初心者のための登山とキャンプ入門

鳥取の大山 (だいせん) 登山 ② - 残雪の大山を登る。そして藤井さんとのお別れ -

鳥取の大山

東京から九州の百名山に登る旅にでて、宮ノ浦岳以外の5つを無事に登り終えると、旅の途中で出会った藤井さんと道連れに鳥取の大山までやって来た。そんな旅と登山の日記を今まで長々ともくもくと書いていたけれど、全然終わらないし、記憶も薄れてきたのでこれからは簡単に書いていこうと思う。

4月の24日、博多から藤井さんの車で鳥取を目指し、その日は島根県の浜田という日本海岸にある町で宿泊。翌日25日の早朝に浜田を発ち、そして大山寺に到着した。

大山寺橋から見る大山

大山寺橋から見る大山

9時44分。大山の登山口から一番近い駐車場の横には「大山寺橋」があって、そこから大山を撮影。険しい山容と残雪がアルプス的ですごくかっこよかった。
大山の麓はスキー場のリゾートになっていて、大きな駐車場、土産物屋や宿なんかがある。その一つに「モンベル大山店」があり、その脇の元谷に大山寺橋がかかっている。モンベルがあれば忘れ物をしてもなんとかなりそうだ。

大山橋隣の駐車場

大山橋隣の駐車場

9時57分。トイレもある無料の駐車場。登山口までは歩いて1,2分の距離。

夏山登山道の登山口

大山 夏山登山口

9時59分。駐車場から少し歩けば登山口。メインの「夏山登山口」と言われる場所はもう少し先になるけれど、ここからも入ることができた。

散策コースの長い階段

大山の散策コース

10時02分。登山口に入るとしばらくの間、京都にあるような妙なリズムの階段が続いた。この辺りは鎌倉時代に創建された、阿弥陀堂への散策コースになっており道が整備されている。風情はあるけれど膝痛持ちとしては帰り道が心配になった。
そして相変わらず僕はゆっくりと登り、藤井さんの背中はどんどん小さくなっていった。

整備された登山道

大山の夏山登山道

10時41分。石の階段が終わるとその後は整備された登山道が続いた。こんな道はいつかは終わるだろう、と期待を持っていたけれど結局最後まで続いた。
登山道を歩かせてもらっといて文句を言うのもあれだけれど、非常に歩きづらい。整備された登山道は他にもたくさんあるけれど、中でもこの大山の登山道は歩きにくいほうだと思う。登山をやっている人が作ったのでないのかも知れない。
百名山を登っていて思うのは、やっぱり人が来るだけあって整備されている道が多いということ。深田久弥が登った頃はどんな様子だっただろうか。

6合目避難小屋

大山6合目の避難小屋

11時27分。ベンチもあって眺めのいい6合目避難小屋に到着。
この夏山登山道の気持ちのいいところと言えば、大山の急峻な北壁を眺めながら登ること。それと残雪期の登山はほとんどしないけれど、山肌と雪とのコントラストを楽しむために、あえてこの季節に登山するのも良さそうだと思った。

大山六合目からの残雪

大山の残雪

11時28分。6合目からはほとんど残雪歩きとなった。登山適期は5月上旬からとガイドブックにはあったけれど、確かにその通り。まだまだ4月には雪がたくさん残っていた。雪に慣れてない僕としては軽アイゼンを履きたいところだったけれど、誰ひとりそんな人はいないし、スニーカーで下りてくる若い子すらいたので諦めた。みんな根性がある。雪は柔らかくて登りやすかった。

大山寺方面の眺め

大山から日本海の眺め

11時51分。6合目を過ぎると背の高い木もなくなり、登ってきた夏山登山道の尾根と向こうには大山寺の集落、そして日本海の海岸線が広がった。尾根も細くなって視界が素晴らしい。

山頂付近の残雪

大山の残雪2

12時00分。残雪は途切れる事もあったけれど頂上付近では長く続いた。北向きの尾根だからだろうか。でも残雪があって嬉しい。ずっと整備された道が続いていたから飽きていたし、雪の上の方がよっぽど歩きやすい。

