初心者のための登山とキャンプ入門

コタキナバルの街を歩く

コタキナバル マーケット

8/11(火)

この日も街でゆっくりした。
昨日の雨で空はすっきり水色で空気がきれいに思えた。湿気もちょっと減って、風がカラッとしているような気がする。

午前中はまた部屋でゆっくりした。朝ごはんには昨日買ったスイカと揚げ物を食べた。夜剥いたマンゴーの皮を流しに置いておいたら、どこからともなく小さーな虫がマンゴーの皮の近くに数匹いた。今日は絶対にルームクリーニングをお願いしようと強く決めた。

スイカは甘くておいしかった。マンゴーも全部食べごろで甘くっておいしかった。キッチンのあるコンドミニアムの良さをわずかながら体感することができた。

出かけるときランドリーをお願いしに行った。電話して聞いてみると、ランドリーは自分で「ハウスキーピング」と言われる場所に持っていくらしい。1kgで3.5RM(105円)と劇安だ。ここの滞在者かと何回か聞かれたので、滞在者向けにきっと特別に安いんだろう。香港なんかで結構汗かいたし、部屋のベランダには干せないから(ロープを持ってきていなかったから)、ぜひランドリーをお願いしたいと思った。あれも洗おう、これも洗おうと持っていったら、あっさり「2晩かかる」と言われた。安内には朝出して夜返却みたいに書いてあった気がしたのに。とにかく「2nights」とハッキリ言われて仕方がないから諦めて部屋に服を置きに行った。明日の昼にはキナバルパークに向けて出発するのである。快適なコンドミニアム暮しは明日で終わりなんだ。

まずは昼ごはんを食べることにした。マックがあったので、なんとなく入ってみることにした。マレーシアのマックの値段はどんなんだろうか。昨日も屋台でマレー系を食べていたのもあって、洋食とか食べなれた味が食べたかった。キタオくんはセットのダブルチーズバーガーとMポテトとMコーラのセット(7.95RM、239円)、さらにマックフルリーのオレオ味(4.7RM、141円)を注文。私はフィレオフィッシュ(5.7RM、171円)を単品たのんだ。合計19.25RM(576円)だった。日本よりは安いけど、やっぱり屋台に比べると全然高いんだな。屋台とは言わずとも、町中にある開放的なレストランに比べても。だからか、やっぱりマックにくるお客さんは屋台にいた人たちとは違った感じを受けた。ランチタイムとあって、ビシッとした服を着たサラリーマン的な人とか、観光客、あと普通の人だけどあまり若い子はいなかったような。
でも、マックの海外展開の担当部署ってすごいよね。どこの国でも同じ味で同じサービスで、妥当な価格で世界中であぁいうキャンペーンを展開してるんだろうか。あ。ひとつ違った所を発見した。ごみ箱のゴミをつぶす大きな器具があって、うちには無いけどマッシュポテトを潰すやつの大きいもの。それをもって、ごみ箱のゴミを盛んに圧縮していたよ。いい案だと思った。

コタキナバルのマック

腹ごしらえした後は、山から戻ってきた日から出発までのホテルを探すことにした。キタオくんの強い要望でエアコン付の部屋にすることになっている。私も白人ばっかりがいるゲストハウスは気後れするから、そういうことで安めのホテルを探すことになった。

ガイドを参考に「中級」で一部屋100RM(3000円)くらいを目安に「アジアシティ」「カンポン・アイール」あたりで探していた。値段はOKだけど湿っぽくて気が進まないところや、一晩だけしか取れないところもあって3件目にみた「Rafflesia」に決めた。1泊一部屋75RM(2250円)だ。ツインでは安めだ。山から帰ってくる14日の晩から16日の帰国まで2泊3日泊まる。はじめ見せてもらったラフレシアの部屋はマットレスも小さくて薄ーい避難用の毛布みたいなのが掛かっててさみしい感じがしたけど、階段とかは明るい感じで場所も便利だからまぁいいか、と思った。

ホテルが決まって一安心し、町中のショッピングセンターに行くことにした。一番はやっているのは「センターポイント」っていうところになるのかな。ここにはなんでもあるし町の中心にあるから、何回も行っちゃったね。このときはこの広場では保険会社の販促会がやっていたけど次に来たときには献血のイベントが大々的に行われていたよ。

