ。

風穴の里の反対車線側に、手作りパン屋さんがある。そこで昼飯にパンを食べた。おいしかったが、特別おいしくもなかった。こういう場所で手作りパンなのだから僕は感動できなきゃいやなのである。しかも店の内装が僕は気に食わない。パンが普通なのに内装は小オシャレなのである。完成されすぎて居心地が悪い。熊がサケをくわえた置物とか、招き猫とかが置いてあるような、それくらいのくだけた感じがほしかった。店内で食べたから水の一杯も出してもいいのに。

上高地への道のりの様子
上高地への長い長い上り道

沢渡温泉へ

昼飯に不満を覚えふてねをしていると、とみちゃんがまだ早いから先に行こうという。寝場所が確保出来ないのに先に行くことは避けたかったが、なんとかなりそうな気もしたので行く事にした。道はさらに登りになった。暗いトンネルをたくさん通った。1キロ以上もある長いトンネルもあり、最高に怖かった。お化けなどではなく、後ろから車が来ると怖いのだ。狭いためバスが来るともうひかれる寸前なのだ。狭くて追い越しもしにくい。そんな道をヒイヒイいいながら進み、今いる沢渡温泉郷にたどりついた。

駐車場にテントを張り、日帰り温泉に入り、そこでカレーを食い、今は足湯につかっている。
明日は白骨温泉郷に向かう予定だ。温泉三昧なのである。

沢渡温泉の市営の足湯
出発地 現在地 走行距離 走行時間 総走行距離 朝飯 昼飯 夜飯
安曇野 沢渡温泉 45k 5時間 363.7k ぜんざい パン 店のカレーライス