稜線の木道

大山の稜線の木道

12時15分。稜線上に到着。あとはだらだらと弥山(みせん)に向け、頂上保護運動のための木道を歩くだけとなる。振り返れば隠岐島なんかも見えるらしいけれど、空にはモヤがあって遠くははっきりとしない。

大山「弥山」の山頂付近

大山の木道2

12時20分。山の稜線上を歩いていると、やっぱり登山は縦走だなあなんて思ってしまう。ピストンは登ってるか下ってるかが登山の大部分を占めているので、景色を眺めながら歩くことは少ない。しかも最近僕の膝が痛いのも、ピストンを連続でしているからじゃないかな、なんて思ったりもする。荷物は少ないけれど、縦走に比べて下っている時間が多いんだ。

大山「弥山(みせん)」の頂上

大山の弥山の頂上の様子

12時33分。弥山の頂上に到着し藤井さんと合流。予想していた通り、山頂で藤井さんは他の登山者と楽しげに話していてその姿を見て嬉しくなった。登ってくる登山者に気楽に話しかけたりチョコなんかも振舞ったりしている。
藤井さんからは学ぶべきところが多い。「思ったこと(その人の良いとおもうこと)は伝えた方がいい」と言う様な事を彼は言っていたけれど、本当にその通りだと思う。そうやって知らない人に声をかけて、例えば褒めてあげられることができたとしたらとても素晴らしいことだろうなと思う。僕は満員電車の中で度々思うことがある。暇だからみんなで話したらいいのになあと。

大山の剣ヶ峰

大山の剣ヶ峰

12時43分。大山で一番背が高いのは弥山ではなくて剣ヶ峰。弥山より20メートル標高が高く1729メートルあるらしい。剣ヶ峰の姿もキレイだし、南北に崩壊した縦走路もすごく魅力的。だけど残念なことにこの縦走路は通行禁止なのだ。歩くと言ったらここでしょ、って感じだけれど仕方がない。仕方がないのでこっそりと少しだけ侵入して写真を撮った。

下山 米子市と日本海の眺め

大山から米子方面の眺め

13時22分。ゆっくりと休んで同じ道で下山を開始。弓ヶ浜の海岸線も見えたけれど、天気がスカッと晴れた日には最高に気持ちの良い道だろうと思う。そう、書き忘れたけれど、弥山からは四国が見えることもあるそうだ。本当に本当に晴れた日になるらしいけれど。

大山寺の阿弥陀堂

大山寺の阿弥陀堂

13時22分。せっかくなんで下山途中に大山寺の阿弥陀堂に立ち寄った。3月から12月の毎月18日のみ一般公開、という事で建物の中の阿弥陀如来さんを拝むことはできなかった。まあ、膝が痛すぎてそれどころではなかった。これで九重山韓国岳開聞岳と4連チャンで膝が痛くなった。僕の登山人生は終いだろうか。

「シャトーおがた」から見る大山

鳥取 シャトーおがたから見る大山の山容

15時29分。この日の宿は大山寺から米子駅へ下りて行く途中にある「シャトーおがた」に藤井さんと一緒に宿泊した。書くと長くなるから書かないけれど、色々あって地元の人に紹介してもらった宿。そこから大山を撮影した。
「大山は見る場所によって山の雰囲気が変わるらしい」と藤井さんは言っていたけれど確かにその通りだった。大山を北や南からみるとそれぞれの壁がいかつくて男らしい感じだけれど、米子方面から見ると均整のとれた女性的な山にも見えた。

その夜はシャトーおがたでゆっくりと過ごし、翌朝は米子駅で藤井さんと別れた。

祖母山、九重山、そして大山を一緒に登った藤井さんには本当にお世話になった。鳥取まで便乗させて欲しいと言うと心よくOkしてくれたし、何よりも僕を同い年の友達の様に扱ってくれた。なので藤井さんといる時間は、お互い旅人同士という感じでとても気楽で楽しかった。

藤井さんは石川県の人だから、白山に登る時にまた会いに行こう。
そして僕は高速バスで岡山に向かった。