コタキナバルのセンターポイント

このときは1階と2階をブラブラ見て、イスラム教の女性が頭にかぶっているやつを買った。10RM、300円。10RMっていうのは、かなり安いタイプのもの。いろんな形のがあって値段も高いものは装飾が奇麗な奴とかたくさんあった。コタ・キナバルには若い子がたくさんいてかなり活気づいて、垢ぬけてる印象の子もたくさんいる。男の子は中学生くらいの子をとくにたくさん見かけるけど素朴って言うよりも親しみはあるけど都会っ子な感じ。髪型も日本ではちょっとおしゃれな子しかしないアシンメトリーなやつとか、ソフトモヒカン。ベッカムみたいなやつとか。洋服もブランドって感じは全くないけど、ベルトとかTシャツとかこじゃれた感じにしてる。イスラムのかぶり物をかぶっている女の子も同様で、おしゃれな巻き型とか、ブローチとか、ギャザーが入って首ですぼまるタイプのやつとか実にさまざまなタイプがある。私が買ったやつはセールのワゴンにあった安物の部類だったけど、水色ベースに模様があって、生地がメッシュっぽくの伸びるタイプでツバがあって、すごく気に入った。炎天下で虫が多い環境の中歩くときとか、農業をする機会があったりとかいつかはわからないけどなんかすごく役に立つんじゃないかと期待している。すごくシンプルな作りなのに顔の形にぴったりくるからとってもいいんだ。他に店は靴やとかカバンやとか美容院とか若者向けの店が多い。携帯屋は特に多くて、やっぱりここでもi-phoneは人気のようだった。あとWIFIポイントもたくさんあった。

それから地下にあるフードコートに足をのばした。ここにはマックでみなかったような若い子がいっぱいいた。上でショッピングしてここで食べるのが流行りなのかな。安いチキンライス(チキンアヤムといったか)が2.8RM(84円)で食べれるんだから。フィレオフィッユが5.7RMなのを考えるとやっぱり安いよね。キタオくんも同様にその目玉品のいとつ、2.8RMの麺を食べることにした。本当に麺好きだ。具は牛肉と、このときも固い小さめのつみれが入っていて、あとはパクチとフライドオニオンみたいなトッピング。牛肉だからやっぱり香辛料が強いみたいだったけど、おいしかったようだ。やっぱり
無難はチキンだよね。私はフレッシュオレンジジュースとかを飲んで、計12RM(360円)だった。

センターポイントフードコートで、麺

その後同じく地下にあるスーパーで山のおやつを買うことになった。おなかがいっぱいだったこともあって食べたいものが見当たらず、メントスとポテトチップ2袋(4.2RM、126円)を買った。この時もっと冷静に考えて選ぶべきだった。マンゴーのドライフルーツやゼリーやらクッキーやら、思えばたくさんあったのになぁ。

その後キタオくんがトイレに行きたがって、センターポイントで行ったけど汚かったから行かなかったと言って戻ってきた。次のところで行こうとセンターポイントの隣にあるワリサンスクエアを通過していたがワリサンスクエアは電気が消されて暗く店もまばらにやっている感じで、キタオくんは自分部屋に戻ってすると言って帰って行った。私はぼんやり待つことにした。ブランドには詳しくないけど、ボディショッップとか外国のメーカーの店もたくさんあった。

キタオくんが戻ってきて、私たちは一番大きいと言われる「セントラル・マーケット」というマーケットに行くことにした。名前は似てるけどさっきまでいたのは「センターポイント」といって店舗がたくさん入っているショッピングセンター。これから行大きな建物に小さな店が集まっているマーケットだ。

セントラルマーケットは2階建て建物で、大きな倉庫みたいな真四角の建物だった。外階段から2階に上がって入口から入ると、小さな店がぎっしり入っていてほとんどの店が準備中だった。私たちは昨日隣のマーケットを見ていたから、特に目新しいものはなく、ぎっしりと屋内に店が密集し通路もせまいなかで長時間滞在する気もせずに、「まだ始まっていないんだね」といってちょっと通過してすぐ出てしまった。海鮮の乾きもの、貝柱とか魚の干物、それからスパイスとかたくさんの食材があって強いにおいと狭さに圧迫感を感じた。外でも海鮮のコーナーは臭いのに。今行ったらもっと楽しめるかもしれないけどその日は昼から人ごみをウロウロしていたということもあってちょっと疲れ気味だった。

