Audible / オーディブルで英語のリスニングを鍛える
英語の1Q84が読みやすい
最近はひたすら英語の本を読んでいる。つい最近読み終わったのが、村上春樹の「1Q84」。英語で読める自信がなかったから買うつもりはなかったんだけれど、キンドルでサンプルを試しに読んでみると、わりと読めて、そしてサンプルが終わる頃になると続きが読みたくなってしまって買ってしまった。そして結局最後まで読んでしまった。
読みやすいと言うのは、1Q84をすでに日本語で読んでいると言うのもある。けれど、村上春樹の作品のいくつかのサンプルを読み比べてみたけれど、個人的にはその中で1Q84は読みやすい方だと思った。「羊をめぐる冒険」なんか好きだし、そこまでボリュームはないから読みたかったんだけれど、こちらは読みにくいと感じた。「ノルウェイの森」も割りと読みやすい。けれど1Q84がやっぱり読みやすいと感じる。
訳をした人が同じだと言うことで「ねじまき鳥クロニクル」もキンドルで購入した。やっぱり読みやすい。
1Q84を英語で最後まで読めたと言う事実はとても嬉しかった。もちろん知らない単語も多いし、飛ばしてしまったところもある。しかしそれでも読み終えられたと言うのは、やっぱり知っている単語が多かったからだろう。そして、日本語版で読むのと同じ様に、楽しみながら、感動しながら、そして時には考えながら本を読むことができた。あらためて1Q84の村上ワールドに浸ることができた。
1Q84をAudibleでリスニング
そういうわけで、今度は1Q84をオーディブルで聴いてみようと思い、オーディブルバージョンの1Q84を購入した。
40ドルくらい。少し高いかなあと思って買ったけれど、ダウンロードしてすぐにこれは安いなと思い直した。ざっとだけれど、オーディをのボリュームが合計45時間くらいある。1時間の朗読が1ドル以下と言う事になる。ものすごく安い。
早速聴いてみると1Q84の紹介が始まる。その後ろで琴の様な、和風な音楽が流れている。これはまずいなあ。こんなしょうもない音楽が最後まで流れるのだろうかとすごく不安になったが、小説が始まるとそれはすぐに終わった。すごく嬉しかった。
1Q84の場合、朗読してくれる外人さんは多分2人か3人だろう。まずは女性がAomameのパートを読んでくれる。すごく聴きやすくてすぐに満足した。これなら最後まで聴いていられるぞ、と。声も好き。
もちろん、本を読む様にはいかない。物語は次々に進んでいくし、字面で見れば想像できる単語も、リスニングではさっぱりとわからずフレーズがまるまる意味がわからない、ということもある。けれど頭の中ではしっかりと物語が進んでいくし、映像も浮かび楽しめる。日本語も、そして英語バージョンも読んでいるのでついていくのは簡単だ。
そして次はTengoくんのパートを男性が読んでくれる。僕のイメージの声ではないけれど、まあよしとする。しかし女性の方に比べるとやや話すスピードが速いし、間も短い。なので、今は誰のセリフを読んでいるのだろうか、と混乱することも多い。もう少し極端にキャラクターを作ってくれた方が、僕としてはありがたい。これは女性の方にも言えることだ。
まあそんな事もあるけれど、こちらもついていけない事はない。充分に物語に入っていくことができる。
全体的に思う事は、朗読の仕方、なんて言うんだろうか、セリフの読み方が少し気になる事も多い。許容できる範囲だけれど、個人的には村上春樹の小説の多くの登場人物は淡々とセリフを話すイメージを持っているので、あまり感情的に抑揚をつけてセリフを読まれてしまうと、違うなあ、と思ったりもする。でも、これは個人個人が感じることだから、問題ではない。逆に抑揚がないと飽きてしまうかも知れない。
オーディブルの音質
オーディブルの音質はどうだろうか。これも個人によって許容範囲が違うと思うから何も言えない。個人的にはまあ十分。けして素晴らしい音とは言えないけれど、聴いていてストレスを感じることはない。ずーっと聴いていける。
でももし出来るのなら、圧縮方法を選べると嬉しい。サイズが2倍になったとしても、僕は良い方の音で聴きたい。
まあそんな事もあるけれど、オーディブルで1Q84を聴くのは最高に楽しい。続きを聴くのが楽しみで仕方がない。
iPhoneでオーディブルを聴く
iPhoneでも聴ける様にオーディブルを落としてみた。キンドルに落とすのとは違って、iPhoneの場合いくつかに分けて落とせるのが嬉しい。まるまる大きいサイズを1度に落とす必要がない。ハードの容量が少ない場合でも大丈夫だ。
AudibleのAPPをiPhoneに入れてダウンロードされたものを聴く。
AudibleのAPP版に用意されている機能は、ブックマークや自動的に停止するタイマー設定。これは寝る前に聴くのにいい。それと再生スピードを変えることができる。聴くに耐えるものなのか、まだ聴いていないのでなんとも言えないけれど、リスニングを鍛えるにはこの機能も面白いかも知れない。再生スピードを半分にして文字起こしなんかに使うのも良さそうだ。
そうそれと、オーディブルはパソコンにも落として聴けるようだし、CDにも焼ける様だった。