初心者のための登山とキャンプ入門

香港観光

セントラルピークタワーからの眺め

8/9。ぐっすり寝て朝は結構早くに起きた。きたおくんはいつまででも寝ていそうなくらい寝ていた。おじさんが気を遣ってか9時を少し過ぎてきたので、部屋をすっかり片付けておじさんを待ちわびて出発した。ここらには点心の安いお店と屋台街があるらしい。香港の中でも特に「香港的」とのことでガイドブックでも特別に多くページを割いていた。

麺のモーニングメニュー

日曜だったからか、店はけっこう閉まっていた。朝食に、麺を食べることにした。今思い出せば、これまで行った上海でも台湾でも香港でもおいしい麺に出会ったことはなかった。でもその時は、ここではすごくおいしい麺が食べられる気がして期待が大きくなっていた。ガイドブックにあった朝食セットが安いというお店に入った。なんかいろいろセットがあって、さらに何か選べるようなんだけど、メニューが分からないうえにセットの指定の仕方が全くわからなかった。

出前一丁麺

きたおくんが店員さんに「ヌードル」と言って店員さんが指さしたセットからなんとなく2種類の‘朝食Bセット’を頼んだようだった(24HK$ 322円)。具が、きたおくんが牛肉で私がポークらしい。メニューの下には「出前一丁麺」とある。なにが来るのかな~とたのしみにしていたけど、セットとは言ってもラーメンが一つだけ来て、食後にジュースが付くというものだったようだ。麺もスープもほんとに出前一丁で上に具が乗っていた。あんなに楽しみにしていたのにこんなんでおなかをいっぱいにしてしまったと嘆いた。エッグタルト(54円)は安くておいしかったけど。きたおくんはこの旅を通してここでの麺が一番良くなかったと言っていた。ホントにただのつまんない出前一丁だったことがよほど残念だったみたい。私はせっかくの香港でお粥でも食べればよかった。こう思うと前回の台湾はいろいろとおいしいものが食べれたんだな。

かわいい電球

露店の方に行ってみた。帽子屋、Tシャツ屋、靴屋、果物屋・・・そういったのがずらーっと連なっていた。客引があるわけでもなく、お客さんはいたけど特に活気があるわけでもなく店員さんが愛想がいいわけでもなく、特に安いということもなく、なんということもなく。あえて言うなら電球はかわいかった。

そもそも8,000円両替したお金はバス代に宿代、朝ごはん代を払って2000円くらいしかなかった。あまり感激もなかったので早々に引き揚げ、第二の候補地、セントラルのピークタワーに行くことにした。夜景ポイントだ。夜じゃないからどうなのか分からないけど、せっかくだから行こうということになた。っていうか他に行くところも思いつかなくて。

地下鉄に乗っていこう。地下鉄はどこの国も整備されていて分かりやすいから好きだ。行ったらだいたい乗ってみる。駅前に行くと東南アジア系の顔の若者がたくさんいた。香港人てこういう顔だったっけ?なんか集会でもあるのかな。すごく不思議なままきたおくんは勝手に人の顔を写真に撮りまくっていた。

セントラル駅で降りて歩いてピークトラム乗り場まで行く。前回来た時は車で行ったから地理が頭に残らなかった。ピークトラムは香港発の公共乗り物らしくて、イギリス人が作らせた感じっぽい。乗り場にはそういった歴史が展示してある。こないだも家で Out of Africa っいう映画見たんだけど、イギリス人の女性がケニアで農場とか経営する話。植民地時代のイギリスって、領土をどんどん世界中に広げたのは知っていたけど、それと同時にたっくさんの人が世界中に移住してこうやって現地にイギリス的なもの作らせて住み着いたんだよね。いくら儲けることが出来たり、物価の安い土地でゴージャスな生活ができるからと言ったって、知らない文化の中で生きるってすごいパワフルなことだよね。自分たちの文化を持ち込んで。その映画でも言葉の通じないケニア人たちを農園で働かせたりしてうまくやってくんだけどね、これは大変なことですよ。今回行ったコタキナバルも香港も、イギリスの影響を色濃く残しているところだったから、なんかそれを痛感しましたね。