そこで隣の「ハンディクラフト・マーケット」に移動した。ここは「フィリピーノ・マーケット」とかつて言われていたらしく、フィリピン南部とサバ州から入ってくる民芸品がいっぱいということだ。こちらもアメ横に店がぎっしり入っているのがあるけど、それ並みに狭かった。人が普通にはすれ違えない感じ。でもこちらはいろんな雑貨がかわいいので興味がわく。私はイスラムの頭に巻くスカーフを留めるブローチがほしいなと思っていた。町中で見る人は、みんなとってもかわいいブローチでスカーフを留めている。すぐに使う予定はなかったけど、最近買ったテロっと着るパーカーの前を留めるものが欲しいなと思っていた。そのお店はすぐに見つかって、5-6人の女性でにぎわっていた。店舗はほとんど囲まれてしまう感じである。商品が山積みにされていた。女性たちはなんだか賑やかに店主とやり取りをしながら山の中から探していくつも手に持っていた。私も2つ探して買った。1つ1RM(30円)だった。たしか。そのころキタオくんはちかくで「セパタクロウ」のボールを探していた。店ごとにいろんな値段のシールが貼ってあったけど「10RM(300円)にしてくれた」と言って持って帰ってきた。そのあと皮でできたの魚の形の小銭入れ的なケースを見つけて、それも束になっている中に縫製がまぁきれいで色もいいやつが1匹いたので買うことにして店のおばさんに渡そうとした。背中には10RMとシールが貼ってあったけど「I give you 7」と言って頼んでないのに負けてくれた(210円)。まけるタイミングが不思議だった。その魚は背びれがなくてその代わりに「SABAH」とペンみたいので書いてあった。お土産にと思って買ったけど可愛いからまだうちにある。たぶん私のものになると思う。その後ガイドブックにもあった、淡水パールの店をいくつも見た。ちょっとかわいいランチョンマットと子S-スターのセットを買った。コースターの丸が楕円のものもあったりして手作り感がすごいけど結構かわいいと思った。手に取ってずっと見ていたらお店のお姉さんがLast Oneだという。そして「I give you Good price」と15RM(450円)にしてくれた。そしてすかさずショーケースにあったピンクの真珠の束から一つ取り出してオススメしてきた。たしか大粒のものは1本160RM(4800円)くらいだったと思った。パールはすぐに本物とわかる感じで、というのも大きさも色もツヤもいろいろだったから。初めに見せてくれたのは全部がつぶれた形で、歯か、またはとうもろこしの粒がぎっしり並んでいるのを連想させた。淡いピンクの奴はちょっとかわいいなとおもってお姉さんが私の視線の先を読んで次々と出してくるものを言われるままに見ていた。紫っぽいピンクとか実に様々な色があった。私がたまにお葬式でつけるのは超楕円形の淡水パールで、歩こう会のOBの方がお土産に女子部員みんなにくれたものだけど、そのいびつな形がすごく気に入っている。お姉さんはこれ1本だといくらとか、こっちは「カワイイ」とか「Big One Nice」とかI give you いくらいくらとかしきりにいろんなことを話しかけてきた。黒真珠はたくさん並ぶとパチンコ玉に見えてあまりよくないと思ったけど、ピンク系はやっぱりかわいいなと思ったしなんとなくそのお姉さんがともだちっぽい気さくな感じだったので話をずっと聞いてしまった。海外でアクセサリーを買うのは好きで、普段会社につけていっているのもほとんど海外旅行のついでに買ったものだ。スリランカで買った2つの石、たしかこれも1万円しないで買ったもの。あとはベネチアで買ったたぶん中国製のベネチアンガラス。あとエジプトで金を買えばよかったと思ったけど。だからパールを買ってもいいなとは思った。お姉さんは大粒と小粒の2本セットを進めてきた。こっちはナイス?こっちはカワイイ?とやるうちに薄ピンクの大粒と薄紫の中粒の2本が生き残った。大粒のは真ん中の目立つ部分の玉が色がちがったり、また選らばなかったやつは玉と玉のつなぎ目が剥げていたりした。指さすと、パーフェクトなのは650RMする、という。どうやらここはB級品のマーケットのようだ。最終的に選んだ2本にお姉さんはGood Priceをあげると言って130RM(3900円)を示した。私は高いとは思わなかったけど、使わない気がした。だからGood Priceだと思うけど使わないと思うからやっぱりやめとくと言ったら、値切ったつもりはないんだけど100RM(3000円)にしてくれた。3000円なら使わなくてもまぁいいかと思って記念に買うことにした。ネックレスはずっしりと重かった。

なんとなくいい買い物をした気分になって、かねてからキタオくんが行きたがっていた観光客用のバーでビールを飲みに行った。

コタキナバル海沿いのレストラン

ふだんから毎日のように飲んでいるくせに、この旅では安いビールを飲みまくると決めているようだった。昨日通過した、海沿いのバーで夕陽を見ながら風に当たって飲もうということでとてもよろこんでいた。なんでも生ビールが飲める店はやっぱり特別らしいのだ。これまでは缶ばかりだったから。

