初心者のための登山とキャンプ入門

初心者の八ヶ岳「天狗岳」登山の記録

黒百合ヒュッテ近くの岩場

はじめに

天狗岳

2009年8月。第一回目の雲取山登山を成功させた僕とヤハケンは、次なる目標を八ヶ岳へと定めた。特に僕らに希望があった訳ではなく、「なんとなく、姉に勧められたから」と言う、非行に走る少年の様な感覚だ。八ヶ岳の知識なぞ持っていなかった。

この八ヶ岳登山は雲取山の登山を終えた瞬間から始まったと言っていい。
ヤハケンは持久力をつけるため自転車通勤を再スタートし、ザック、ヘッドランプなど装備を買い揃えた。一眼レフカメラを効率良く運ぶ方法を考え、マンガ「岳」を読み情熱を燃やした。
僕はと言えば小説「凍」から山野井泰史に影響を受け「アルパインクライミング」に脱線し、懸垂をするも首を痛めて初日で断念した。後に軌道修正し、登山日ぎりぎりでオニューのザックを買うことができた。一体この一ヶ月あまり何をしていたのだろうか。

そんな2人の熱い思いがいっぱい詰まった八ヶ岳登山。初心者の第2回目の登山が始まるのだ。

八ヶ岳登山のテーマ

ヤハケン

ヤハケン計画を立てる

雲取山登山では僕が地図を作り山行計画を考えたが、今回はヤハケンがその役割を担った。ヤハケンにはそれ以外に、料理長、交通長、アフターケア長、全てを担当してもらった。ちなみに運転手だ。僕は行動予定のことを自分なりに把握したくらいで、あとはほとんど何もしていない。
なぜ今回ヤハケンにこれらの役割を持ってもらったかと言うと、これらの作業が楽しいからだ。忙しく少ない時間の中でかもしれないが、登山のコースを考え、食事のメニューを考え、帰りの「名物」のことを考える。満足している自分を想像する。この想像する楽しさをぜひヤハケンにも味わって欲しかったのだ。途中ちゃちを入れる事もあったかと思うが、この素晴らしき想像を満喫してくれたとしたら嬉しい。

フリーズドライ食に挑戦

前回の雲取山登山の食事は手作りのカレーと雑炊だった。しかし今回はフリーズドライに挑戦する事に決めた。別に前回の食事が面倒だったり、米が重かったりとかそんな理由でフリーズドライにしたのではない。カレーを作る作業は楽しかったし、最高にうまかった。しかし僕はフリーズドライ食に興味があったのだ。どれだけ簡単に作れるのか、うまいのか、軽いのか。謎だらけのフリーズドライにぜひ今回挑戦してみようと思う。メニューやフリーズドライの入手は全てヤハケンにまかせてある。メニューはハンバーグ、カレーピラフ、パスタ?確かそんなことを聞いた様な気がする。どんなのがでてくるのか非常に楽しみである。

僕のテーマ

僕個人のテーマは「もっと楽に登る」だ。
僕は雲取山の登りで完全にやられた。体力的には問題がないと思ったが、肩と腰、ザックと接している箇所が痛かったのだ。帰ろうと思うくらい痛かったが、だましだまし歩きなんとか登りきることができた。ザックがあわないのか?荷物が重いのか?両方とも良くないのだろうと考えた僕は、荷物の軽量化、ザックの変更をテーマとした。
結果的にザックの総重量は軽くなった。なぜなら今回はヤハケンが料理長なので料理道具及び食材は全てヤハケン持ちなのだ。「ウルトラライトパッキング」の精神で超軽量化をめざしたが、結局は荷物の分配と言う不甲斐ない感じで荷物が軽くなってしまった。また実際ウルトラライトパッキングには金がかかって大変なのだ。
そしてザックも前回と同じくらいの重量のものを買ってしまった。理由は別で詳しく書くことにするが、背負いやすさを選ぶことにしたのだ。軽くて快適、よりも重くても快適、と言う方向に考えを変えたのだ。結果はどうなるのであろうか。前回よりは楽に登山ができるといいが。

山行計画

登山コース -白駒池駐車場から天狗岳-

登山コース -白駒池駐車場から天狗岳-

八ヶ岳と言えば八ヶ岳最高峰の赤岳に登るのがメジャーだろうか。確かに八ヶ岳の最高峰に登ることに魅力は感じていたが、しかし僕らは天狗岳を選んだ。理由は標高差である。赤岳を目指す場合、最短ルートは美濃戸山荘と考えられたが、そこから赤岳山頂までの標高差は1100m以上。初心者の僕らにはきつい。と言うよりも雲取山がきつかった。なので標高差も少なく楽しめそうなコースを探したところ、白駒池から天狗岳を目指すコースが標高差も少なく、バラエティにも溢れているのではないか、と言う結論に至ったのだ。
北八ヶ岳の苔むした登山道、白駒池、湿原、ニュウや中山などの頂上・・・など楽しみがいっぱいのこのコースは、帰路が別のコースをとることが出来ると言う特典もついている。検索したところ、モンベルのガイドツアーも同じコースを選んでいた。初心者にはもってこいなのだ。

