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ACCESS VIRUS TI2 POLARレビュー④ Abelton Liveとの連携について

ACCESS VIRUS TI2 POLAR

Virus Ti2 Polarを動かすダウはAbeltonのLiveを使っている。もともとLiveを使っていたわけではなくて、Ti2 Polarを買ってからLive8を選んだ。Pro ToolsかLiveかっていう二択しかなかったんだけれど(友人のレコーディングエンジニアがどちらも使っている)、Liveのトライアル版でVirusを動かしたらスムーズに行ったので、これでいいやってことで最終的にLiveを選んだ。

Ti2 Polarが問題なく動いたってことがLiveを選んだ理由だけれども、それ以外にも値段の安さ、軽さ、それとタイムラインではないクリップを扱う独特の画面、将来性なんてものも加味して選んだ。ダンスミュージックを作りたかった自分としては、特に、クリップを再生するというスタイルに感激したし、アイデアをぽいぽい作り貯めるのには最適なダウだった。
まあ今はアイデアなんて溜まりすぎて管理できなくないのでやめたし、ダンスミュージックものも作っていないんだけども。

何が書きたかったのだろうか。そう、そういう訳で僕はPro Toolsと悩んだ末にLiveを選んだ。

LiveとVirusのセッティングはすごく簡単だった。LiveとVirusのセッティング方法が書いてあるマニュアルもあり、その通りに進めるだけで良かった。Midiデータを走らせればTi2 Polarからは音が鳴ったし、Virusのプラグイン(Virus control)とTi2 Polarも連動した。予想に反して物事はすんなりと進んだ。DTMなんかの知識がない人でも、比較的簡単にセッティングができるに違いない。

LiveでVirusの16パートを鳴らす

Virus はLive上で16パートを一気に鳴らすことができる。でもこの設定がわかるまでには少してこずった。ってほどでもないくらい簡単なことだけれど、検索をすると色んな人がやり方がわからないようだし、ユーチューブに動画があがっているくらいなんだ。
ちなみに僕は16パートを一気に鳴らしたことはなく4パートくらいだろうか。けれど問題なく16パートから音は出るだろう。。なのでVirusだけで上モノからリズム隊、Fxなど入れて1曲まるまる形にすることができる。もちろん演奏中も各パートに移動してパラメーターをいじくることができる。プラグインでもハードでも、全部を鳴らしながら音作りできる。

LiveのオートメーションとVirus

Virusの全てのパラメーターのオートメーションをLiveで試したわけではないけれど、大体のパラメーターはLiveでオートメーションが利いている様に思う。けれど利かないものもある。何が利かないか、どのような状態で利かないかということを突き詰めたことがないんだけど、記録したミディデータを再生してもオートメーションが録られていないことがあってがっくりする。この部分は調査する必要がありそうだ。

それでも多くのパラメーターはオートメーションが利くので、いろいろいじくったあげく、あとでオートメーションを管理しようと思うとえらい事になる。これがもう少しわかりやすくなんないかなあ、というのがLiveへ望んでいる 事の一つだ。

クリップへのオートメーション

タイムラインではオートメーションを録れるけど、現在のLive8ではクリップにオートメーションが録れない。これを始めて知った時は驚いた。Liveはこんなにも素晴らしい機能を持っているのに、なぜこんな事ができないのだろうかと。誰もがやりたいはずなのに。

唯一利くオートメーションと言えばモジュレーションウィールだろうか。あれはクリップに記録してもらえる。だからモジュレーションウィールに、面倒だけど例えばカットオフとかを割り振っておけば、クリップに記録することができる。
でもこれも不思議な事なんだけど、タイムラインでオートメーションを記録すると、モジュレーションウィールだけはクリップ側に記録されてしまうんだ。別にこれが困った事になったわけではないけど、気持ちが悪い。解決方法はあるのだろうか。

まあこんなにクリップとオートメーションの関係を書いたけれど、どうやらLive9ではクリップにオートメーションが利く様になるらしい。

各パート毎にプラグインのエフェクトをかける

16パート同時に鳴らせるんだったら個別にプラグインのエフェクトをかけられないのだろうかと思っていたら、3つまでは個別にかけられる事がわかった。

VirusにはUSBのアウトが3つあるから、例えばキック、スネア、ハイハットと作り、それぞれのアウトをUSB1から3に割り振る。そして登場するのが、LiveのプラグインのExternal Instrumentで、これを3つ作ってオーディオインの設定をする。そしてそこにプラグインのエフェクトを個別にインサートすることができる。

パートごとにエフェクトなんてかけていたら大変で、こんな事はできないだろうと思っていたけどAccessのフォーラムで調べたらできることがわかった。このフォーラムがなかなか便利で、知りたい事があれば使う様にしている。質問に対しての解答も多くて、僕もいくつかの悩みが解決した経験がある。