ジャッキーチェンの蝋人形

さて、ピークトラムの駅に近づくに従って欧米人が増えてきた。あんなにいた東南アジア系の顔は減って、ほぼ欧米人になった。切符売場には東京タワーの蝋人形館にある蝋人形みたいなのがあった。みんな写真を撮ってたから私たちも交代で撮った。そうか、ジャッキーチェンは香港スターだったもんな。この写真はなかなかうまくとれた。

とても暑くてなんかこのころからおなかが心配な感じをだましだましすごした。体もだるかった。

竹の足組み

頂上では写真を撮りまくったけど、空もかすんでいてよく取れなかった。一番良く撮れたのはこれかな。やっぱり香港の場合は、上まで来ないと景色はキレイじゃないのかもね。上海とは違って。昨日早々に夜景をあきらめてよかったよ。このガチャガチャしたビルの感じが、マンハッタンっぽくていいのかな。

エアポートエクスプレス車内

暑くてだるかったのですぐに降りることにした。12時半だからもうそろそろ空港に向かってもいいかも。昨日と同じバスに乗れたらよかったけど、ウロウロした通りには昨日のバスは通ってないみたいだった。しょうがないからエアポートエクスプレスっていう早いけど高い電車に乗ろうってなって、お金が足りないので両替しようと思ったけど両替所がすぐには見つからなかったから100HK$キャッシングをした。日本に戻った後に明細を見たら利息込みで1255円だった(1HK$=12.6円)。空港で両替した時は8000円で601HK$だったから(1HK$=13.4円)やっぱりキャッシングの方がレートが良いみたいだ。改札に行ったらなんか「片道一人100HK$」みたいに書いてあった気がして、あれ~お金足りないよ、またキャッシングしないと、あ、あそこでクレジットカードで買えるよーと言って買ったら一人80HK$で(1072円)、なんで金額違うんだろねーと不思議がりながら電車に乗った。そのエアポートエクスプレスはなんか別格な感じで成田エクスプレスよりも上等な扱いっぽくて、きれいでホームなんかも豪華だった。電車の名前の通り空港に時間通りに連れてってくれるのは確実で安心だ。

フィリピンのあまさんの休日

そうそう、あと一つ知ったことがあった。この日は日曜日だったんだけど、セントラルという日本で言うと丸の内的な大きなビルというビルの日影にはたくさんの東南アジアっぽい人が段ボールやマットを引いて座っていた。初め芸能人とかの出待ち?露店の準備?いろいろ考えたけどデモ並みに人が密集してただただ座っているので不思議でならなかった。みんな同じような年代の若い女性。パラパラ座ってるんじゃなくて、いるところにはギッシリと居て、いないところにはいないんだ。それに大銀行のビルの下とか、比較的きれいなところにいる。あまりに気になって巡回中の警官に聞いたら、あまさんと呼ばれるフィリピン人のお手伝いさんたちが日曜日には仕事がなくてこうしてみんなで集まって故郷のタガログ語でおしゃべりするんだって。なんかいい習慣だね~オフィス街をねらうとはナイス。それを許容するのもすごくいいと思うよ。お金使わないしね。でも友達いない人はさみしいね。

空港のスタンドで香港料理を食べる

空港ではさっきキャッシングした100HK$とその他合わせて余っていた2000円くらいを使おうとレストランを探した。きちんとしたところはさすがに高くて、地元民風な人でにぎわっているスタンド的なやつで食べた。ここでもきたおくんは甘辛い肉まんみたいなのとか、ブヨンブヨンの豚肉が入ってる麺とか、好まないものも多かったらしくテンションは低かった。

そうなんだよね、日本で食べる肉まんって味が決まってておいしいけど、中国の肉まんって予想外なものが中に入ってたりするんだよね。海外で、横浜の中華街並みのおいしいやつに出会ったことって一度もないや。本場の肉まんに期待も高まっちゃうから、ほんと要注意なんだ。