行動予定

下記はあくまでの予定コース。状況によってコースが変わるかもしれない時間は山と高原地図をもとにヤハケンが出してくれた。

1日目(8/22) 時間
都内出発 8:00
登山開始(白駒池駐車場) 11:30
青苔荘 11:45
ニュウ 13:10
中山峠 14:10
黒百合平キャンプ場 14:15
2日目(8/23) 時間
黒百合平発 6:00
東天狗岳 7:30
西天狗岳 7:50
東天狗岳 8:10
黒百合平 9:10
中山峠 9:15
中山展望台 9:50
高見石小屋 10:35
白駒池駐車場 11:30

食事予定

食事もヤハケンが献立を考えてくれた。ポイントはやはり初挑戦のフリーズドライの食事だ。お湯を入れるだけの簡単ご飯がどれだけ美味しいのか、ボリュームは足りるのか?食べるのが非常に楽しみなのである。

1日目  
移動中どこかで
移動中どこかで
フリーズドライのハンバーグとぺペロンチーノ
2日目  
フリーズドライのカレーピラフ
コンビニのパンか、早く下山できれば名物を

装備 「黒百合平テント泊 → 天狗岳ピストン1泊2日」

今回も前回と同じくテント泊一泊の装備。しかし大きく違う点はヤハケンが料理関係の一切の道具を持ってくれるということ。その他色々なものを削り、雲取山の約14kgが10kgになった。特別に増えたものはシュラフカバーとストック。姉から借りたもので効果を確かめるつもりだ。また前回のモンベルのザックからグレゴリーのザックに変更。総重量の軽さに加えザックの背負いやすさも加わり楽勝の模様。

項目 重量 メーカー コメント
ザック 2400g GREGORY(グレゴリー) トリコニ 60 背負い心地抜群。今回初使用。
テント 1650g アライテント エアライズ(2) 軽量テントの代表作。姉の。
シュラフ 890g 不明 もらいもの
シュラフカバー 489g ハミングバードのスリーピングバッグカバー(ゴア) 防寒用に。姉の。
マット 260g リッジレスト スモール ロールマットの定番。姉の。
時計 80g 昔のカシオのプロトレック コンパス代わりに。高度、気圧、温度が測れる。
水筒 48g プラティパス・プラティパス 2 いらない時は小さくできる、形が変わるのが良い。
ヘッドランプ 81g 不明 姉の。充分。
ストック 189g モンベルのTグリップのスモールハンド ストックの効果を試すために。
タバコ・灰皿 120g パール(タバコケース)、イルビゾンテ(携帯灰皿) タバコを吸うので
エアリア 42g 山と高原地図32 八ヶ岳 山頂から地形を楽しむために
地形図 4g 手作り地形図。電子国土ポータルよりプリントして作成 行動中の地図として、標高やコースタイムを記入済み
手ぬぐい 26g   タオルや鍋つかみのため
コンビニごはん1食分 - 菓子パン×3 やっぱり甘いものがうまい
非常食 98g カロリーメイトチョコ味×1 カロリーメイト以外は何が良いだろうか
シェラカップ 84g シェラクラブ オリジナル シェラカップ 今回はコッヘルを持っていかなかったので
ランタン 180g ユーコ キャンドルランタン 荷物に余裕があるので持って行くことに
予備のシャツ 168g パタゴニアのバイオストレッチジップネックシャツ 今回は予備にまわした
インナーダウン 177g mont-bell/モンベル U.L.ダウンインナージャケット 超軽量インナーダウン。防寒用
カッパ上 411g マーモットのアルパインジャケット カッパと防寒着兼
カッパ下 255g ハミックスのハミングバード 姉のもの
ザックカバー 142g グレゴリー レインカバー 60 ザックと共に購入
サンダル 516g テバの昔のサンダル 重いが持って行くことに
-    
行動食 615g ハム、マーブルチョコ、アーモンドチョコ
わらびもち、マシュマロ
姉のおすすめでアレンジをしてみた
コーヒー 30g インスタントコーヒー  
ペットボトル 346g エビアン330ml 歩きながらの水に。無くなったらパックから補給。
トイレットペーパーセット 35g トイレットペーパーとビニール袋  
いろいろセット 172 薬、予備のライター、テーピング、ロープ、
ウェットティッシュ、スプーン、糸と針など
 