まもなく日の入りとあって涼しく日差しも強くなかった。そのデッキからは何も遮ることなく海が見えて、その代わりに吹いてくる風が超どぶ臭かった。キタオくんはカールスバーグを3杯飲んで(12RM、360円×3)、お代りをするたびに私に写真を撮らせた。

クラフトマーケットで買ったボール

少しづつ陽気になってくるとミョウにむかついた。おまけに私が注文したマンゴーラッシーは、ヨーグルトの代わりにアイスが混ぜられていて甘くって12RM(360円)もしたのにと思ってさらに機嫌が悪くなった。私はシェイクが嫌いなんだ。シーザーサラダ16RM(480円)はおいしかった。

気がつくと海に面したテーブルの並びの観光客はアジア人カップルが続いていた。ほとんど韓国人だったように思った。こういう場所では白人の賑やかななかにちょこんと自分たちがいることが多かった気がしたから意外だった。これも韓国や中国が豊かになったゆえの現象のひとつなんだろうか。最近のアウトレットでは韓国と中国のお客さんが多いし。

この日の夕日は昨日ほどきれいでなかった。いいところで雲の中に隠れてしまって、また出てきたと思ったら海の向こうに沈んでしまった。

大型船に近づいていく手こぎボート

視界の先の海では右側から小さなボートに乗った2人がまるで着のみ着のままで逃げ出すみたいになんの荷物もなく海を渡る姿が目に入った。ボートは山中湖で乗るようなやつで、一人が立って棒で漕いでものすごくゆっくりと進んでいた。どぶの臭いとラッシーがおいしくなかったのが原因でなんか楽しくなかったけど、その二人の行方だけは気になった。ボートはやがて1隻の大きな停泊している船に近づいて、その人たちも上がっていった。その大きな船は泊まるところがなくて海上にとどまってるんだろうか、船底が厚いから近づかないでいつもああやって乗り込んだり荷物を降ろしたりするんだろうか。あの二人はただ遊びに行ったんだろうか。コタ・キナバルの漁業ってどんな感じなんだろう。いろいろ興味は湧いたけどどぶの臭いがいい加減いやになって、まだ夜は早かったけどホテルに帰ることにした。街頭にたなびくマレーシアの国旗はカラフルで絵になった。

マレーシアの国旗

バーでお会計をしたのが18:34らしい。その後夜ごはんをどうしたのか忘れたけど、部屋に着いて暇になったころプールに行こうということになった。プールは夜9時までオープンしている。明日チェックアウトだからちょっと見ておきたかった。なんてったって今回は、老後のコンドミニアム暮らしの調査も兼ねているんだから。キタオくんは乗り気じゃなかったけどまぁ行くことになった。ホテルは私たちがいるB棟にもあったけど入口も分からなかったしオープンしていない感じもあり、ロビーのある方にいった。プールには誰もいなかった。でも
柔らかい光で照らされて落ち着いた雰囲気だったし、木の椅子もリゾートっぽくて、水中もライトアップされていてすごく素敵な空間だった。

コンドミニアムのプール

上にはすぐに部屋が囲んでいる。こんなのが自分の部屋と同じ建物にあったら贅沢気分を味わえるなぁと思った。やっぱお金を持つとプールサイドを求める理由も、パーティーをやりたくなる理由もわかるよ。なんか特別な雰囲気持ってるよね。

ここではキタオくんが息継ぎが苦手だという話になって、特訓の時間となった。自分で泳げないというわりにそんなことないんじゃないかとかねてから思っていたけど、息継ぎを見せてもらったらなるほどと理解した。ライフセーバーが声をかけたくなる理由は十分だ。ほんとに溺れているか後ろの人になんかジェスチャーをしているように、大きく手を回して頭を高く出して、口と、そしてなぜか目をいっぱいに開いて、あたかも息を吸う音がこっちまで聞こえてきそうな様子なのだ。そしておもいっきり上下しながら進んでいく。何かの生物みたいでめちゃめちゃおもしろい。私は早く泳げるわけじゃはないけど小さいころにちょっと習わせてもらったおかげで苦手意識はない。お互いのをムービーにとって比べてみたら、私の泳ぎが魚のようにきれいに見えた。キタオくんの息継ぎも1時間も泳げばすぐになおるだろうと思って一生懸命教えた。ビフォー・アフターでムービーを比べたらびっくりするだろう。キタオくんははじめ諦めて臨んだけどこの機会に治ればめっけもんだと思ったのか、本当に一生懸命泳いだ。でもまず平浮が上手にできていないという根本に戻ってしまい、とうとうそのコミカルな泳ぎを変えることができなかった。がっかりしているキタオくんがちょっとかわいそうだった。