合計 9428g + 菓子パン3つと予備の水なので総重量は10kgほど。

八ヶ岳の服装

服装もほぼ同じ。ただし前回履いていたハーフパンツはベルトが必要だったので今回はベルトがいらないグラミチのショートパンツに変更。Tシャツもメインを西表島温泉で購入したイリオモテヤマネコTシャツに変更。パタゴニアは予備とした。帽子は姉がキナバルでなくしてしまったのでコロンビアのハットに代わった。

項目 メーカー・特徴 コメント
登山靴 Caravan(キャラバン) GK-57 日本の老舗登山靴メーカー
ソックス スマートウール PhDアウトドア ミディアム クルー スマートウールな高機能な靴下。くさくならない。
タイツ ワコール CW-X<スタビライクスモデル>メンズ 絶大な人気。
Tシャツ イリオモテヤマネコTシャツ ポリエステル100%
パンツ グラミチのショートパンツ ショートパンツはタイツとあう。ベルトが要らないのが◎
下着 シップスのボクサーパンツ 普段のパンツ。
帽子 コロンビアのハット コットン。紐がないので風に弱い
アウター マーモットのアルパインジャケット カッパと兼用

相棒について -ヤハケン(撮影担当)-

ヤハケン

登山中写真を撮ってくれるヤハケン。雲取山ではオールナイトで登山したツワモノだ。今回彼は持久力アップのために自転車通勤を再開し、装備も買い揃えた。特に気になるのがアークテリクスのザックだ。前回からレベルアップをした彼がどんな登山をしれくれるのかが非常に楽しみである。しかし今回はフリーズドライやコッヘル、ストーブなども加わりザックの総重量もかなり増えたであろう。しかも相変わらず一眼レフとカメラの三脚を持ち歩き、歩きながら撮影をしなければならない。そこを彼がどう乗り越えるのか・・・!

品目 商品名など 重量 コメント
登山靴 ネブラスカGTX 約680g(UK8 片足標準) メンテナンスが面倒、しかし革のカッコ良さあり。
ザック Bora 50 2000g ウエスト・ショルダーベルトの長さが問題。それ以外は満足。
ザックカバー ジャストフィットパックカバー60 125 g 安い・軽い・コンパクト
シュラフ ALPS ショート ライトジッパー 1098g  
マット Ultra Light Mattress 120 421g  
水筒 ビッグジップSL 2.0L 水で2000g チューブで飲む水、うまさ半減。しかし飲みやすい。
ヘッドランプ ティカ2 83 g コンパクトで明るい。ナイスチョイス
地図 山と高原地図32 八ヶ岳   大事。
腕時計 CORE ALL BLACK 63 g 見た目よーし!!
筆記用具 低重心シャーペン   シンプルで書きやすい。長いのが難点。
ライター オイルライター 結構重い。 サビが出てきた、そろそろ寿命。
タオル タオル×1 手ぬぐい×2   タオルはかさばる。手ぬぐいのみでOK
ロールペーパー トイレットペーパー   ダブルロール、シングルのがいいかも…。
救急セット いろいろ   今回はアリナミン以外、未使用。
レスキューシート 1枚   今回は未使用。
行動食 いろいろ   忍者メシ(グミ)小腹を満たす。
非常食 カロリーメイト×1 ソイジョイ×2   帰宅後、朝食として食す。
保健証 持った。   万が一に。
ビニール袋 30l×2袋   ゴミ袋として、今回はコンビニ袋を使用したので、未使用。
携帯灰皿 ドンキホーテにて購入。   安い・頑丈。容量が少なく、不満あり。
カメラ D90+レンズ 1400 g 重いが・キレイに撮れる。
レインウエア マウンテンレインテックス 740g 未使用。
シャツ クイックドライT   安い・着心地良し。問題なし。
パンツ ELKTON 3/4 PANT   良いですが、今回は長ズボンが良かった。
防寒着 フリース   カーディガンタイプ。首もと寒し。
靴下 さかいやで購入 90 g程度 もう少し、厚めのタイプが欲しい。
帽子 FELDA BOONEY   問題なし。不満なし。
タイツ ワコール CW-X<スタビライクスモデル>メンズ   見た目よーし。
着替え カエルTシャツ   茶色に不満。セール品で購入。満足。
サングラス 釣り用のメガネ代用   偏光機能はいらない。安くて気にしないで使えるヤツのが良い。
ストーブ REVO-3700ストーブ 85 g 小さいのに、火力良し。満足です。
燃料 230パワープラスカートリッジ 378 g プラスなので、その分、気持ちもプラス。
コッヘル トレック1400 305 g アルミなので安値。大満足。
カトラリー プラスチック フォーク×2   専用なのが欲しい。適当に扱えるのが楽。
食材 ペペロン=60g カレー=100g ハンバーグ=100g 520 g 軽い。が多少、味に不満。